くり坊のひとりごと(blog版)

2020/07/20(月)08:38

大崎下島 御手洗港  古の潮待ちの港

今日の一枚(180)

瀬戸内海に浮かぶ、大崎下島の御手洗港は、かつて、潮待ちの港として栄えていました。 トラック輸送以前は、大量の物産輸送は海上輸送がメイン。 瀬戸内海は、波が穏やかであるかわりに、多くの島々でできた狭隘な場所が多く、それが潮の流れを早くし、航海の難しい場所でもあったようです。 そのため、狭隘な水路を通り抜けるタイミングが大事で、その調整をしていたのが「潮待ち」の港。 「潮待ちの港」としては、鞆の浦が有名ですが、鞆の浦と、御手洗の間には、現在、西瀬戸自動車道「尾道-今治ルート」通称、しまなみ海道があります。 しまなみ海道は、かつて、村上水軍が根城としていた場所で、瀬戸内海の中でも狭隘な場所が多く、潮の流れが複雑なエリア。 だからこそ、狭隘な水道をまたいで橋がかけられているわけですね。 さて、この大崎下島の御手洗港は、現在は呉市に属しており、呉市川尻から、下蒲刈島-上蒲刈島-豊島-大崎下島へと橋で結ばれ、終点は愛媛県の岡村島。 残念ながら、四国には届いていませんが、この五つの島を結ぶエリアを「とびしま海道」といって、橋で結ばれたこともあり、観光客も増えています。 その中でも、大崎下島の御手洗地区は、戦後の発展から取り残されたことで、洋風の建物や劇場もあり、日本的な昔の風情がそのまま残っているという稀有なエリアになっています。 今、「GO-TO キャンペーン」が物議を醸しているようです。 この問題は、感染者が増えてきているからやめればいい、というほど単純な問題でもなさそうです。 「新型コロナ」の問題がいつまで続くのか、明言できる人はいません。 ワクチンができたら、という話はありますが、それもやはり、1年以上は待たなければならないし、ワクチンの効果を疑問視する専門家もいるようです。 となると、どう共存していくのか、ということが問題になってきます。 新型コロナが撲滅されるまで、観光できない、となると、日本の観光地も、旅行業者も壊滅的な被害にあうでしょう。 かといって、緩めただけ日本中にコロナが広がるのも怖い・・・。 来年のオリンピックもない可能性が高いように思われますし、あと数年は海外旅行も控えることになるでしょう。 もちろん、中国からの観光客の爆買いをあてになんかできません。 日本人が日本人の手で、日本の観光地と観光業を守らないといけない、ということですね。 そのためには、公共機関で移動する際には、どうすれば、感染リスクをなくせるのか、宿泊時には何を気を付けるべきなのか、観光地での三密をどう避けるのか、といった、コロナと共存する方法を確立することが大事ですね。 ということで、東京だけ対象から外す、というのも、いかがなものか、という気もします。 大阪の吉村知事が言っていたように、まずは、近隣県への観光活性化をしながら、様子を見るのがよさそうですよね。 公共交通機関よりも、自動車の方が感染リスクも低そうですし。 車で行けますし、近隣県の方は、ちょっとしたドライブに、大崎下島 御手洗港へいかがでしょう?

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