その3高校に入っての最初の試験。 結果は最悪だった。自分でも出来ていないことはわかっていた。 実技は、成績だけでなく順位も出る。下から5番目。それにショックを隠せなかった。 ピアノに順位をつけるなんて...信じられなかった。 数字で表すことに今でも疑問に思う。 この時点からピアノが嫌になってしまった。 それでも1年目は何とかクリア。練習はあまりしていなかったが...。 高2になった。5月頃だったと思う。 担任のN先生との個人面談があった。 「あなたは何かやりたい事があるんじゃないの?何か考えてる事がありそう」 先生は、さあの事を見抜いていた!!びっくりした! さあは勇気を出して「さっ、さっきょくやりたいんです...」と言ってしまった。 ピアノではもうやっていけない。 N先生の御紹介で、作曲科のI先生のレッスンに通うことになった。 和声のレッスン。隔週で行なわれた。 ちょうどその頃、ピアノの先生と大学受験の話になった。 まだこの時は、大学の専攻をピアノが作曲かはっきり決めていなかった。 私立の音大というのは、だいだい受験生対象の講習会が夏と冬にある。 さあは受験するつもりだったので、講習会に行きたいと相談した。 先生は「あなたの実力では無理よ」とおっしゃった。 講習会に行っても追い返されると...。 まだ受験まで1年半以上あるのに、今の時点で決めつけられてしまったことがショックだった。 もうピアノはやらない!とこの時、心に誓った。 やる気を全く失ってしまった。 とにかく悔しくて、悲しくて、この先生のところには通わなくなってしまった。 (現在は連絡を取っていますが。。。) バイト三昧の日々。週5は働いていた。稼いでいた。 大学は作曲で行くと決めた。ピアノはもう弾かなくていい。 ピアノの練習はレッスンの前の日だけ。全く進歩のない日々が続いた。 ジャンル別一覧
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