2019/02/01

外山木材 志布志工場見学

カテゴリ:木の話

丁度1週間前の、1月25日。
先日、丸太の山をモンスターとして紹介した、宮崎県都城の外山木材さんの工場見学をさせていただきました。
冒頭のトラックは、都城にある本社の前にとまっていたもの。
壊れた荷台のあおりを、ロープで固定してあったりするという、使い込みよう。
近場の材料移動に使っているだけとのことですが、このコスト意識が大事だな、と、まず実感。
外山木材さんは、創業107年。
都城でも、一番古い製材所だそうです。

外山木材さんの本社は現在、主に足場板を作っているとのことですが、すでに生産の拠点の主力は他の工場に移っています。

宮崎県都城の本社から、車で、鹿児島県志布志の、志布志工場に移動。
もともと都城は、薩摩藩の一部なので、どちらかというと、鹿児島への利便性の方が優れていたりしますね。
都城と志布志を結ぶ道路も整備されて、志布志港から海外への輸出も視野に入れているとか。

志布志工場で、外山常務から、工場概要の説明を受けました。
この工場への投資金額は約45億円(補助金含む)。
今の木材業界で、これだけの投資力のある会社は少ないでしょう。

工場事務所入り口上には、社長の筆による標語の数々。
●機械は安易に止めるな!!止めるは最大のムダだ!
●不良品を作るな!金をドブに捨てると同じ!
●高品質こそがわが社の生命線だ
●お役に立ててありがとう
●人を育てた企業だけが発展する
●労働安全は全てにおいて優先する
流石です。
会社の考え方がしっかりしていて、地に足がついた経営理念だと思いました。

志布志工場の敷地は、70000坪。
広さを現す「東京ドーム」という単位でいうと、5個分くらい。
とにかく広くて、現在使用しているのは、その半分とのことですが、それでもはるか彼方まで広がっています。

生産設備も当然最新鋭。
オペレーション室で、制御された機械の動きを監視している、というイメージです。
1本の丸太を製材する時間を2秒縮めたという言葉もありましたが、コストを突き詰めれば、そういうことになるのでしょう。
量が量だけに、2秒が大きな違いになりますね。

工場各所に設置されたカメラをモニターしていますが、これは工場のラインを作ったメーカーもの直結していて、遠隔からトラブルへの対処がすぐに行えるようになっているとのこと。

丸太の投入もほぼ自動。
丸太の径や状態を見て、機械が数種類の製材パターンから、最前なものを選んで、自動で製材するとか。

広大な工場ですが、人の数はほんとに少ない、自動化された工場です。

機械を見ながら説明を聞く、WOODPROのスタッフ。

工場はとにかく大きく、最初の丸太の製材から、ラインでつながって、それぞれの商品特性にあわせて、再加工されていきます。

無節の杉の山。
中には、きれいな材料も出てきますが、そういう材料は当然高く売れるので、しっかり別管理。

大量の丸太を製材するということは、「商品」にならないものも大量に出てくるということですね。
こちら、丸いものから、四角なものを取ると、必ず出てくる側部分。

工場はとにかく広い・・・・。

いろんな商品を取って、最後にこんな垂木状のものも取ります。
木材を乾燥させる桟木になったり、下地になったりします。

高温乾燥機で乾燥させた角材。
よく乾燥するように、上下左右に隙間を作って並べてあります。
高温で乾燥させることで、柱表面の割れを防ぐので、昔の柱ような「背割り」がありません。

乾燥させた柱材は、自動で投入され、4面をプレーナーがけされます。

表面がきれいになった杉柱の山。
乾燥材なので、後の反りも少なく、乾燥による割れも少ないので、壁面のゆがみが起こりにくいですね。

大きな工場から出てくる木屑などは、この背の高い建物に集まってきます。

使えない部分はチップなどにして、製紙工場に販売するそうです。

丸太を製材するということは、そこから出てくるすべてを、商品にするだけでなく、残った部分の用途まで確保しておくことが大事ですね。

そして、記念撮影。
外山木材の皆様、ありがとうございました。
「現状維持は停滞なり」
そう実感した工場見学でした。





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Last updated  2019/02/01 08:50:42 AM
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