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くり坊のひとりごと(blog版)

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木の話

2021/06/07
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カテゴリ:木の話

ここ数年、キャンプが大きなブームとなっていますね。
薪が燃える映像がずっと写されている映像が「癒し」として人気だとか。
デジタルなものに囲まれて、現代人は疲れてるんだなあ~、と思ったりします。

さて、今日は、「薪」の形について考えてみます。
冒頭の写真を見て、形について気づくことはないでしょうか?

薪というのは、それを燃やして、煮炊きに使ったり、風呂を沸かしたりするために使うものです。
100年ほど前には、日本でも、最もポピュラーな燃料でした。
当然、利用価値の少ない材料が使われますので、比較的小径のもので、火持ちのよいのは、ナラなどの広葉樹になります。

ここから、薪割りをイメージしていただくようになります。
薪の材料は、木を30センチほどの長さで輪切りにしたもにですね。
それを縦に置いて、上から斧を振り下ろします。
切る、というのではなく、「割る」わけです。
「割る」際には、割れやすい方向というのがあります。
「裂けやすい方向」です。
これは、木材の「ヒビが入る方向」と一致します。

木の断面をイメージしてみてください。
同心円状に年輪が並んだ断面です。
そこに、そのように切れるができるかというと、中心から放射状の方向に割れてきます。
表現を替えれば、年輪と直行方向が割れやすい方向になります。

斧を丸太の木口に打ちこむと、丸太が裂けます。
結果的に、丸太の中心から放射線状に割れやすということで、結果的に薪は、三角形になりやすいということになります。
逆に、輪切りにした丸太に斧を打ち込んで、四角くすつことの方が至難の業なんですね。

実は、この「薪」の写真は、山口県和木町の「蜂が峯公園」内に最近オープンした[ZONA ITARIA]という、広島で人気のイタリア料理店の鉢が峯店で撮ったものです。
おそらく、ピザ窯用に使っているのでしょうね。

山口県和木町は、広島県と隣接し、山口県岩国市に挟まれた小さな町ですが、コンビナートからの収入が大きく、昔から福祉の充実した町として知られています。
実は「蜂が峯公園」に行った主目的は、この公園の新しい施設に納品した、OLD ASHIBAのテーブルを見に行くこと。
これは、日を改めて書きたいと思います。






Last updated  2021/06/08 07:28:44 AM
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2021/05/22
カテゴリ:木の話

最近ニュースでも取り上げられ始めましたが、現在、木材が高騰中で、物によっては入手も困難になっています。
1割とか2割とかの話ではなく、2倍といったレベルの、過去例を見ない値上がりの仕方です。
発端は「輸入材が入らない」ということでしたが、それが国産材にも飛び火して、暴騰が始まっています。
WOODPROとしても、現在、影響度を検討中ですが、さすがに企業努力だけで対応することは困難で、こおそらく近い将来に、商品価格を2割~3割上げざるを得ないと思われます。。

とはいえ、木材業界にいない方には、あまり実感のない話だと思いますので、少しまとめてみます。
・世界的なコロナの影響で、市場縮小。さらに、生産も縮小。
・コロナの影響もあって、世界的な物流の停滞発生。
⇒この状況が長く続きました。

そして今年に入って
・中国、アメリカのコロナ鎮静化の見込みで、抑えられていた住宅需要急増
・世界的な物流遅延と木材減産の影響で、供給不足のため、木材高騰
・輸入材が日本に入ってきにくくなり、日本国内の木材不足、木材高騰発生
・輸入材の代替材として、国産材の需要が高まるも、急激な供給力アップはできず、国産材も品不足&高騰。
・輸入材の供給の見通しは立たず、木材は不足し、短期間で「値上げ」が繰り返されている状況

