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くり坊のひとりごと(blog版)

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本のこと 映画のこと など

2021/03/31
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少し前に読んだ本ではありますが、米中対立の激化で、中国の動きに注目が集まっているということで、今日は、浅田次郎の「中原の虹」から。
「蒼穹の昴」シリーズと言われる、清朝末期を描いたシリーズの第三部目になります。
もともと、「蒼穹の昴」は、1996年の発刊。
続編の「珍奇の井戸」が1997年。
そして、「中原の虹」が、2006年~2007年の発刊。
10年以上も前の作品なんですね。
実は、この本もブックオフで買ったものなので、私が読んだのは少し前ですね。
これが完結編なのかと思ったら、シリーズとしては続いているようです・・・。

大ヒット作でもあり、私は見ていませんが、「蒼天の昴」はドラマ化もされたようなので、多くを語る必要もありませんが、世界が大きく変わっていく時代、という背景が現代にも通じるものがあるような気がします。
「中原の虹」の主人公は、満州の雄 張作霖です。
馬賊の頭目として頭角を現し、滅びゆく清朝を尻目に満州一帯に勢力を広げます。
ただ、蒼穹の昴シリーズの全編を通して、「芯」になっているのは、西太后。
清朝末期に絶対的な権力を持っていた女性ですが、世の中が一般的に持っているイメージは、自分勝手で、嫉妬深く、残虐な女性。
大昔にテレビで西太后の映画をしていたのをちらりと見たら、女性がツボに入れられてもがいていて、西太后が笑っている、という、なんとも恐ろしい場面でした。

が、この物語の西太后はかなり趣が違います。
清朝が滅びゆくことを受け入れつつ、新しい中国のために自分が人柱になっていくというような人物として描かれます。

浅田次郎という作家の素敵なところは、すべての人に対して深い愛情をもって描く、という点ですね。
頭のいいひと悪い人、強い人、弱い人、若者、年寄り、小賢しい人、愚かな人、悪い人、立派な人・・・・・。
どんな人にも、見えない背景や人間味や人生の機微が感じられます。

日本人には中国好きが多いですね。
現代の中華人民共和国ではなく、「中国4000年の歴史」の中国です。
これは、「論語」を精神的な支柱にしてきたということもあるでしょうし、「三国志」「史記」「水滸伝」などの物語にワクワクした、ということもあるでしょう。
私自身がそうですね。

で、現代の中国を見ますと、いよいよ世界の大きな分岐点が来たな、と思います。
清朝は滅びましたが、「習近平」はそうはさせまいと策謀を巡らせている、という状況です。
私が言うまでもなく、中国は「民主的」な国ではありません。
共産党の一党独裁の専制国家です。
専制君主である習近平が「こうする」と決めたら、明日にでも動き始めます。
一方、民主主義というのは、結局、「国会の承認」だとか言って、手続きに時間がかかりますし、持っている資源だって、「平等」の名のもとに分散せざるを得ません。
一方、専制国家というのは、決断から実行までのスピード感もありますし、なにしろ、持てる資源の集中投下が可能です。
国民が犠牲になろうが、不公平であろうが、そんなことは関係なく、集めた資源を、国家の戦略に従って使うことができます。
それが、中国の急速な軍備拡大にもつながっていて、一方では、日本など、経済的に中国なしでは成り立たなくなっています。
こうしてみると、やっぱり中国というのは、紀元前から戦国の世を生き抜くために知恵を絞ってきた、深謀遠慮の国だ、とも思います。

今、ウイグル自治区の問題とか、ミャンマーの問題とか、香港の問題とか、明らかに人権侵害な問題は噴出しており、アメリカのみならず、EUもまた、中国を批判し始めました。

ちょっと遅すぎた感は否めませんが、ひょっとすると、民主主義が勝つ最後のチャンスなのかもしれません。
私自身、中国は好きです。
ただ、現在の体制というのは、明らかに間違いであり、どこかで止める必要はあるでしょう。
「慣性の法則」というものがあって、動いているものはそのまま進む力を内在しているので、それを止めるためには、大きなエネルギーも必要ですし、そのために周囲にも大きな影響が出るでしょう。
しかし、これ以上放置すると、もう誰にも止められなくなる、そんな気がしますね。
中国は「易姓革命」の国です。
天子の徳がなくなれば、徳のある別の人物に天命が下ります。
「中原の虹」においても「天命」は大きなテーマとなっていますが、願わくば、米中対立からの大戦争による力の決着いうシナリオではなく、中国内部での「易姓革命」によって、世の中が大きく変わってほしいですね。
清朝末期には、欧米と日本が積極的に干渉して、中国を食い物にしようとしましたが、今の世界ではそれもできないでしょう。

