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2010/09/17
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カテゴリ:木の話
ラティス01.jpg


これは12年くらい前に作ったラティスです。
当時はまだ油性のステイン塗料を使っていた頃で、それ以後一度も再塗装をしていないため、塗装もまだらになって、木の表面も風化して木目が浮き立ってきています。
古い神社仏閣などに行って柱を見てみると、ブラッシングをしたように木目が浮き上がったりしていますが、あれがいわゆる風化です。
雨風や砂塵にさらされて、表面がブラシを掛けられたようになります。

塗装がはげたところがグレーに変色していますが、これが「日焼け」です。
紫外線を浴びることによって、木の表面組織が破壊されて色が抜け、グレーに変色します。
ただ、これは紫外線が入り込む表層だけなので、数ミリ削ると木らしい、赤味を帯びた色が出てきます。

ということで、時間の経過とともに、それなりに変化しているものの、それでも、木の形としてはしっかりしていて、もう一度塗装すれば十分よみがえるレベルを保っています。

ただし、フェンスの下側はどうでしょう。

ラティス02.jpg


下枠は取れ、ラティスフェンスの格子の下側は朽ちたような状態になっています。
こうなってしまった一番の原因は、直接地面に置いていたからです。
家の表側で使わなくなったので、家の裏側に立てかけて放置していたらこうなってしまいました。

フェンスの上部と下部での決定的な条件の違いは何かというと「湿気」です。

木が腐るには、三つの要素が必要です。
「温度・空気・水分」
そのどれかが欠けても木は腐りません。
温度というのは、人間が普通に暮らせる環境であればそれが、腐朽菌にとっても活動しやすい温度になります。
空気を無くすことも、海中や宇宙空間でなければ難しいこと。

となると、人間がコントロールできるのは「水分」だけになります。

一般的な腐朽菌やシロアリなども、木が乾燥した状態では活動しにくいのですが、いつもジメジメしたような環境や、どんどん水分が補給されてしまう「地面」に接していると、休む間もなく腐朽が進んでしまいます。

木と付き合う、一番大事なことは「通風確保」。
濡れても、晴れればすぐに乾く環境を作ることです。
そうすれば、木は長持ちします。

濡れ縁の下に煉瓦を敷いてくださいとか、ラティスにわざわざ「ゴム付き」を用意しているのも、そういうわけです。






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Last updated  2010/09/17 08:06:41 AM
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