アメリカでは、「仕事のリモート化」が進んで、都心から郊外に家を建てて移住する人が急増し、住宅需要が増加、なんて話もありますね。

現在のところ、「天井」が見えません。
そのため、WOODPROが仕入れている製材会社も、夏以降の価格は「確定」できず、すでに、国産材についても、5割アップは確実ではないか、といった状況になっています。
それでも、WOODPRO前年の場合は、実績に基づいた木材の確保ができるのでまだいいのですが、輸入材から国産材に切り替えようする業者の場合は、「売ってもらえない」という状況になっています。
売ってもらえなければ、相場以上にお金を払って手に入れるか、工事を延期するかしかありません。

ということで、現在、住宅業界では「ウッドショック」と言われている状況になっているわけです。
なにしろ、家を建てようにも、材料が手に入らない。
手に入れるためには高いお金を払わざるを得ない。
予算も工期も決まっている、
これからの家の受注はいくらで受けたらいいの?
なんてことで、パニックなんですね。
日本の山には、たくさんの木があるにも関わらず、「ニーズがない」から放置されてきました。
そこに突然「ニーズ」が発生。
しかし、そこから「木を伐りだせる人」の数も決まっていますので、急には増やせません。

現在、この状況がいつまで続くのか、業界全体が考えているわけです。
この流れが続くと読めば、国産材は高値で安定し、これまで不採算の代表であった林業にも光があたって、「儲かる」仕事になるかもしれません。
山林、林業への投資も増えて、林業も活性化。
そうなれば、国土の荒廃も防げるし、長い目で見ればいいことでしょう。

しかし、現状、業界全体が疑心暗鬼に陥って、国産材の増産もままならないという話です。
相場が大きく上がるということは、大きく下がるというリスクも抱えています。
今日買ったものを今日売るのであればいいのですが、買ってから売り切るまでには時間がかかります。
高いものを大量に買って、それが残っているうちに暴落したら大損です。
産地では、製材所が年間契約で原木を押さえています。
そのため、おそらく、今流通している材料は、「安く仕入れたものが高く売れている」という状況だと思われます。
ただ、「次の手当て」は、高いものでするようになります。
高い原木を年間契約したりすると、暴落した際には大損。
そのため、「この際、どんどん高い材料を買っておけ!」とも行かないらしい。
山主は高く売りたい。
「もっと上がるかもしれない、でも、暴落するかもしれない・・・」
そんなせめぎあいが、産地である山では起こっているのでしょう。

しかし、建築の現場では「すぐに材料をくれ!」という状況なのですから、「ウッドショック」なんですね。
コロナが流行り始めたころには、中国製の便器が入ってこないから工期が遅れる、なんて話がありましたが、今は、工期は遅れるし予算にもあわない、というダブルパンチになっています。

当然、WOODPROも他人事ではありません。
私がWOODPROに入って20年余りですが、20年間に上がった杉の価格は、せいぜい2割ほど。
それが、今回、それをはるかに上回る価格アップとなっています。

相場があるものは、波が大きいほど、儲かる可能性がある代わりに、損失を被るリスクも大きくなります。
これは、「相場師」の仕事であって、まっとうな製造メーカーとしてはありがたくないことですね。

さて、この先どうなるのか見えませんが、とりあえず、近い将来に値上げを行わざるを得ない状況であることだけ、ご理解いただければと思います。






Last updated  2021/06/14 07:18:24 AM
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2021/03/02
カテゴリ:木の話
「パーケット」というデザインをご存じだろうか?
略して「パーケ」とも言われますが、木片を集めて作った床材のことを「パーケット」といいます。
50年も前の、私が小学校のころ、木造の校舎から一気に鉄筋コンクリートの校舎に変わってきました。
そして、その床に多用されたのが、このパーケットです。
パーケットは、小さな木片を生かすことができるので、魚でいえば、「中落」で作れます。
広葉樹の林を伐採し、家具材などの価値ある身を取った残りを有効に使えた、というのが多用された理由でしょうね。
鉄筋コンクリートのフラットな床面に接着するにはもってこいです。
木目の美しさというよりは、ランダムな色合いの違いそのものがデザインになっていました。

