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カテゴリ:木の話
![]() 本日は、「校倉造り」についてのお話です。 「東大寺正倉院の校倉造り」というのは、必ず教科書にも載っていますね。 いうなれば、「和式ログハウス」といったところでしょうか。 かれこれ40年以上も前の話になるのですが、当時先生から教わったのは、 「木材は、乾燥すると収縮し、湿度が高いと膨張するので、天気のいい日には収縮によって隙間ができて風通しがよく、雨が降ると気が膨張して隙間がなくなり、湿気をシャットアウトする構造」ということ。 そのように教わった人も多いかと思いますが、どうも、これは大間違いのようです。 この建物の説明板にも「風通しがよく」と書いてありましたが、これも嘘だと思われます。 校倉造りの基本は「柱がなく」木材を横にして組み上げて、その壁面で建物を支えるというもの。 ![]() コーナー部分はそれぞれに欠き込みを入れて組み上げます。 そのため、湿気で材料が膨張すると全体の高さがアップします。 乾燥で収縮すると、全体の高さが低くなるだけで、隙間はできません。 実は、校倉造りが優れているのは、通気性がいいからではなく、通気性が悪いからともいえます。 「木材」というのは、湿気が多いと水分を吸って膨張し、乾燥すると水分を吐き出して収縮します。 実は、木材が水分を吸ったり吐いたりするポイントは、湿度50%前後で、これが「宝物」の保存に最も適した湿度であり、人間にとっても暮らしやすい湿度。 校倉造りの一番のポイントは「倉庫内を一年中50%前後の湿度に保つこと」なのです。 木造軸組み構造と言われる柱のある日本住宅では、木材の縦横の収縮率の違いによって必ず「隙間」ができます。 「通気」という意味では、一般的な木造住宅の方が優れています。 ![]() 組み上げてある木材はこの建物では六角形に加工したものを使ってありますが、多いのは5角形タイプのようですね。 そのあたりの説明が案内板にも書いてあります。 「通気性がよく」としっかり書いてありますね。 明治7年に、広島城内にあったものを移築したものだそうです。 ![]() 六角形のタイプは例が少ないとのことですが、材料の断面を見てみると、すべて「芯持ち材」であることが分かります。 六角の断面の中心付近に年輪の中心がありますね。 おそらく、5角形のタイプというのは、複数本の材料を取る場合には、リンゴを割るように木を割って製材するので、三角形に近い5角形になるのではないかと思います。 ![]() 床は高床式で、湿気の多い地面から距離を取ってありますが、これが「通気性がよい」という点。 校倉造りに限らず、日本家屋の多くはこういった構造が基本ですね。 今でも、建物を長持ちさせる基本は「換気」です。 ![]() さて、ここで、この校倉造りの建物のある多家神社について、少し説明しておきます。 広島県西半分は「安芸」の国ですが、安芸の国で格式の高い三つの神社としては、 宮島の「厳島神社」 廿日市市の「速谷神社」 そして、府中町の「多家神社」ですね。 ![]() 主祭神は初代天皇である神武天皇。 古事記にある「神武の東征」の際、宮崎を発した船に乗られた神武天皇は、安芸の国に上陸され、それから7年間ここにおられたとのことですが、その「皇居」の場所こそが、この多家神社の場所です。 ![]() 江戸時代には一時、かなり衰退していたとのことですが、明治維新後、初代天皇ゆかりの場所ということもあったと思いますが、再興し現在を迎えているとのことです。 ![]() 実は、私も、今回初めて参拝いたしました。 akigお気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/10/29 09:46:57 PM
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