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2018/10/15
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カテゴリ:木の話

本日は、先週の13日(土)に行われた、「WOODPRO次世代の会」の山林見学についてのレポートです。
次世代の会というのは、WOODPROの次世代を担う人材を育成するための会で、見識を広げるために、これまでにも、カルビーや、ウッドワンなどの工場見学や、新しい商品について議論したりしてきました。

で、今回は、山林の見学です。

最初の写真は、廿日市市吉和にある、ウッドワングループが運営する、「クヴェーレ吉和」の前。
背後の大きな木は、ニュージーランドの「ガウリ」という木の根元を、ニュージーランドから運んできたものです。
そこで、きのこの栽培などを見学して、お弁当を受け取り、いざ、山中へ。

場所は、私も紅葉の撮影に何度か行ったことのある、国道(酷道488号線)沿いの中津谷渓谷エリア。
山口県、島根県と接する、広島県の北西の隅にあたります。
国道488号線は、国道とは名ばかりで、「酷道」と呼ばれている道です。
以前、掲載したブログはこちら。
⇒​渓流の紅葉
⇒​錦秋の中津谷渓谷

さて、紅葉にはまだ早かったのですが、「次世代の会」一行は、案内の「もみのき」さんについて山中へ。
この山は、ウッドワングループの中本造林が管理する山で、所有は、ウッドワンの創業家である中本家です。

20分程あるいてたどり着いたのは、天然の八郎杉の林です。
もともと、中国山地のこのあたりには、ブナなどと一緒に杉が自生しており、天然の杉が今でも天然林の中に残っている、珍しいエリアだとのこと。

案内していただいた「もみのき」さんは、元中本造林におられて、ずっと山の管理をされ、現在は定年退職しておられますが、山のプロフェッショナルです。

この八郎杉の枝を水につけておくと根が出てきて、それを地挿し木して植林するとのこと。
挿し木でできた木は「花粉」を飛ばさないのだとか。

吉和の山中は、冬は雪に閉ざされますが、その際、木の幹が凍って裂けてしまう、という現象が起こる場合があるとのこと。
それを「凍裂」といい、避けた部分は使い物にならない、と説明いただいているところ。
この杉の木の縦に走った裂け目が「凍裂」です。

WOODPRO社長、FB用写真撮影中。

杉の天然林の前で、記念撮影です。

そこから移動して、最近間伐を行ったという場所へ。
これで50年くらいだとか。

切株の年輪を数えてみると、確認できるだけでも50年以上ありました。

山林見学のあと、景色のいい林道の脇でお弁当。

クヴェーレ吉和の登山弁当ですが、マイタケと、アワビタケの天むすが絶品す。

紅葉にはもう少しかかりそうですが、杉林は緑のままで、周囲の天然林が赤く染まって鮮やかに色分けされ、パッチワークのようになって美しいです。
おそらく、今月末あたりからが見ごろですね。

戦後、国家のすすめで大量に日本列島に植えられた杉ですが、今では使い道も少なく、放置されている山も多いとか。
実は、我が家も田舎の出身なので、少しばかりの山をもっているらしいのですが、すでに、一体どこであったかも分からない程。
そのくらい資産価値のないものになってしまいました。
ウッドワンの創業家である中本家は、この中国山地に広大な山林を所有しているのですが、基本的に伐採は行わず、木の価値を高めることに専念しているとか。
杉材が安いため、今切っても利益が出ない、というのが大きな理由のようですが、100年を超える樹齢の杉材ができたとしても、その時に需要があるかどうかも定かではありません。

世の中の進歩が遅い時代であれば、おそらく、50年後、100年後には、この森の木々が育って、自分の子孫を助けてくれるはずだ!と信じられたものと思います。
それが、今、苗を植える原動力にもなっていたのでしょう。

今の時代、世の中の移り変わりが激しすぎて、杉の木の将来がどうなってしまうのか、まったく読めません。
それでも、こうして森を守っていかなければ、日本の国土を守ることもできないのでしょう。

まずは杉を使うこと、使い道を考えることが大事ですね。





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Last updated  2018/10/15 01:17:37 PM
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