一般家庭用の安価なフロアーには無垢材の木片を接着して塊にしたものを、さらにスライスして薄くし、ベニア板の上に張り付けて使用した「1×6パーケットフロアー」というものが一般化しました。
デザインは、写真のようなライン状のものと、市松模様が普通です。
私が木質建材メーカー「ウッドワン(当時 住建産業)に入社したころが、ナラやサクラのパーケットフロアーから、カラーフロアーに移り変わる境目の時代ですね。
築40年くらいの家には、まず、パーケットフロアーが張ってある、といってもいいくらいでした。
ただ、一般家庭に使われたパーケットフロアーは表面が薄いので、長く使うと、すり減ってきて下地のベニアが出てしまう場合もあります。

一方、無垢材の木片を寄せ集めたパーケットフロアーは、すり減って下地が出てしまうことはありませんが、収縮率の違いや、摩耗の仕方の違いで「段差」が生まれてきます。
この写真は、近所の古い喫茶店で撮ったものですが、これはこれで味わいがありますね。

そこでモーニングをいただきました。






Last updated  2021/03/02 08:08:48 AM
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2021/02/25
カテゴリ:木の話
無垢の一枚板というのは、当然のことながら、木の直径よりも広い材料は取れません。
そのため、木材というのは、幅が広く、長くなればなるほど価値が高くなります。
そのため、一枚板の天板などが高額になるのはしかたありません。
その問題の解決法の一つとして昔から行われてきたのが、「幅はぎ」という加工です。
板を幅方向に貼り合わせることで、幅の狭い板から、幅の広い板を作ります。
冒頭の写真は、杉材の幅はぎ材です。

一枚の板の幅は広くありませんが、それをつなぐことで、幅の広い材料が生まれます。
一定の幅の材料の場合もありますし、バラバラの幅の材料をつないでいる場合もあります。
家具屋さんでダイニングテーブルを見てみると、その多くが「幅はぎ材」です。
完全な一枚板というのは、「一点もの」になりますので、規格商品としては流通しません。

幅はぎ材から、さらに細かな材料を寄せ集めて接着したものが「集成材」です。
集成材は、長さの方向もジョイントしているので、節などの欠点はすべて除去してしまえるため、見た目がきれいなのが特徴です。
その分、使用されている材料一枚ずつの木目は生かされず、どちらかというと、「集成」されたパーケット状態そのものがデザインといったイメージです。
幅はぎ材は、単純に幅方向に並べて接着しただけのものなので、家具の職人さんたちが昔から行ってきた加工ですが、「集成材」は、木材加工の工業化の中で生まれてきたもの。
例えば、縦方向のジョイントは、「フィンガージョイント」といって、ギザギザを組み合わせたものとなっています。
こうすることで、接着面積を増やして、強度の安定性、信頼性を高めています。
そのため、木材の合わせ目が、「あみだくじ」のような感じになります。
実際、集成材を使って、あみだくじをすることもできますね。


さて、この杉の幅はぎ材ですが、奥行の広いボックスや棚板に使うには、とっても便利で、これまで販売していた「◇国産杉DIY素材」との相性は当然いいです。
DIY素材の場合、一枚板だけだったので、幅広の棚板などは対応できませんでしたが、「幅はぎ材」を使うことで、棚板も簡単にご用意できますね。
ということで、「杉幅はぎ材 DIY素材」近日発売予定です。






Last updated  2021/02/25 07:16:47 PM
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2020/12/18
カテゴリ:木の話
写真は、宮崎県都城に本社を置く、外山木材で撮ったもの。
まるで木でできたモンスターのようですが、オブジェでもなんでもなく、ただ、丸太を重ねて保管している場所です。

横から見ると、こんな感じ。
丸太が崩れないように積んであるんですね。
宮崎県は、杉の生産日本一ですが、山林で伐採されて長さカットされたらこの状態です。

丸太というのは、私が説明するまでもなく、成長した木を切ったもの。
皮をはげば写真の状態になります。

極端な話、丸太のままでも柱にしたり、ログハウスを作ったりして使用できます。
が、通常は、使いやすいように、決まったサイズに「製材」します。
昔は人力で行っていましたが、今は当然電動です。

