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本日ご紹介するのは、10年前にDIYで作った、自宅のリビング収納です。 調べてみると、2010年6月26日に作っているので、ちょうど10年前。 もちろん、今でも現役です。 まずは、工場で材料集め。 自宅用なので、ちょっとお客様に出しにくいものも含まれます。 杉足場板の古材なので、角はもちろん、掛けもあります。 ペンキあととか、焦げ跡とか、大きな欠けなどがあるものも含めて用意しました。 そのままでは、トゲが刺さったりしますので、工場で磨いてますが、この「磨く」という作業を手で行おうとすると、相当大変です。 電動サンダーのない方は、サンディング済のもの購入されるほうが絶対楽です。 さて、サンディングした材料をイメージにあわせて仮配置。 一部材料に欠けがありますが、これは、もともとあった欠けで、本来は無用なものですが、材料の友好活用ですね。 もちろん、お客様にお届けするものには、こういった欠き込み跡は入りません。 古材ということもあって、きれいな面ときれいでない面があったりするので、目立つ側に使いやすい面を向けるように、最初に配置を決めておくことは重要ですね。 配置を決めたら、材料に「墨付け」。 棚位置などに、鉛筆で印をつけていきます。 入れたい本のサイズが決まっているときは、一応、現物で確認しておくのがおすすめ。 ちょっと分かりにくいのですが、こんな感じ。 ややカビっぽい材料もありますが、販売用には、ここまで黒っぽい跡があるものは含まれません。 同じ高さの棚の目印は、まとめて一度に線を引きます。 間違っても、1枚ずつ物差しをあてて印をつけることのないように・・・・。 いよいよ組み立て。 材料がずれやすいので、壁などに押しつけて作業するだけでも、ぜんぜん効率が違います。 OLD ASHIBA(杉足場板古材)で棚を作る場合の、一番の難点は材料の「反り」。 板が反っているので、当然のことながら、まっすぐに引いた線の通りには取り付けできません。 バランスを見ながら、多少のずれは許容せざるを得ませんね。 こんな感じで、どうしても、多少のずれはできますが、これもまた、「味わい」と思わないと、OLD ASHIBA(杉足場板古材)でのDIYは進みません。 DIYシェルフに「溝加工あり」というものがありますが、棚の溝があれば、そこにはめ込んで固定できるので、ずれも少なく、DIYに自信のない方や、きれいに作りたい方にはおすすめです。 こんな感じでだんだんと形になってきましたね。 天板をビス固定しますが、ビス頭が気になるので、天板だけはビスを埋め込んでダボ埋めしました。 ダボの不要部分をカットするには「アサリなし」の鋸がおすすめ。 通常ののこぎりは、左右に刃が開いていて、わずかに刃が左右に出っ張って、鋸の鉄の厚みよりも幅の広い鋸道を作り、刃と材料の摩擦を減らすようにしてあります。 それを「アサリ」というのですが、出っ張った部分をカットしようとすると、わずかに出っ張った「アサリ」が材料に傷をつけてしまいます。 古材の場合は、その傷もあまり気になりませんが、傷を付けずに、でっぱりをカットできるのが、「アサリなし」の鋸です。 「ライフソークラフト」という名前で売ってます。 ダボだけではなくて、細いものや、ちょっとした工作にはとっても便利です。 さて、天板の取り付けも完了。 お客様にはお送りしていないような材料もかなり使いましたが、OLD ASHIBA(杉足場板古材)ならではの味わいのある棚ができました。 このラフさ、ゆるさというのは、集成材では出せませんし、気持ちを和ませてくれますね。 「カフェ」にご利用いただく機会が多いのも納得できます。 ここから、実は、後半戦があって、ワックス掛けと、ガラス扉付け、へと進みますが、またの機会に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/06/26 08:35:29 AM
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