『魔女がいっぱい』ロアルド・ダール:評論社
ねえねえ、知ってる? 魔女って本当にいるんだよ。本当の魔女ってどういうものか、おばあちゃんが教えてくれたから、ぼくすぐわかったんだ。それも一人や二人じゃない。イギリス中の魔女が集まってたんだ。運悪くつかまっちゃって、×××にされたけど、おばあちゃんと協力して、あいつらも同じ目に遭わせてやった。そうそう、ぼくと同じ目にあった男の子がもうひとりいるんだけど、こいつがブクブクトリーみたいなとんでもない食いしん坊で、てんで役に立たないの。あんな姿にされてしまって、それでもお父さんお母さんと再会できたけど、どうなったかなあ。ザムザのようになっていなければいいけれど。もとにもどれそうもないのはぼくも同じだけどね、ぼくにはおばあちゃんがいる。のこされた寿命もあんまり変わらないだろう。だからこのままでも、ぼくは結構ハッピーなのさ。チャオ!【中古】 魔女がいっぱい ロアルド・ダールコレクション13/ロアルド・ダール(著者),清水達也(訳者),鶴見敏(訳者),クェンティンブレイク(その他) 【中古】afb