2013/09/04(水)07:59
DIY女子部 レトロ塗装実演中
DIYショーのお話の続きです。
目玉の一つ、DIY女子部というのは、DIY好きの女子たちが集まった組織のようですが、詳しくはこちら。
最近は、とにかく、なんでも「女子」とか「男子」とかをつければいいという風潮もありますが、男子と女子の大きな違いは、性別のほかに、その年齢のカバー範囲でしょう。
「男子」といえば、せいぜい20代までだと思いますが、「女子」というと、ぐんと幅が広がって、場合によっては40代までカバーしてしまうこともありそうです。
これは、女子から排除された年齢層からの反撃を恐れるマスコミの防衛本能でしょうか・・・。
DIY女子部にも年齢制限はないようです。
さてさて、最初の写真は、うちでも塗料を使っている和信化学のコーナーで「レトロ塗装」を実演している女子部の方々です。
ずっと見ていたわけではありませんが、「レトロ塗装」の流れとしては、
1・下地の色を塗る。
2・上塗りをする(写真はこの段階)
3・サンドペーパーで部分的に色を落とす
ということでしょう。
なぜ塗り重ねがレトロかといいますと、塗装の上から塗装を重ねていくというのは、そのものが、長く存在しているという証拠ですだからです。
日本はペンキ文化ではないので、あまり実感がありませんが、欧米では、壁もドアも自分で塗装しますので、住んでいた人の好みに合わせてペンキが何層にもなっているようです。
海外から輸入されてくる中古のドアなども、何層にもペンキが塗ってあって、表面の層がひび割れてその下の層が見えている、というのが普通だったりします。
サンドペーパーで部分的に落とす、という工程は、「摩耗」という経年変化を短時間で行う工程です。
なので、摩耗するであろうと思われる部分を落とさないと不自然になります。
角の部分や、足で踏むであろう部分、手で触るであろう部分を想像しながら落とすと、自然です。
女子部コーナーの写真ですが、その背面にあるフェンスが完成状態でしょう。
残念ながら、今一つレトロに見えないのは二つの理由があります。
全体にまんべんなくムラが発生している点です。
レトロに見せるためには、もっと上塗りを濃くして、ムラをなくし、板の周辺に近い付近の塗装を少し落としていくと自然の風化感がでます。
おそらく時間の制限の都合もあったと思いますが、そういった細部の仕上げが熟練なんですね。
今回は、誰でも簡単にできる、というコンセプトなので、これでOK。
カラフルな道具が「女子部コーナー」の一角にありました。
聞いてみると、「女子」のために作ったわけではなく、現場で人の道具と区別がつきやすいようにという要望に応えてできたものだとか。
いわゆる「識別色」なのですが、こういったカラフルな道具というのは、女子のDIY進出に伴って増えてくるのでしょう。
かつて、日曜大工といえば、お父さんの仕事で、家長としての威厳を子供たちに示せる大切な場面でしたが、今や、その領域も女子に浸食され、できるお父さんを見せる場所が少なくなっているようですね。
頑張れ、お父さん!
お父さんの仕事が「重い荷物運び」と「ゴミ出し」では、ちょっと残念です。