中国そのものの崩壊は望みませんが、中国の一党独裁の崩壊、強権的な他民族支配の崩壊は必要だと思います。
近い将来、日本も、日本人も大きな決断を迫られる時がくるのでしょうね。

痛みを伴うとしても、正しい選択を希望します。

ちなみに、「蒼穹の昴」も近所のブックオフで買ったのですが、そのブックオフも、閉店になりました。







Last updated  2021/03/31 12:51:50 PM
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2021/03/26

以前、このブログでも紹介した、「世界のニュースを日本人は何も知らない」の続編ですね。
ちなみに、前回の記事はこちら。
⇒​「世界のニュースを日本人は何も知らない」を読んで

続編は、今回のコロナ禍で書かれたもので、その対応の国民性などが興味深く書かれています。
著者の谷本真由美さん自身が現在、イギリスに住んで、その視点で書かれていますので、日本から世界を見ている風景とはかなり違うでしょうね。
日本国内では、新型コロナへの政府への対応をめぐって、どちらかというと否定的な報道が目立っていますが、世界から見ると、日本の状況は「奇跡」らしいです。
どうやら、特にヨーロッパでは、個人の自由を重んじる一方で、人のことには無頓着。「自分がこうしたいから、こうする」という発想が当たり前なのだとか。
日本人の場合、マスクは「自己防衛」のとともに「人に迷惑をかけない」という要素が強いと思いますが、どうやら、それは日本独特の発想らしいです。
まあ、日本の場合、どんな規制も「要請」どまりで、基本的には個人の良心に任せます的な感じですね。
それでもって、このまん延度ですから、欧米から見れば奇跡と見えるでしょう。

昨日からオリンピックに向けて、聖火リレーが始まりました。
外国人からの受け入れはぜずに行われる方向のようですが、そういう方向であれば、おそらく行われるのでしょうね。
日本人だけなら、その行動の予測もしやすいので、対策も立てやすいでしょう。
ここに外国人がたくさん入国してくると、もう、予測不能になってしまいます。
外国からの客が来れないというのは、確かに残念なことだとは思いますが、この世界の状況下で、オリンピックが行われるということ自体が「奇跡」に見えるかもしれません。

この本には、イギリス王室を離脱した、ヘンリー王子とメーガン妃のことも書いてありましたが、この辺の事情は、日本人にはとても分かりにくいですね。
その本によれば、この二人は「やらかした」人たちということで、イギリス国内では全く共感を呼んでいないとか。
確かに、先日メーガン妃が、メディアに「英国王室は差別的で、自分は苦しめられた」旨を訴えていましたが、イギリス国内から見ると、
「なんで身内の喧嘩を、海外のメディアに訴え、身内の恥をさらすのか」ということになるのでしょう。

ちなみに、日本人は「水に流す」というのが、人間として潔く、すがすがしい心根の現れとされていますが、どうも外国には、そういう言葉さえないらしいです。






Last updated  2021/04/02 08:17:51 AM
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2021/01/13
三連休の中日、今さらながら、夫婦で「鬼滅の刃 無限列車編」を見に行ってきました。
おそらく、お子様連れの方は、すでにほぼ見終わったようで、客層はほぼ大人。
若めのカップル系の方々が主力ではありますが、私と同年配の中年夫婦も結構いたように思います。
これは完全に「孫パワー」ということなのでしょう。
「孫」についていくには、じじばばといえども、「鬼滅」についていかないと、会話が弾みませんね。
あれは、かれこれ3ヶ月前くらいでしょうか。
埼玉に住む次男から送られてきたビデオの中で、小学2年の姉と年長の弟が会話していました。
「ママの呼吸は何で戦うと思う?」
「うーん  フライパン」
「キャハハハ」と二人で大笑い
一体全体、何のことやら理解もできませんでしたが、その後私も、テレビでやっていたアニメの総集編などを見て、かなり会話についていけるようにはなりました。

