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テーマ:茶道(12)
カテゴリ:茶道
お久しぶりです。今日は茶道について書きます。
精神病を患い、寝る、不安で悶々とする、寝るを繰り返し通院していた私ですが ある日、ふと意識を取り戻します。 あれが正に我に返るという体験なのでしょう。 テレビをボーっと見つめていたら、イギリスの首相の性別が変わっていた。 「あれ、キャメロンさんはどうしたの?」 母によるとそれがわたしの9カ月ぶりの真面な発言だったそうです。 急いで確認すると アメリカ大統領もトランプ大統領 フランスの大統領もマクロン大統領に変わっていました。 世界が知らない間に一瞬で変わってしまった気分でした。その時の私は浦島太郎のようなものでした。あれほど、必死にしがみ付いていた仕事も退職していたと聞いた時は愕然としながらもどこか、ほっとしていました。 しかし、無職で精神病を患ってしまったという不安。夢では職場で起こった嫌な事を思い出す日々、日々必死で表情を取りつくっていました。これ以上、家族に心配をかけたくなかったのです。 そんな私を救ってくれたのが、茶道です。 実は高校、大学時代、ずっと茶道部に入っており基本的な事は知っていました。家の冷蔵庫に入っていた抹茶を見て、久しぶりに飲んでみようという気分になり、1人で点てて飲んでみたのです。 静かな台所で、1人抹茶を飲む、とても久しぶりでした。 すると学生時代の楽しい日々が、茶道部で茶道をしていたころの気持ちが蘇ってきました。 職場で協調性が無い、生意気だ、変わり者、コミュニケーションが取れないと言われ 自分はダメ人間だと思い込んでいた私、でもそれ、違うんじゃないかと考えられました。 だって、学生時代は部長してリーダーシップを褒められ、気遣いを頼りにされ、一緒にいると楽しいと友達に言われたことだってありました。たしかにちょっと変わった趣味(祖父の影響で時代劇好き)もあったけど、問題なくコミュニケーションも取れていた。 「あれ、私って職場で言われていたほどのダメじゃないだろう。」 そんなふうに考えられました。抹茶を飲み、1人静かにしていると本来の自分が少しづつ戻ってくるような気がしました。1服のお茶にこんな力があるんだなと不思議な気分になったものです。 お茶を飲むのって作法とかいるんでしょ、難しそうと皆さんは考えるかもしれません。 でも、私の先生は言っていました。 「お茶は、楽しく、美味しく飲めればいい。多少の作法は関係ない。」 その通り、簡単な茶筅と抹茶、お湯があればだれでも点てられます。戦国武将や現代のビジネスマンが夢中なるのは、茶道の根っこの部分がとても自由だからかもしれません。 会社の人間の視線や業務の決まり事ばかり気にして雁字搦めになっていた私には、それが心地かったのだと思います。抹茶が苦手という方は、紅茶でもコーヒーでもゆっくり飲んでみてください。 きっと少し、ホッとできると思います。 今日も最後まで読んで下さりありがとうございます。またお会いいたしましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年08月27日 14時27分03秒
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