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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2006/05/16
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カテゴリ:発達
先日の勉強会で印象的だった話の一つとして,「Habituation (馴化?)の速さは,後のIQをかなり予測する」という話があった。

要するに「慣れ」が速い子は,後にIQが高くなる(ことがおおい)ということだ。

へえ~。

でも考えてみると納得がいく。

新奇な物への慣れが速いということは,「ああ,こいつはこういうやつなんだな」と何らかの対象について「自分なりにわかる」速度が速いということだと思う。

北斗の拳のケンシロウ風にいえば,「お前はもう知っている」ということだろう。

これはとりもなおさず「わかる」までの「速度が速い」ということでもあるから,後のIQに関連してきても不思議はない。

こうした知見は,幼い頃から頭の良さは決まっている,という「元気が出ない」話になるので,日本ではあまり広まらないらしいが,そうした知見は相当な研究によって支持されているという(無藤先生談)。

だからといってもちろん,頭の良さなんてものは複雑な要因が重なっており,多様な側面があるのであり,後の人生によって,どうなるかは変わってくるという。

うん,それもそうだろう。


香港の有名占い師を訪ねて歩く番組を思い出した。

大統領も占ってもらっているという有名な占い師や,人生の過去も未来も言い当てることができる盲目の占い師(というよりももはや超能力者?のたぐい)がでてきたが,印象的だったのは,二人とも同じようなことを言っていた点だ。

前者のひとは「人生は半分は生まれたときから決まっているが,もう半分は決まっていない」といっていた。

盲目の占い師は「今話した未来に起こる出来事は,悪いことは十分注意すれば避けることができるかもしれないし,良いこともあぐらをかいて努力しなければ起こらないこともある」と言っていた。

ほんとうにそういう能力のある占い師がいるかどうかはわからないが,

「人生は半分は生まれたときから決まっているが,もう半分は決まっていない」

 これは発達心理学の知見を総合しても,結局そういうことなのかな,と身も蓋もない結論に落ち着く。



でも,煎じ詰めて考えれば,たいていのことは「身も蓋もない」地点へ帰着するのかもしれない。

その分,「身も蓋もない話」の方が,本当のことに近いかもしれない。

逆にいうと,「身も蓋もある話」はたいした話ではない,といったら言い過ぎかもしれないが,案外そんなところかもしれない。


ここで問題です。

この日記は「身も蓋もある話」でしょうか?あるいは「身も蓋もない話」でしょうか?

























答えは,



























「身らしきものはあるけど蓋がない話」でした。





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Last updated  2006/05/16 03:08:51 PM
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