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カテゴリ:木の話
![]() 略して「パーケ」とも言われますが、木片を集めて作った床材のことを「パーケット」といいます。 50年も前の、私が小学校のころ、木造の校舎から一気に鉄筋コンクリートの校舎に変わってきました。 そして、その床に多用されたのが、このパーケットです。 パーケットは、小さな木片を生かすことができるので、魚でいえば、「中落」で作れます。 広葉樹の林を伐採し、家具材などの価値ある身を取った残りを有効に使えた、というのが多用された理由でしょうね。 鉄筋コンクリートのフラットな床面に接着するにはもってこいです。 木目の美しさというよりは、ランダムな色合いの違いそのものがデザインになっていました。 一般家庭用の安価なフロアーには無垢材の木片を接着して塊にしたものを、さらにスライスして薄くし、ベニア板の上に張り付けて使用した「1×6パーケットフロアー」というものが一般化しました。 デザインは、写真のようなライン状のものと、市松模様が普通です。 私が木質建材メーカー「ウッドワン(当時 住建産業)に入社したころが、ナラやサクラのパーケットフロアーから、カラーフロアーに移り変わる境目の時代ですね。 築40年くらいの家には、まず、パーケットフロアーが張ってある、といってもいいくらいでした。 ただ、一般家庭に使われたパーケットフロアーは表面が薄いので、長く使うと、すり減ってきて下地のベニアが出てしまう場合もあります。 一方、無垢材の木片を寄せ集めたパーケットフロアーは、すり減って下地が出てしまうことはありませんが、収縮率の違いや、摩耗の仕方の違いで「段差」が生まれてきます。 この写真は、近所の古い喫茶店で撮ったものですが、これはこれで味わいがありますね。 ![]() そこでモーニングをいただきました。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/03/02 08:08:48 AM
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