そして、もう商品の出来上がり。
鉄や樹脂だと、大きな高炉や、コンビナートが必要になりますが、木材というのは、すでに鉄の鉱石を「鉄」として使えるようにする工程や、石油を分離して合成樹脂にする工程などはすべて、「木」として成長している間に完了しており、人間は、それにちょこっと加工を加えて使っているにすぎません。
木以外の素材であれば、その生産過程で、多くのエネルギーを使い、環境にも負荷をかけるのですが、「木」の場合は、成長過程で二酸化炭素を固定化し、なおかつ、大気中に酸素を放出し、地表を守り、環境を整える、という大きな役割も果たしています。
極論でいいますと「木で賄えるものは木を使うべきだ!」とことですね。
本来であれば、鋼製の足場板など使わずに木を使え!と言いたいところですが・・・・・






Last updated  2020/12/18 12:27:26 PM
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2019/02/01
カテゴリ:木の話

丁度1週間前の、1月25日。
先日、丸太の山をモンスターとして紹介した、宮崎県都城の外山木材さんの工場見学をさせていただきました。
冒頭のトラックは、都城にある本社の前にとまっていたもの。
壊れた荷台のあおりを、ロープで固定してあったりするという、使い込みよう。
近場の材料移動に使っているだけとのことですが、このコスト意識が大事だな、と、まず実感。
外山木材さんは、創業107年。
都城でも、一番古い製材所だそうです。

外山木材さんの本社は現在、主に足場板を作っているとのことですが、すでに生産の拠点の主力は他の工場に移っています。

宮崎県都城の本社から、車で、鹿児島県志布志の、志布志工場に移動。
もともと都城は、薩摩藩の一部なので、どちらかというと、鹿児島への利便性の方が優れていたりしますね。
都城と志布志を結ぶ道路も整備されて、志布志港から海外への輸出も視野に入れているとか。

志布志工場で、外山常務から、工場概要の説明を受けました。
この工場への投資金額は約45億円(補助金含む)。
今の木材業界で、これだけの投資力のある会社は少ないでしょう。

工場事務所入り口上には、社長の筆による標語の数々。
●機械は安易に止めるな!!止めるは最大のムダだ!
●不良品を作るな!金をドブに捨てると同じ!
●高品質こそがわが社の生命線だ
●お役に立ててありがとう
●人を育てた企業だけが発展する
●労働安全は全てにおいて優先する
流石です。
会社の考え方がしっかりしていて、地に足がついた経営理念だと思いました。

志布志工場の敷地は、70000坪。
広さを現す「東京ドーム」という単位でいうと、5個分くらい。
とにかく広くて、現在使用しているのは、その半分とのことですが、それでもはるか彼方まで広がっています。

生産設備も当然最新鋭。
オペレーション室で、制御された機械の動きを監視している、というイメージです。
1本の丸太を製材する時間を2秒縮めたという言葉もありましたが、コストを突き詰めれば、そういうことになるのでしょう。
量が量だけに、2秒が大きな違いになりますね。

工場各所に設置されたカメラをモニターしていますが、これは工場のラインを作ったメーカーもの直結していて、遠隔からトラブルへの対処がすぐに行えるようになっているとのこと。

丸太の投入もほぼ自動。
丸太の径や状態を見て、機械が数種類の製材パターンから、最前なものを選んで、自動で製材するとか。

広大な工場ですが、人の数はほんとに少ない、自動化された工場です。

機械を見ながら説明を聞く、WOODPROのスタッフ。

工場はとにかく大きく、最初の丸太の製材から、ラインでつながって、それぞれの商品特性にあわせて、再加工されていきます。

無節の杉の山。
中には、きれいな材料も出てきますが、そういう材料は当然高く売れるので、しっかり別管理。

大量の丸太を製材するということは、「商品」にならないものも大量に出てくるということですね。
こちら、丸いものから、四角なものを取ると、必ず出てくる側部分。

工場はとにかく広い・・・・。

いろんな商品を取って、最後にこんな垂木状のものも取ります。
木材を乾燥させる桟木になったり、下地になったりします。

高温乾燥機で乾燥させた角材。
よく乾燥するように、上下左右に隙間を作って並べてあります。
高温で乾燥させることで、柱表面の割れを防ぐので、昔の柱ような「背割り」がありません。

