|
本日ご紹介するのは、キッチンのキャビネット。
使いやすい、引き出しがたくさんついたもの。 いつもよく見るOLD ASHIBAの家具と、なんだか印象が違うように見えるのは、このキャビネットが、「アウトセット」タイプだから。 通常のOLD ASHIBA家具は、OLD ASHIBAでボックスを組んで、それをフレームにして、その中に、扉や引き出しを取り付けるので、「インセット」になります。 本日ご紹介するキャビネットは、ボックスの手前側に引き出しの前板がついた「アウトセット」タイプ。 塗装は、HPには選択肢と掲載していませんが「インテリアカラー・ハニー」です。 それぞれ特徴がありますが、アウトセットタイプの大きな特徴が、箱を分割しても、目立たないこと。 冒頭のキャビネットも、一体で作れば重くて通常配送はできません。 でも、アウトセットタイプの場合は、ボックスを分解して、運べるサイズで作れます。 こんな感じ。 ボックス部分はほとんど見えなくなるので、OLD ASHIBAではなく、杉の新材を利用しています。 この写真の中で、古材を使っているのは、左側の引き出しの前板だけですね。 杉の新材を使うメリットもいくつかありますが、主には、 ・板の厚みを薄くできるので、軽量化し、内寸を広く取ることが可能。 ・古材とくらべて、新材の方が寸法精度も高く、加工しやすい といった点ですね。 このキャビネットのボックス部分は27mmです。 一般的な家具では、ボックス部分の中が中空であったり、繊維版に、シート貼り、というケースが多いですね。 今回の客様は、私の友人であったということもあって、モニター的に、私自身が組立ましたが、実際にはここからの作業は、ご購入いただいたお客様にしていただくことになります。 ボックスを並べます。 隣り合うボックスとボルトで連結。 引き出しの取り付け。 引き出しを入れた状態。 こんな感じで、ボックスを並べていけば、幅の広いキャビネットも簡単に作れますし、通常配送が可能です。 最後に天板を載せたら出来上がり。 分割されたボックスでも、完成したら一体感が出ます。 天板もずれないように、ボルト固定。 引き出しを取り付ける前に固定しておきます。 完成ですね。 最近は、食器類も引き出しに入れる人が増えてますね。 特に、低い位置では、引き出しは取り出しやすいです。 お客様の要望で、右側の一番上はスライドテーブルにしました。 当初、無塗装の予定で、そこにお客様の方でカラーワックスを塗ってもらう予定でしたが、全体にワックスを塗布するのも結構な労力なので、今回は、表面にウレタン塗装をしていないステイン仕上げの「インテリアカラー・ハニー」にしました。 現在、OLD ASHIBA家具の塗装は、表面をウレタン仕上げにしたものしかありませんが、選択肢として、この「ステイン仕上げ」も追加したいと思ってます。 塗装費も安くなりますし、お客さま自身がメンテナンスできる、というのも魅力です。 で、今回は、手垢防止と、短期の撥水を目的に、蜜蝋ワックスを天板に塗布しました。 当店はネット販売が主力なので、「配送」がどうしてもネック。 大型の家具の場合は、アウトセットタイプというのは有効ですね。 デザイン的には、インセットの家具程の「無垢感」「重厚感」というのはありませんが、前板、天板を古材にすることで、味わいを残しつつ、すっきりとして、洗練された印象にはなります。 商品データ******************************* OLD ASHIBA&SUGI キッチンキャビネット サイズ W1000 D450 H800 仕上げ インテリアカラー・ハニー 参考価格 100000円(税込 108000円) ※配送費 2160円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018/08/28 08:05:33 AM
コメント(0) | コメントを書く
[OLD ASHIBA 製作事例&トピックス] カテゴリの最新記事
|