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2016/04/23
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突然ですが、私たちは意外に「ユダヤ人」について知らないな、と思い、ブックオフで本を買って読んでみました。
100円で買った本ですが、初版は、1986年で、相当古い本でした。

「ユダヤ人」と言えば、まず思いつくのが、ナチスに迫害されて、多くの人が犠牲になったということ。
それから、ロスチャイルドやロックフェラーなど、国際金融資本の親玉であること。
それから、旧約聖書の主役であること。
それから、日本の文化との共通点が多く、「日ユ同祖説」があること。
くらいのイメージでしょうか。

この本は、ユダヤ人の歴史について、その風習などを絡めて紹介しています。

ユダヤ人のややこしいところは、「日本人」とか「アメリカ人」とかいう、国に属した定義でもなく、また、必ずしも民族を表すものでもない、という点です。

この本の内容とは一致しませんが、私なりに流れをまとめてみます。

ユダヤ人は「カナンの地」で遊牧民として暮らしていたが、のちに、エジプトに移住、そして奴隷にされたが、モーゼに連れられて「出エジプト」し、神に与えられたパレスチナの地に移住、古代イスラエル王国を建国。
ダビデ王、ソロモン王の時に、栄華を極めるが、その後、北のイスラエル王国と南のユダ王国に分裂。
北イスラエル王国はアッシリアに滅ぼされ、南のユダ王国は、エジプトに敗れ、その後、バニロニアに囚われた。(バビロン捕囚)
このバビロン捕囚時代に、民族の誇りとアイデンティティを守るために、民族の伝承が成分化され、強固なユダヤ教の教えが形成されたらしい。

その後、バビロニアはペルシア帝国に敗れ、ユダヤ人はエルサレムに帰り、強国の属州として自治権が与えられてきた。
その後、ペルシャからマケドニア、シリア、ローマ帝国と宗主国は変わったものの、ユダヤ人は自治権を持ち、宗教も守って暮らしていた。

そんな中で、イエスキリストが登場。
ユダヤ教に批判的なイエスは、ユダヤ教の一派によってローマ帝国に訴えられ、処刑される。

その後、ローマ帝国は、ユダヤ人の自治を廃止し、迫害に転じる。
迫害から逃れたユダヤ人は、ヨーロッパ各地に移住するも、キリスト教の普及とともに、「反キリスト教者」「イエスを陥れた民族」ということで、迫害は続き、流浪の民となってしまいました。

そういう背景もあって、ユダヤ教徒は、都市に近い場所にコミュニティを作ってくらし、生きていくすべとして「教育」を重視してきました。
なにしろ、土地を所有することも禁じられていたりして、できる仕事にも制約があります。
己の才覚だけで生きて行かねばならないという必然性が、「優れた民族」を創り出したのでしょうね。

キリスト教が禁じてきた、「金貸し」はユダヤ人の得意とする仕事ですが、これは、「同胞から利息を取ってはならない」という宗教上の理由から、異端である、ユダヤ人にはそれができた、ということでもあります。
得意なというよりも、生きていくすべとして、せざるを得なかった、という側面もあります。

中世以降、経済に強いユダヤ人は、ヨーロッパ各国の国王にも重宝されたようです。
いわゆる宮廷ユダヤ人と言われる人たちで、国王の財産管理、運用を任されて強い権力を持ちました。
ただ、それは、ユダヤ人の中のごくごく一部であって、ほとんどのユダヤ人は隔離されて迫害の中にあったようです。
国際金融の代表格である、ロックフェラーも、もともとは宮廷ユダヤ人。
が、国王が変われば、全財産没収というリスクもあります。
「自己防衛」として、国際的なネットワークを作り、情報をいち早くキャッチすることが不可欠でした。

中世以降、国家間の争いも多発し、お金が必要な局面が多くなると、否応なく「経済に強い」ユダヤ人の活躍の場面が増えてきます。
産業革命が起こり、新しい経済のありかたとしての「資本主義」が必要とされてきたとき、それはおのずから、ユダヤ人の思惑を強く反映したものにならざるを得ません。

富を生み出す最大の装置は「戦争」ですし、富の拡大において、最大の障壁は「国家」という枠組です。
そういう背景があるからこそ、、「ユダヤの陰謀」が真実味を持って語られ続けるのでしょう。

ユダヤの陰謀の有無や、「資本主義」の是非や善悪はともかく、そういう背景ああることを知っておくことは重要ですね。

















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Last updated  2016/04/23 09:58:56 AM
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