乾燥させた柱材は、自動で投入され、4面をプレーナーがけされます。

表面がきれいになった杉柱の山。
乾燥材なので、後の反りも少なく、乾燥による割れも少ないので、壁面のゆがみが起こりにくいですね。

大きな工場から出てくる木屑などは、この背の高い建物に集まってきます。

使えない部分はチップなどにして、製紙工場に販売するそうです。

丸太を製材するということは、そこから出てくるすべてを、商品にするだけでなく、残った部分の用途まで確保しておくことが大事ですね。

そして、記念撮影。
外山木材の皆様、ありがとうございました。
「現状維持は停滞なり」
そう実感した工場見学でした。






Last updated  2019/02/01 08:50:42 AM
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2019/01/29
カテゴリ:木の話

巨大な口を持つモンスター。
そんな風に見えませんか?
これは、杉の丸太を重ねたもの。
丸太の切り口の丸い模様も、まるで巨大な鱗のようです。

延々とかなた遠くまで伸びていて、このモンスターはドラゴンさながら。

さらに恐ろしいことに、このモンスターが、何頭も頭を並べていました。
ますで「八岐大蛇(やまたのおろち)」です。

圧倒される迫力です。

モンスターの前で、記念撮影。
外山木材さんとWOODPROの見学者一行。

実は、先週の金曜日、WOODPROの工場の主要スタッフとともに、新しくできた、宮崎県都城市の外山木材の「志布志工場」を見学に行ってきました。
「志布志工場」は、宮崎から県境を越えて、鹿児島県になりますね。

お世話になった、外山木材のスタッフのみなさん、ありがとうございます!

モンスターの住む工場のレポートは、追ってブログでまとめたいと思っていますが、まずは、杉の巨大なモンスターのご紹介でした。

これから戦いに臨むモンスターの群れ。
宮崎駿のアニメにも出てきそうじゃありませんか?






Last updated  2019/01/29 08:00:54 AM
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2018/10/15
カテゴリ:木の話

本日は、先週の13日(土)に行われた、「WOODPRO次世代の会」の山林見学についてのレポートです。
次世代の会というのは、WOODPROの次世代を担う人材を育成するための会で、見識を広げるために、これまでにも、カルビーや、ウッドワンなどの工場見学や、新しい商品について議論したりしてきました。

で、今回は、山林の見学です。

最初の写真は、廿日市市吉和にある、ウッドワングループが運営する、「クヴェーレ吉和」の前。
背後の大きな木は、ニュージーランドの「ガウリ」という木の根元を、ニュージーランドから運んできたものです。
そこで、きのこの栽培などを見学して、お弁当を受け取り、いざ、山中へ。

場所は、私も紅葉の撮影に何度か行ったことのある、国道(酷道488号線)沿いの中津谷渓谷エリア。
山口県、島根県と接する、広島県の北西の隅にあたります。
国道488号線は、国道とは名ばかりで、「酷道」と呼ばれている道です。
以前、掲載したブログはこちら。
⇒​渓流の紅葉
⇒​錦秋の中津谷渓谷

さて、紅葉にはまだ早かったのですが、「次世代の会」一行は、案内の「もみのき」さんについて山中へ。
この山は、ウッドワングループの中本造林が管理する山で、所有は、ウッドワンの創業家である中本家です。

20分程あるいてたどり着いたのは、天然の八郎杉の林です。
もともと、中国山地のこのあたりには、ブナなどと一緒に杉が自生しており、天然の杉が今でも天然林の中に残っている、珍しいエリアだとのこと。

案内していただいた「もみのき」さんは、元中本造林におられて、ずっと山の管理をされ、現在は定年退職しておられますが、山のプロフェッショナルです。

この八郎杉の枝を水につけておくと根が出てきて、それを地挿し木して植林するとのこと。
挿し木でできた木は「花粉」を飛ばさないのだとか。

吉和の山中は、冬は雪に閉ざされますが、その際、木の幹が凍って裂けてしまう、という現象が起こる場合があるとのこと。
それを「凍裂」といい、避けた部分は使い物にならない、と説明いただいているところ。
この杉の木の縦に走った裂け目が「凍裂」です。

