西條剛央のブログ：構造構成主義

例の履修漏れ問題で校長先生が自殺したという。

履修漏れごときで，悲惨だなあ。

履修漏れなんてどう考えてもたいした話じゃない。どうせ全部忘れるんだから。 校長先生がそんなに悪いことをしたとも思えない。

いじめの問題の方が深刻な問題だろうと思う。

が，いじめを無くそうというコトバでいいながら，行動レベルでは社会全体でいじめて良いとなったヤツは，徹底的にいじめているではないか。それで自殺させてるし。

「教室」という狭いコミュニティから，マスコミを通した「社会」という広いコミュニティに場が移行しているだけで，やっていることは同じようにみえる。

イジメを見て見ぬ振りをするひともイジメに加担しているのと変わらない，という意見もある。

だとすれば，僕らも何のことはないイジメの加害者ということになる。

「正義」という名の錦の旗のもとでいじめる様子を，子ども達は観察学習している。

こういうことが社会的なイジメに他ならないと気づかない限り，いじめが減ることはないだろう。