私が書くまでもありませんが、お話は相当悲しい話で、かつ、描写も相当グロい部分もあります。
なにしろ、鬼の首を切り落とすわけですし、鬼は人間を喰らうわけですから、相当きつい描写になることは必然です。
まずは、このアニメが、幼児から大人まで、幅広く支持されることに驚きます。
昔の老人であれば、子供に見せるのはいかがなものか、と額に血管を浮かせることでしょう。

ということで、じじばばは、今さらながら、孫についていこうと、映画館に足を運んだわけです。
「無限列車」の話が終わったと思われた後に、ちょっと付け足したような展開の中で、それまでの「めでたしめでたし」な感じが覆されてしまう、とても悲しく残念なことが発生します。
そして「許さん!」といった感じで、「つづく」。という、なんだか、ちょっと中途半端な気持ちになります。
「え、これで終わり?」という感じでしょうか。

個人的には、やや消化不良で、せめて、その中で一応の完結があれば、気分も少し違うかと思いました。

子供たちは、この物語を見て、何を感じるのでしょうか?
家族と普通に一緒にいられる幸福というものに気付くのでしょうか?
それなら素晴らしいことですね。

「人より優れたものを持って生まれてきたなら、それを世の中の役に立てなければならない」ということも、物語の大きなテーマであったようにも思います。
人間は平等だといっても、生まれた境遇も違うし、頭の良さも違うし、運動能力も違います。
努力で克服できるものもかなりあるとは思いますが、努力だけではどうしようもないことも多い。
人より優れた能力は、天から与えられたものであって、自分のためだけに使うべきではない。
という、傲慢な心を戒め、謙虚な心を持つことの大切さも教えているのかもしれません。

「当たり前の暮らしがある」ということ自体が「恵まれている」ということでもありますね。
日々、何事もなく生きていけることにこそ感謝が必要、ということでしょうか。

この物語を見て、子供たちがそれに気づき、もっと優しくなれるとしたら、それはとても素敵なことですが、さて、どうでしょうか?






Last updated  2021/01/14 08:22:06 AM
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2021/01/05



「鯉のはなシアター」と言っても、広島県人でなければおそらく知らないと思います。
テレビ新広島といいうローカルテレビ局で、2014年から放送していた、深夜のカープ応援番組、「鯉のはなシアター」。
カープに関わるいろんなエピソードを紹介している番組ですが、そこから生まれた「劇場版」があり、今年初めて見に行ってきました。
なにしろ、2018年の作品で、映画の内容も、カープが25年ぶりに優勝した年の広島が舞台となっています。
当時広島では、結構大き目の劇場でも上映されて、話題にもなりました。
⇒​映画.com 「鯉のはなシアター」

昨年、問題を起こして活動を自粛していた、チュートリアルの徳井義実が主演。
その間、カープはと言えば、丸が巨人に移籍し、三連覇のあと、二年続けてBクラス・・・。
「今更」感満載ですが、今年のお正月は子供も帰ってこず、時間がまあまああったところに、横川シネマという映画館で、期間限定の再上映があるという情報をうちの奥様がキャッチ。
そんじゃ、行ってみるか、ということになり、1月3日の朝、行ってきました。

横川駅の近くの細い路地を入っていくと、「横川シネマ」はありました。
昔ながらの小さい映画館といった風情ですが、すでに数人のお客が並んで開門を待っていました。
「鯉のはなシアター」の上映は、朝10時からの1回だけ、ということで、遠くから見に来た人は早く到着して外で待っていたようです。

この映画館に行くのも初めてでしたが、新作封切り映画ではなく、過去の名作やマニアックな映画を中心に上映しています。

さて、映画の内容と言えば、おそらく広島カープのファンでなければ理解できないような内容が多く、しかし、カープファンであれば見ておきたい映画ですね。
戦後に生まれた「カープ」のエピソードを交えながら物語は進んでいくのですが、物語そのものはやや陳腐です。
ただ、広島県人、カープファンとしては、なんだかジーンときてしまう場面もあります。

そして、なんと、この日、この映画の監督である、時川 英之監督が来られ、挨拶もされました。
それで、朝から並んでいる人がいたのかもしれません。
映画についての熱い思いを語られました。
が、正直なところ、時川 英之監督のことは、この瞬間まで全く知りませんでした。

