2009/11/14(土)14:26
横浜港のボート達
昨日から続いた暴風雨がやっと過ぎ去った、14日午後の横浜です。
北へ去った低気圧に向かって南から暖かな空気が流れ込み、
気温も20度近くまで上がっています。
雨で新しい写真が撮れないので、過去の写真を整理してみました。
で、横浜港において本船の入出港に関る「ボート三種類」を紹介しましょう。
先ずは、パイロット(水先案内人)が乗るボート。
灰色の船体の側面に「PILOT」と記されています。
本船が横浜港外から岸壁に着桟する時、PILOTがこのボートに乗り、沖に向かいます。
そして、縄梯子を頼りに本船によじ登り、その後船長を指示して岸壁まで船を安全に
導くのが役目です。また、本船が岸壁を離れて出港する時は、パイロットは岸壁から
本船に乗り込み、逆に横浜港外(沖)で、水先案内が終了した後
本船からこのボートに乗り移ることになります。
これは、ご存知のタグボート。
パイロットが、上記のように入出港時にオペレーションを行うのですが、
その時使うのがタグボートです。パイロットからの無線での指示により
本船を押したり引いたりして、安全なる離着岸を助けます。
小さくてもエンジンのパワーは強い強い!
そして、これはベイパイロット(BAY PILOT)が乗るボート。
東京湾のパイロットは、実は2種類があるのです。
一つは前述したような、一つの港の入出港に関るオペレーションを行う、
「ハーバーパイロット(HARBOUR PILOT)」と、浦賀水道の通過に関るオペレーションを
行う「浦賀パイロット(BAY PILOT)」が存在するのでした。
この写真は、その浦賀パイロットが乗るボートなのです。
浦賀パイロット・ステーションと東京、千葉、川崎、横浜港間の船舶の安全航行を
取り仕切っているのです。
東京湾は世界有数の超過密地帯。
万一超大型船が座礁でもして、航路を妨げるような事になれば一大事。
本船が入港出来なくなれば、日本経済への打撃も免れない。
船舶の安全運航は絶対に必要です。