WOODPRO社長、FB用写真撮影中。

杉の天然林の前で、記念撮影です。

そこから移動して、最近間伐を行ったという場所へ。
これで50年くらいだとか。

切株の年輪を数えてみると、確認できるだけでも50年以上ありました。

山林見学のあと、景色のいい林道の脇でお弁当。

クヴェーレ吉和の登山弁当ですが、マイタケと、アワビタケの天むすが絶品す。

紅葉にはもう少しかかりそうですが、杉林は緑のままで、周囲の天然林が赤く染まって鮮やかに色分けされ、パッチワークのようになって美しいです。
おそらく、今月末あたりからが見ごろですね。

戦後、国家のすすめで大量に日本列島に植えられた杉ですが、今では使い道も少なく、放置されている山も多いとか。
実は、我が家も田舎の出身なので、少しばかりの山をもっているらしいのですが、すでに、一体どこであったかも分からない程。
そのくらい資産価値のないものになってしまいました。
ウッドワンの創業家である中本家は、この中国山地に広大な山林を所有しているのですが、基本的に伐採は行わず、木の価値を高めることに専念しているとか。
杉材が安いため、今切っても利益が出ない、というのが大きな理由のようですが、100年を超える樹齢の杉材ができたとしても、その時に需要があるかどうかも定かではありません。

世の中の進歩が遅い時代であれば、おそらく、50年後、100年後には、この森の木々が育って、自分の子孫を助けてくれるはずだ!と信じられたものと思います。
それが、今、苗を植える原動力にもなっていたのでしょう。

今の時代、世の中の移り変わりが激しすぎて、杉の木の将来がどうなってしまうのか、まったく読めません。
それでも、こうして森を守っていかなければ、日本の国土を守ることもできないのでしょう。

まずは杉を使うこと、使い道を考えることが大事ですね。






Last updated  2018/10/15 01:17:37 PM
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2018/08/22
カテゴリ:木の話
お盆休みに、子どもたち&孫たちがやってきて、私は「孫三昧」の日々となりました。
「三昧(ざんまい)」とは、我を忘れてそれだけに集中することですが、ほぼそれに近い状況でしたね(笑)。
パソコンのある部屋も、次男坊一家の居室となっていたため、写真の整理もままならず、ひたすら、孫写真を撮り続けたといっても過言ではないでしょう。

と言っても、せっかくブログをご覧いただいた方に孫写真を大量に並べるわけにもいかないので、本日は、ウッドデッキと絡めてご紹介。

我が家には、中古でこの家を買った翌年に作ったウッドデッキがあります。
かれこれ、19年目。
先日補修したという記事も掲載しました。
⇒​19年目のウッドデッキを補修
補修の甲斐あって、ウッドデッキの上に、3年も前に買ったくまもんのプールを設置。
大きすぎたか、と思いましたが、だんだんと孫たちも大きくなって、遊ぶにはちょうどよかったかな、というサイズ。

孫たちも盛り上がってもくれて、よかったですね。

ウッドデッキというのは、夏の日差しを受けても、鉄や石程には熱くなりません。
炎天下でも、木のベンチに座ってやけどする、ということはあまりないでしょう。
足ざわりもいいし、転んでも怪我しにくいし、子どもたちにはとっても優しい素材です。

長かったお休みも終わって、プールもお片付け。
ちょっとした「祭のあと」ですね。






Last updated  2018/08/22 08:06:57 AM
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2018/06/28
カテゴリ:木の話

もう1週間前になりますが、6月21日(木)の、金堀先生の「ツリーハウス&エコモデル住宅見学」の続きです。
ツリーハウスのある山の入り口に、三角形の小屋が建っていて、これは、広島の建築家とともに実験的に建ててみたという「三角形ハウス」。
もちろん、これはご自宅ではありません。(笑)
阪神大震災のあと、地震にもつよい三角形の建物、ということで立ててみて、キットとして売り出すという計画もあったようですが、それは実現しなかったとのこと。

