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本日は、時々お問合せをいただく、OLD ASHIBA(杉足場板古材)を無塗装のまま使いたい、というご要望についての回答です。 OLD ASHIBA(杉足場板古材)は、その使い古した味わいが魅力。 まさしく、この味わいが好きだ!という方も多いです。 そして、「無塗装をそのまま使って問題ありますか?」というご質問になってきます。 実際、当店で販売しているOLD ASHIBA(杉足場板古材)商品のうち、半分以上は無塗装のままです。 広島にある、当店直営の【WOODPRO shop&cafe】の什器類は、OLD ASHIBA(杉足場板古材)を無塗装のままで利用しているものも多いですね。 さて、「問題ありますか?」についての回答ですが、 さすがに「問題ありません」とは言い切れません。 用途にもよりますが、どんな「問題」の可能性があるかというと ・杉足場板の古材を利用しているので、水洗い⇒天日乾燥⇒サンディング仕上げ を行っているものの、殺菌処理などは行っていないので、完全に清潔であるとは言い切れない。 ・木はストロー状の繊維を束にしたイメージでできているので、それを使用する場合、表面には細かな凹凸があり、その微細な凹凸に汚れが入り込みやすいので、手垢がついて黒っぽくなったりしやすい。 ・水に対して無防備であるため、水物をこぼしたりすると、あっという間に染み込んでしまい、お茶やコーヒーなどの場合は、シミになりやすい。 ということで、一般的には、 日常的に拭き掃除をするようなダイニングテーブルなどは、塗装品、あるいは、現地での塗装仕上げをお勧めしています。 一方、テレビボードやサイドボードなど、日常的な拭き掃除はせず、濡れにくい環境にあり、食べ物などを直接置いたりすることがないような場所は、無塗装のままでも大きな問題はありません。 ただし、無塗装のままですと、表面の細かな凹凸に埃がたまったり手垢がついて取れなくなったりするため、OLD ASHIBA(杉足場板古材)の無塗装の風合いを残したままで、なおかつ、手垢の付着を防ぎ、短時間であれば撥水して水がしみこむのを防いでくれる、クリアワックス がおすすめ。 オイルもいいのですが、やっぱり、多少「濡れ色」になって、無塗装の風合いとは変わってきます。 その点、ワックスの場合は「これ、塗ってあるの?」というくらい見た目には変わりません。 ブライワックスにしろ、アンティークワックスにしろ、市販されている蜜蝋ワックスにしろ、傾向としてはほぼ同じですね。 冒頭の写真は、お客様に説明するために急遽作成したものです。 手元にあったOLD ASHIBAの板切れの、右側4センチだけにクリアワックスを塗布。 その後、しばらく置いてから、水道の蛇口の下にもっていって水を流しました。 無塗装のままの部分は明らかに、あっという間に染み込みますが、ワックスを塗布してある部分は、ワックスの上を水が流れていく感じで、染み込みません。 目で見ると分かりにくいのですが、それだけ表面が保護されているということです。 クリアワックスを塗布した場合の注意点としては、 ・ウレタン塗装などのように、しっかりとした塗膜があるわけではないので、長時間水にさらされると、ワックス効果が薄れて、シミになります。 結露したグラスをそのまま置いておくと、気づいたときにはシミになってた、という可能性があります。 ・着色しようとしたときには、ワックスの層が邪魔をして定着しません。 無理に着色すると、ムラになったりしますので、後で着色するには、ワックスを落としてからでないとできません。 目で見て分かりにくいだけに、この作業は結構面倒かも・・・。 OLD ASHIBA(杉足場板古材)のご利用を検討中の方は、参考にしていただければ幸いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/08/23 07:53:26 AM
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