帰りにはしっかり、うちの奥様と一緒に記念撮影していただきました。

広島県人 カープファンであれば、一度見ておきたい映画です。

小さな映画館ですが、こういう映画館も貴重ですね。






Last updated  2021/01/05 11:59:30 AM
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2020/06/13

ここのところめっきり、本を読むペースが上がらない。
なぜなら、本を読み始めると、ほどなく眠くなってしまうからである。
パソコンやスマホが普及して、ちょっとした時間の合間には、ネットニュースなどを見ている時間は増えた。
かつては、時間があれば本を開いていたのだが、今では、本を開くのは、夕食をため、風呂に入り、一通りいろんな日常作業を終えて、ソファーに座った時になる。
そうすると、一日の疲れと、本の活字と反応するのか、眠気が襲ってくる。
そして、思ったほど読み進めることができず、撃沈。

まあ、そんなことで、昔ほど本を読むペースが上がらないのだが、最近読んだ本で「世界のニュースを日本人は何も知らない」という本がある。
著者の谷本真由美さんという人のことは知らなかったが、ヨーロッパ各地で働いて、国連の期間でも働いていたことのある人らしい。

オランダ人はケチで嫌われてる、とか、イタリア人は数日風呂に入らないので、臭いとか、まあ、そういった下世話な話題もありますが、興味深いのは、EUとして大きな経済圏をつくり、人の移動を自由にし、積極的に移民を受け入れてきたことに、大きな歪みが生まれつつあるという話。
トランプの大統領当選や、欧州各国での右派の台頭は、第二次世界大戦での反省も踏まえて、「欧州の国同士は仲良く」「寛容主義」「人道主義」といった理想を掲げてきて、人の移動を自由化し、難民や移民を受け入れてきた結果、もともと住んでいた人たちの中に大きな不満が溜まっていることが要因。
EUを離脱することに決めた英国の中心部の繁華街は、すでに、多国籍化して「古き良きイギリス」のイメージは全くないらしい。
「人権」など、普遍的な正義をかざされると、それに反論した瞬間に「非人道的な野蛮な人」という烙印を押されてしまうような気がして、人は黙り込む。
一見寛容に見えても、実は、言えない不満でいっぱいなのが現在の欧州らしい。

今回のコロナの問題は、世界各地のいろんな矛盾を一気に吐き出すきっかけになるような気がしますね。

日本人というのは、島国であったせいで、外に対する関心よりも、内向きな興味の方が強い傾向にあるのは間違いないでしょう。
中国とアメリカが覇権を争っているときでも、国会では、アベノマスクが小さいとか、まだ届かないとか、検事長の麻雀問題とか、給付金のオンライン申請がトラブル、とか。
少なくとも、テレビの報道はそんな感じ。

そろそろ、コロナの後の世界で、日本はどういう立ち位置で、どうしていくべきか、という議論はあまり見られません。
香港の問題だとか、5Gの問題だといろいろな問題がありますが、中国とアメリカの覇権争いは激化して、日本だって、いつまでも風見鶏では許されないでしょうね。

短期的に、企業目線で見れば、中国の存在で大きな利益を得てきたし、すでに投資したものも回収したいでしょうが、国がそれに流されれば、長い目で見たときには大きな失策になりかねません。
本来、共産主義の一党独裁体制のままで、自由主義貿易圏から利益だけ得ようとすることは許されるべきではないでしょう。
ちゃんとしたルールがあってこその「自由主義経済」です。

新型コロナ問題が一段落する頃には、各国が旗色を鮮明にすべき時がくるでしょう。
もっと、そのことを議論すべきなのではないかと思います。

さて、「自粛」で奇跡のコロナ収束を実現しつつある日本の動向というのは、きっと世界からも注目されていることでしょう。
何を発信していくかが重要になりますね。






Last updated  2020/09/11 11:39:22 AM
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2019/07/09

6月7日(日)、「廿日市市民ホール さくらぴあ」に、「日日是好日」という映画を見に行きました。
樹木希林存命中に公開された最後の作品ということで、彼女が亡くなった際にも取り上げられていましたね。
通常の公開はすでに終わっていて、今回は、私の住む廿日市市の市民ホールで上映がある、ということで、うちの奥様に誘われて行って来たしだいです。

主人公が、お茶を通して成長していく様子を描く、というと非常にありきたりな表現になりますが、大切なのは「成長」とは何なのか?ということですね。
原作は森下典子さんの自伝的同名エッセイ。
「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―
とサブタイトルがついてます。

