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2012/07/24
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カテゴリ:木の話
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WOODPROの始まりは、国産の杉を使ってものを作ることでした。
ただ、それも、ポジティブな気持ちで杉を選択したのではなく、仕入れルートや、これまでの経緯からして、杉が最も手っ取り早く目の前にあった、という現実的な理由からの選択でした。
かれこれ13年くらい前になるわけですが、「杉でできるものはなにか?」ということから商品を検討していくと、それがエクステリア材だったということでしょう。
背景には、ウッドデッキブームとか、ラティスブームがありました。

分譲住宅の多くにはウッドデッキがついていましたし、ホームセンターには「ラティス」と呼ばれる、斜め格子のフェンスがデザイン性の高いガーデニングアイテムとして認知され始めていました。
私がウッドワン(当時 住建産業)をやめ、WOODPRO(当時住建リース)に入社したときの時代背景はそんな感じです。

これまで説明してきたように、杉材というのは、ほとんど使い道がなくなっていましたが、ウッドデッキやフェンスであれば、内装材ほどの精度も必要ないし、いけるのはないか、と考えたわけです。

まずは、「ラティス」作りに挑戦しましたが、試作している間にM市場価格が暴落をはじめ、畳サイズで5000円であったものが、半年くらいで1800円になってしまいました。
その間、桟の厚みも薄くなり、作りは明らかに劣化していましたが、もともと「雰囲気重視のガーデニングアイテム」ということで、ホームセンターには安いものばかりが並ぶようになりました。
結果、ラティスを主力にして量産することは断念して、ウッドデッキや、ベランダデッキ、ウッドフェンス、プランターあたりに商品の幅を広げての試行錯誤の始まりです。

エクステリア材で一番問題になるのは、「腐りにくさ」でしょう。
それを「耐朽性」といいますが、そのランクでいえば、杉は「中」です。
レッドシダーやヒノキは「大」。
アイアンウッドやジャラといった公共施設でも使われるデッキ材は「極大」。
杉の立場はというと、決してエクステリア材に適している、というものではありません。

が、一方で、「SPF」と呼ばれる2X4住宅用のランバーが、ホームセンターの店先で「ウッドデッキに最適」と書かれて売られていたりしていました。
この材料の耐朽性は「小~極小」です。

ウッドデッキブームの始まりは、東洋エクステリアのレッドシダーを使ったシリーズから始まりました。
ブームになるといろんな便乗商品が出始めます。
先頭を走るメーカーの代替商品として出てくるのは、「似ているけれども安い」商品で、多くの場合、価格を下げることが優先されて、品質が大幅に劣るものです。
その最たるものが「SPF」で、とにかく安くウッドデッキが作れるけれども、腐りやすいので、早ければ2年~3年で駄目になるものもありました。

「木はすぐに腐る」という悪い評判も、こういった劣悪なデッキがたくさん作られたことが原因のように思います。

※写真は、広島市西区商工センターにあった展示場で使ってもらったパーゴラとウッドデッキです。
仕事のない暇な時期でしたね。
施工ももちろん私自身でしました。
人も少なかったので、私が親方で、社長が助手、なんて感じです。

12年くらい前に施工したものですが、すでに撤去され、今ではこの場所には商業施設である「アルパーク北棟」が建っています。





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Last updated  2013/12/20 11:46:05 AM
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