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カテゴリ:社員旅行
バスの中から撮ったので、少々ピンボケですが1月27日(金)は、会社を臨時休業にして、愛媛県まで、社員研修に行ってまいりました。 オオノ開発(株)さんは、愛媛県に本拠を置く、産業廃棄物の処理を行う会社です。 冒頭の写真は、「Frep Toon」と書かれた看板。 これは、愛媛に本拠を置く、オオノ開発(株)さんの愛媛県東温市にある事業所です。 産廃処理の事業所の看板には見えないデザインですが、「nature foe the future」、未来のための自然 という会社の理念を表しているようです。 その東温市にある事業所はとにかく大きくて、印象としては、「山全体」が事業所というくらいです。 その入り口に、幼稚園かと思われるようなカラフルな研究所があります。 こちらで、まずは、ビデオを見て説明を聞きました。 研究所の前に停まっていたワゴン。 「オオノラボ」とありますが、なんとも可愛らしくて、幼稚園の送迎バスかと思うほどです。 麓の研究室から、バスでずんずんと山を登りましたが、とにかく広い敷地。 カラフルな重機の向こうには、中四国最高峰の雪をかぶった石鎚山系が見えます。 そして、山の頂上付近で、バスを降りて見学開始です。 工場に大きくかかれた「pops」の文字。 これはもちろん、流行歌のポップスではありません。 「Persistent Organic Pollutants」の略で、意味は、残留性有機汚染物質のこと。 人間が作り出した、有害な有機化合物は、放っておけば、自然を汚染し、環境への甚大な被害をもたらします。 そういった人間が人工的に作り出した有害な有機化合物の、製造禁止や、処理を適切に行うように国際的に取り決めた条約が「pops条約」で、日本でも、その条約を履行するための取り組みが行われています。 その代表的な一つが、PCBの使用中止と無毒化。 PCBは、ポリ塩化ビフェニルの略で、一般にはなじみはありませんが、電気機器の絶縁油として広く使われてきたものです。 ただ、PCBが人体に大変有害であるということが分かり、現在では使用禁止となっていますが、世の中の電気施設には数多く残っており、補油する事業者は、2027年までの処理が義務付けられているようです。 PCBは毒物ですので、指定業者の指定設備で「無害化」する必要があり、オオノ開発さんが今、一番力を入れているのが、低濃度PCB廃棄物の処理事業。 今回見学させていただいたのは、まさしくそのプラントです。 まずは、「トンネルキルン」という設備。 キルンというのは、木材のKD(キルンドライ)と同じキルンで、「釜」のことですね。 トンネル状の釜の中にPCBの汚染物を通して、高熱で燃焼させて無毒化を行います。 燃焼無毒化後。 そしてこちらは、ロータリーキルン。 ぐるぐる円筒形の釜が回転しながら、ドラム缶に入った汚染物を燃焼し、無害化します。 投入前のドラム缶。 処理後。 すべての設備が大がかりで、まさしく「プラント」です。 PCBに汚染された廃油のタンク。 日本各地から入ってくる「PCB汚染物」の保管庫。 かなり大きく、天井も高いのですが、電力会社の電気設備には大型なものがあり、大きな保管庫や、大きなものが降ろせるクレーンや重機がないと、分解して運ぶようになります。 が、こちらの施設は大型なので、かなり大きなものまでそのまま運び込めるというメリットがあります。 かなり大きく感じられましたが、これでも中くらいらしいです。 また、太い電気のケーブルにも、PCBを使った絶縁油が入っていて、これもまた処理が大変とのこと。 下手に切ると、有毒なPCBを含む油が出てしまいます。 そこで、安全にケーブルをカットするための施設もあります。 電柱の上でよく見るこういったものも処理対象ですから、世の中には、ものすごい量の「PCB汚染物質」があるのでしょうね。 とにかく印象的であったのは、規模の大きさもさることながら、カラフルなペインティングです。 キャラクターとなっている熊は、砥部動物園の人気者ピース君をモチーフにしたものだとか。 創業者である会長さんが、「ゴミ屋」というイメージを一新すべく、工場設備や、会社のトラック、重機など、あらゆるものをこの可愛らしいデザインで統一し始めたのが7年前だとか。 地元のバスガイドさんによれば、オオノ開発さんのイメージは、この可愛らしい配色のイメージが強いとか。 そして、二年前くらいから、さらにもう一段脱皮して「未来のために環境を守る会社」というイメージを作るべく、新たにデザイナーとして起用されたのが、WOODPROとも縁の深い、絵図屋さんでした。 去年行われた環境展では、足場板の古材を使って、ひときわ目を引く展示が行われたようです。 が、残念ながら、私は見てません。 環境展の模様は、勝手に絵図屋さんのブログにリンクを貼っちゃいます。 ⇒絵図屋LAN ブログ オオノ開發 環境展ブースExhibition booth Design Coordinate デザインも、可愛らしいくまさんから、さらに自然そのものをイメージできる渋い配色に変わりつつあるようです。 丁度、重機類のデザインもブログにアップしてあったので、リンクしちゃいます。 ⇒絵図屋LANブログ オオノ開発 重機マーキング と思っていたら、バスの窓の外を「マデラの森」とペインティングされたトラックが通り過ぎていきました。 ということで、オオノ開発さんでの研修を終えて向かったのはバーベキューコート「マデラの森」へ。 こちらも、オオノ開発さんの多角経営の一環です。 ご馳走様でした。 マデラ豚、絶品です。 最後になりましたが、見学でお世話になりました、徳山部長はじめ、オオノ開発のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。 「産業廃棄物処理」のイメージが一新される、目からウロコの研修となりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/01/30 07:44:46 PM
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