もちろん私はお茶のことなど全く知らず、作品の初めのころに、主人公がいろんな「不作法」を行うシーンがあり、会場内は笑いがおきていましたが、私には何がおかしいのかも分からないくらいでした。

物語は、女子大生である主人公が両親にすすめられて、近所のお茶の教室に通い始めるところから始まります。
そのお茶の先生が樹木希林さんです。

さて、話は戻って、「成長」とは何か?ということについて考えてみます。
この作品の大きなテーマは、まさしくタイトルになっている「日日是好日」という言葉。
作品中にも、それについての会話が出てきます。
主人公のいとこが「どういう意味?」ときき、
主人公が「毎日がいい日だってことかな」と答え
いとこが「そんなこと分かっているよ」と言う。

そこから物語は進み、終盤に入ってきて、先生がその意味を説明するシーンがあります。
実際のセリフの詳細は忘れましたが、嵐の日は嵐を、雨の日は雨を、寒い日は寒さを受け入れて楽しむ心があれば「日日是好日」といった内容。
どんな境遇にあっても、それは自分の受け止め方次第で、好日にも悪日にもなるということなんですね。

もう一つ作品中に出てくる大きなテーマが「一期一会」。
一生一度、これが最後という思いでもてなす、茶道の心得とされている言葉ですね。
物語の中では、千利休の生きた戦国時代という時代背景の影響もあるだろうけど、と語られていました。
昨年は、私の大学時代からの親友というべき人の突然死があり、今年に入っても、同級生の訃報や、お隣の奥様が亡くなられたり・・・。
もっとちゃんと話しておけばよかったなあ、なんて思ってもあとの祭り。
時間は決して遡ることができないので、後悔のないように、この時間を大切に生きようということなんですね。

樹木希林扮するお茶の先生が最後の方で言います。
「当たり前のことが、当たり前に繰り返されることが幸せよねえ」というニュアンスの言葉。

この物語でいうところの成長とは、自分の置かれた境遇を受け入れて、感謝しつつ人と向き合えるようになるということなのかな、と思いました。
それが「成長」である、と誰もが感じるのもまた、日本らしさなのかな、とも思います。


毎年思いますが、日本という国は本当に災害が多い。
地震、台風、洪水・・・・。
にも関わらず、この狭い国土にはたくさんの人が生きてきました。
災害にあった時の日本人の態度というのは、世界各国の映像とは全く違います。
心の中には、どれだけのつらい思いや、悲しみがあるのか分かりませんが、それを受け入れようとする心の動きが伝わってきます。
そして災害が起これば、「日常が一日も早く戻ってきますように」と願います。
人間が人間らしく生きていくうえで、一番大切なものは「日常」なんですね。
当たり前に見えることも、実は当たり前ではなく、それを支えてくれるたくさんの人がいて、自然があって、社会があって・・・・。
いいことも、一見そうでないことも含めて、何もかもがありがたく感じられるからこそ、
「日日是好日」
なのでしょう。

なんとなく、そんな風に思いました。






Last updated  2019/07/10 12:16:24 PM
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2019/06/17

6月15日の土曜日。
「アラジン」を4DXで見てきました。
3Dとうのは、3D眼鏡をかけて映画を見ると立体的に見える、というもの。
これに、座席の動きも連動して、さらに、においたり、水しぶきがかかったり、背中を小突かれたりするのが、4DXです。
私は、今回が初体験でしたが、料金が少々高いものの、確かに楽しめます。
魔法のじゅうたんに乗って飛んでいくところなんて、創造するだけでも楽しそうですよね。

「アラジン」と言えば、もともと1992年公開のディズニーのアニメ。
うちの長男坊が、1988年生まれで、次男坊が1990年生まれだったこともあり、うちの子供たちは、ビデオで何度もアラジンを見て、大好きだったとか。
当時私は30才前後で、仕事も忙しく、毎日帰宅は子供が眠った後。
私はこの年になるまで、子供たちがアラジン好きだということも知りませんでした。
うちの奥様も、子供たちと一緒に何度もアニメのアラジンを見ていて、アラジン好き。
実は、すでに友達と一緒に「アラジン 通常版」を見ていたのですが、「面白かったので、もう一回見てもいい。」ということで、今回、夫婦で4DXを見に行くことにしました。

