「古代エジプト展」広島県立美術館 を見に行きました。
本日は、9月28日(日)に行った、広島県立美術館で開催されている「古代エジプト展-ブルックリン美術館所蔵品」のレポートです。このあと、福岡や大阪でもあるようです。冒頭の写真は、出口の横にあった、写真撮影用のセットです。9時過ぎに美術館に到着したのですが、入場してすぐは陳列品の前になかなか動かない列ができていて「まじか」とちょっと心配になりましたが、混雑は最初のあたりだけでした。入ってすぐにあるのが、貴族の男性のレリーフ。紀元前1000年以上前のもののようですが、ほんとに見事です。木製の台。行列になっていたので、横からしか撮れず。3000年も前のものが、こんなにきれいに残っているとは驚きだし、デザイン的にもいい感じですね。こちら、草履。櫛などの装飾品。石や金属でできたものが残っているのは分かりますが、木製のものや植物を編んだようなものが残っているのが驚きです。考えてみれば、人間がミイラとして残っているわけですから、副葬品が残っていてもおかしくはないのかもしれません。母子の像。いつの時代も、子孫繁栄、こどもの健やかな成長は一番の願いですね。今回の展示を監修した、名古屋大学の河江肖剰教授は、エジプトでドローンやファイバースコープなどを使ってピラミッドの3D化を行っておられます。ということで、外部、内部の情報もだんだんとデータベース化されているようです。こちら、ピラミッドで使われている石の実物大写真。一つの高さが1.5M程度とか。黒人っぽく見える高官の像。印のついた指輪。3000年前にこんな細かな細工がされていたとは、びっくり。今も昔もペットとして人気の猫。とても美しいラインを持っていて、美しいですね。こちらは、猿。ガラス質の焼き物だとか。ミイラの作り方のアニメーションもありました。ということで、こちら、ミイラを作る際に取り出した内臓を入れるための壺。ハエのペンダント。ハエは粘り強さの象徴だとか。エジプトっぽいビーズの首飾り。かなり精巧につくられています。ミイラを入れる棺。棺一面に細かな絵が描かれています。一つ一つの絵に、意味が込められているのでしょう。展示会場内は、基本的に写真OK。フラッシュと動画は×。こういった棺桶や、美しい副葬品などを見ると、古代エジプトの人たちが「死」を終わりではなく、再生の始まりだと考えていたことが分かりますね。棺に描かれたのは「ふんころがし」。フンコロガシが真ん丸な糞を転がして歩く様子から、太陽に見立てられて太陽神の化身とされたようです。確かに、太陽を頂く姿に見えないことはないですね。出口に映し出されていたのもフンコロガシ。確かに、神々しい姿に見えます。広島県立美術館の常設展では、大きなダリの絵も展示してあります。写真撮影OKの絵も多く、人も少ないので、古代エジプト展に行った際には常設展も見てみましょう。