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カテゴリ:構造構成主義
基本的に朝日新聞は好きじゃなんだけど,著書の広告が載っていると聞いたからである(現金)。 本当に載っていた。 なんか不思議な感じもするけど,やはりうれしいもんだね。 おとといは,とある研究会で構造構成主義の発表をしてきた。 自由に議論できる雰囲気の研究会でけっこうおもしろかった。 自分の中で,自分のメタ理論についての理解が深まった。 通常の個別理論は何らかの前提(仮定)のもとに組み立てられる。 つまり,机の上に何かを積み重ねられて創られていく積み木の城みたいなものだ。だから机(前提)が崩壊すると,その牙城も崩れ落ちることになる。 たとえば,ネオダーウィニズムに依拠する進化心理学は,ネオダーウィニズムが崩壊したら一緒に崩れ去ることになる。 他方,「一切の前提に依拠しないメタ理論」は,いわばその理論を構成している原理間の内的整合性のみで,空中に浮遊しつつ,自律的に成立しているようなものなのである。 こうしたメタ理論を創造する難しさ,そしてその美しさはメタ理論を創った人や,創ろうとした人じゃなければ,まず理解できない,その理由が以前より深く理解できた気がする。 最も嬉しかったのは,学生に一人光るものをもつ逸材をみつけたことだ。彼は『構造構成主義とは何か』を読み込んで,このブログをみてきてくれてみたいで,いろいろ話が通じるところも多く愉しかった。あのレベルの才能はそうそういるものじゃない。将来が愉しみな若者である。 今日からの学会では,池田清彦先生とともに「メタ理論とは何か」についてポスター発表して,シンポジウムでは「理論の作り方」を話す予定なので,その前に良い機会になったし,やはりたまには外に出て発表して,外界と相互作用するのはいいことだ。 今日から学会で九州に行かねばならない。 九州初上陸。 さきほど学会発表のポスターを作りはじめて,つい先ほど終えた。 今日のシンポジウムで話すことは,まだちゃんと考えていない。行きの飛行機かなんかで考えよう。 あさってはとある旅館で,池田清彦氏,京極真氏,上田修司氏(自民党総裁賞受賞者)と僕との4名で,『現代のエスプリ』の「構造構成主義の展開」の座談会をやることになっている。 さてさて,初九州はどんな展開になることやら。願わくば逸材に出会えますように。 ともかく行ってきマース。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/03/20 05:34:11 AM
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