そういう事情もあって、アラジンそのものが初めてであったこともあり、4DXも初めての体験ということで、とっても面白かったですね。
アニメのアラジン好きだった人からすると、いろいろ突っ込みたいところもあるようですが、楽しい映画です。
ちょっと高いけど、4DX おすすめですね。













Last updated  2019/06/17 12:16:38 PM
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2019/01/09

年末、やっと「ボヘミアンラプソディ」を見に行ってきました。
やっぱ、泣いてしまうんですよね。年のせいかな。

「ボヘミアンラプソディは、かなりいいらしい」という噂はきき、行きたいなとは思っていましたが、師走の慌ただしさでなかなか行けず、そうしていると、ある朝、会社のスタッフが開口一番
「ボヘミアンラプソディ、見ましたか?」ときた。
「見てないんよ~」
「すごくいいんですよ~・・・・」
というわけで、これは行かねばということで、あらかじめ映画館の席も予約。
そして、年末の29日に夫婦で見に行ってきた次第です。

うん、確かに、よかったです。
以来、私の車では、クイーンが鳴ってます。

「Queen」は1973年デビュー。
私が、12才で、中学校に入ったころですね。
当時、中学に入ると、みんな音楽に目覚めて、歌謡曲から、フォークソングやロックに興味が移行。
私も例外ではなく、ラジオにかじりついて、雑音の多いAMラジオを、ラジカセで録音して聞いてました。
私が最初に買ったレコードというのは、KISSの「ハードラックウーマン」という曲。
顔面を白塗りにしてメイクした、KISSです。
実は、KISSのデビューも1973年で、Queenと同じ年。
当時の音楽雑誌では、新しくデビューした二つのロックバンドをこぞって取り上げていました。

クイーンの人気は、世界にさきがけて、日本で盛り上がっており、1975年の来日時には、空港はファンで大混乱、というエピソードも残ってますね。
その様子に、Queenのメンバーは感激して、日本びいきになったとか。

私が多感な、中学校、高校時代を過ごした1970年代というのは、洋楽の黄金期。
ハードロックでは、レッドツェッペリン・ディープパープル・エアロスミス・・・
ビリージョエルとか、ボズスキャッグス、ブルーススプリングスティーンとか、まあ、とにかくたくさんのバンドや、ミュージシャンが登場しましたね。
確かに、当時の曲というのは、今聞いても、ぜんぜん色あせていない気がします。

当時の曲を、テレビでしばしば耳にしますが、当時の曲を聴いていた年代が業界でも力を持ってきて、「この曲がいいんだよ」ということで、使われているんだろうと推察します。

ボヘミアンラプソディーの大ヒットは、当時青春時代を過ごした年代に加えて、それを知らない世代まで、クイーンの曲だけはしっていたから、という気もしますね。
なんと、うちの長男も見てました。
先日ニュースにもなっていましたが、この映画の興行収入は、日本が世界一だとのこと。






Last updated  2019/01/09 07:59:46 AM
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2018/11/08

今更ながら、村田紗那香さんの「コンビニ人間」を読みました。
芥川賞をとった作品で、私も、小説のタイトルくらいは知っていましたが、これまで、読もうと思ったこともありませんでした。
会社の昼休みに、女性スタッフが「コンビニ人間、読みましたか?」と聞いてきたので、「読んでない」と答えると、
「面白んですけど、表現しにくい、なんとも言えないもやもや感が残るんです」とのこと。

ということで、さっそく購入して読んでみた次第です。

100万部突破ということは、100人に一人は持っているということなので、私がどうこういう話ではありませんが、という前提で話を続けます。

主人公は36才、女性、コンビニ店員。
そう聞くだけで、人はいろいろな想像をめぐらしますよね。
そういう想像というのは、その人が持っている「普通」という尺度から創造するわけなのですが、この小説は、まさしく、その「普通」にスポットをあてた本です。

物語は、その主人公を一人称で進んでいくのですが、その語り口は極めて感情を抑えた、平坦で客観的なもの。
周囲の感情の起伏を、客観的に、ある意味冷めた目で描いていくことで、ニュートラルな印象を受けます。
が、主人公のニュートラルは、どうやら周囲のニュートラルとは違う、ということがだんだん分かってきます。