間伐材の60mm角ひのき材を利用してできています。

三角ハウスとは別に、先生の作業小屋もあります。
ブドウや野菜も栽培されていて、自然派建築家の面目躍如といった趣です。

中には、昔の大工道具や、古民家から出てきたと思われる古い道具などが並んでいて、ちょっとした「民俗資料館」の風情・・・。

そこから歩いて数分の場所に、先生のご自宅。

いろいろ実験してみたといわれるリビングルームに腰を下ろして、お話を伺いました。

金堀先生は、新建材で覆い尽くされた現代の住宅を嘆かれていて、そのアンチテーゼとしてご自宅を設計されました。
新建材というのは、ベニア板や繊維版といった寸法安定性の高い工業製品の上に、薄くスライスした木や、ビニールシート、紙を貼って仕上げたもので、「木」のようではあっても、実際に人間が接しているのは、ビニールだったり、表面の樹脂の塗膜であったりします。
そのため、日本の住宅では当たり前に機能してきた、木の調質作用や、快適な肌触りが失われています。

ということで、金堀先生のお宅では、基本的に新建材を使ってないそうです。

無垢の梁を化粧にして、壁紙は、タイの和紙を奥様がパッチワークのように張られたとか。
仕上げも、オイル仕上げです。

あまりに細かい話になりますので、詳細はカットしますが、部屋には、有名な作家の椅子などの家具がさりげなく置いてあったり、古い調度品が素敵に飾ってありました。
調度品には埃ひとつなく、これはきっと、奥様の日頃のご努力のたまものかと思われます。
座布団の代わりに敷かれた、昔ながらの「どてら」がいい感じ。

壁はタイの和紙。
タイなのに「和紙」とはこれいかに?という感じですが、薬品を使って機械的に作る紙を「洋紙」と定義して、木材の成分だけを使って手すきで作られた紙を「和紙」と定義されるので、タイでつくられても「和紙」なのです。
手すきならではの繊維感や凹凸に心が和みます。

和紙が貼られた壁面の下には、福山の古い寺院の床に使われていた栂材を腰壁に。
木目が細かく美しいです。

栗の木の無垢フローロング。
カーペットの下は日に焼けていないので、当時の色のまま。

リビング全体の雰囲気からすると、ちょっと違和感もある照明は、有名な建築家だったか、デザイナーだったかがの作品とか。

玄関を隔てた茶の間は、なぜか坂本竜馬の写真が・・・。
気になりましたが、その理由は確認できていません。
この部屋には、いろんな民芸品や古い和家具が並んでいて、一つ一つが素敵です。

そういった古い調度品にあわせて、ジョリパットを塗布した上に、グレーっぽいワックスをかけて、あえてくすんだ感じに。

確かに、真っ白な漆喰では、この趣はでませんね。

二階の寝室は、金堀先生の遊び場の風情です。
梯子を上ると、天井裏の小さな空間があるようです。

私も登ってみましたが、ほんとに狭い空間に、枕と茣蓙。
きっと、先生の憩いの場所なのでしょうね。屋根裏なのに、ぜんぜん暑くないのが不思議。

リビングの外側には、腰壁に使った床材を譲ってもらった福山のお寺の瓦を四つに割ってタイルに。
2001という文字になっていますが、ご自宅が竣工された年だそうです。

芝生の庭のベンチは、岩国の錦帯橋の架け替えの際に出てきた材料の一部。
丁度アーチの下側を受けていた部材のようですね。

さりげなく置かれた石のオブジェは、イサム・ノグチと一緒に創作活動を行っていた人の作品だとか。

庭から見える山に、先ほど訪れたツリーハウスがあるのですが、下からは見えません。

ということで、暮らしの中に「自然」を取り入れることを大切さを学んだ研修となりました。

金堀一郎先生、本当にありがとうございました。






Last updated  2018/06/28 12:51:27 PM
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