ということで、薄い本なので、読書の秋におすすめです。

私は大学時代に、2年間くらいコンビニでアルバイトをしていました。
かれこれ30年以上前の話で、コンビニのマニュアル化も今ほど進んでいない時代です。
確か、夕方の8時くらいから、深夜1時か、2時までの勤務。
アルバイトも軟派な高校生から大学生、それに、昼間は普通に仕事して、そのあとコンビニで働いているおじさんもいました。
住宅ローンを払うためという噂でしたが、真偽のほどは分かりません。
当時は、お客のいないときは、レジでバイトがおしゃべりをする、というのも普通に行われていました。

今のコンビニでは、レジで私語なんて、ちょっと考えられないことだと思います。
それが、アルバイトに払っている金額に対して、一定のコストパフォーマンスを確保するために、マニュアル化が進んだのでしょう。
「私語」ほど、無駄で店の印象を悪くするものはないですし・・・・。
お客様がレジに並んでなかったら、商品を裏から出すとか、お客様が並んだら、すぐにレジに入るとか、お客様の入店の際のあいさつとか、余計なことを考える時間を与えないようにしてあります。

マニュアル化というのは、ある意味、「個体差」を圧縮することです。
個々の能力の凸凹をできるだけ平滑化して、「目標値」ん近づけていくには有効ですね。
素手でケンカすれば、個人の力の差は明らかにでてきますが、防具をつけたり、ルールを決めたり、武器を持ったりすることで、「兵士」として均一化されてきます。
コンビニのマニュアルというのも、ある意味「武装」なんですね。
個性を鎧の奥に隠して、兵士になりきる。
マニュアルという鎧の中に入って居る時に、妙な安息を感じたりする。
人間というのは、不思議なものです。






Last updated  2018/11/08 08:16:44 AM
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2018/10/09


井沢元彦さんといえば、「逆説の日本史」が有名ですね。
週刊ポストに1922年から連載されていて、単行本も24巻。現在も連載中らしい。
その存在は私も知っていました。
散髪屋や、飲食店などで「週刊ポスト」を手に取った際に、目にしたことがある、という程度で、その際にもほぼスルーしていないので、内容もよく分かりませんでした。
ということで、この「日本史真髄」は、その名の通り、そのエキスをまとめたもの、ということになります。

本の帯にある通り、日本史の謎を「ケガレ」「和」「怨霊」「言霊」「朱子学」「天皇」を元に解き明かしていくもの。
日本人にとって、この六つは「宗教」だと井沢氏は書いています。
歴史を考えるうえで、「宗教」を抜きにしては真実は見えてこない、というのは、間違いないでしょう。
日本史に決定的に欠けている視点が、この「宗教観」という視点であり、日本史の理解が間違っていたり、不十分であったりする大きな原因もそこにある、とのこと。

言霊の国、日本では、口にするといやなことが現実になってしまう、という考え方が身についていて、それが「日本は負ける」と誰も言えずに戦争に突入し、そして玉砕の一歩手前まで突き進んだ最大の理由だと、氏は書いています。
思っていても言えない、言ったら悪いことが起こりそう、悪いことが起こったら、それを口にした人間の責任になってしまう・・・・。
そういう不合理が、軍部も政治家も「日本が負けそうだ」と言い出すことを躊躇させたゆえに、ずるずると戦争を長引かせて、原爆を二発も落とされるまで決断できなかった。
確かに、一般の国民でも「日本が負けるのでは?」と口にしたら逮捕されかねない時代です。
「誰も言い出せなかった」というのは、単に保身ということもあるでしょうが、それ以上に「言霊信仰」という心の奥に染みついた「信仰」がそうさせたのではないか、という見方です。

日本という国は、「言霊の国」であるがゆえに、縁起でもないことは記録されません。
身近なところでは、忌み言葉というのもありますよね。
結婚式では不吉な連想をさせる言葉はタブー。
切れるとか、終わるとか、壊れるとかいうと「縁起でもない」となる。

「源氏物語」「平家物語」は、源氏と平家の怨霊を鎮めるために書かれた文学だ、という見方はとても新鮮でした。

新しい視点で歴史を見るには、分かりやすさも、ボリュームも手ごろで、おすすめです。

興味を持ったら、「逆説の日本史」の該当巻を読んで深堀りしてみてください、ということなので、ぼちぼち「本編」も読んでみようかな、と思ったりしてます。






Last updated  2018/10/09 12:35:24 PM
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