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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

2011/04/08
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カテゴリ:東日本大震災
Twitterでつながった陸前高田市の消防団の人と1時間ぐらい話す。酷すぎる状況だ。テレビの発表とは異なり、二万数千人の半数以上がいなくなっており、現地の人は亡霊のようにその人達を死体安置所に探しに行っているという。

ボランティアを受け入れる社会福祉協議会はほとんどの人がなくなり8名だけが残ったがボランティアを使い切れない状況とのこと。そもそもボランティア自体が極めて少ない。

支援を受ける以前の南三陸町よりも規模的には悲惨だ。連絡してくれた布田さんは時折ゴホゴホと咳をしながら、現地の状況を話してくれた。

子どもと老人が多く、働き盛りの人の多くは街に出ていたためやられてしまったとのこと。街は便利なところに作る。便利なところは海と川に近い。だからそこで働いていた人がやられてしまう。

消防団は行政は間違いなく形式より機能重視の姿勢がある。

物資も全然足りていない。向こうから要請があったものだけでも20ぐらいあったが、相当遠慮していた。数個ずつ要請しているのだ。僕が「これってもっとあった方がいいんじゃないですか」というと、「はい、それは多いほどよいのですが、申し訳ないので....」という。

向こうの人は慎み深いのでとにかく、こういう物はあったらどうですか、こういう物も必要ですよね、と聞き出さないとちゃんと求めている物を知ることはできない。

そしてお役所でなければ、個数など厳密にやっている必要はない。何しろ2万人以上いた街が壊滅しているのだ。必要なものはいくらあっても困らない。ただし仕分ける人も必要なので物資と現地で短期間、あるいは中~長期滞在できるボランティアも同時に必要だ。

しかしボランティアが宿泊できる場所自体がないという(だから今行くとしたら車やテントなど自分で自分が泊まる場所も確保する必要がある)。仮設住宅の仮設住宅が早急に必要。。



疎開しない理由がはっきりわかった。現地の人は行方不明の家族や友人をずっと捜して歩いているのだ。うちの実家もそうだ。一昨日、昨日も行方不明になった若林区の伯父さんを息子さん(いとこ)とともに家族で探しにいっていた。息子さんは震災の翌日からずっと探し歩いてる。

だからそれを踏まえない疎開論は空論になってしまうのだろう。自分の親が、兄弟が、子どもが、親友が、愛する人が行方不明になったら、その人を置いて疎開などできるだろうか。

素朴な疎開論が存在すること自体が、津波主被災地域の惨状が理解してもらえていないということなのだ。「僕も南三陸町にいったときにテレビでみるのとこうも違うのかと思いましたが、こういう言い方はしたくないけど、現地に行かないとわからないですよね」といったら、「ほんとうにそうです」といっていた。

現地に行かなきゃわからない、というのは哲学的には当たり前のことだ。しかしここではそういう意味ではない。僕らの生きてきた範囲の現象を超えることについては想像すらできない、ということなのだ。南三陸町も陸前高田市もよく似た地形だから同型の壊滅と悲劇がもたらされてしまった。

現地では1ヶ月近くお風呂にも入れない人もいる。僕は今すぐ支援をしなければならないと思った。東京では震度6強の地震があった翌日でもテレビは何事もなかったかのようにふつうの番組がやっている。家族を亡霊のように探して歩いている人たちが何万人もいるなどということは想像すらしていない。


陸前高田市消防団では支援物資を求めています。バンバン送ってあげてください →http://p.tl/UOsC


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(早稲田大学大学院商学研究科MBA講師 西條剛央 Twitter(saijotakeo))

・転載等ご自由にどうぞ。

・「絶望と希望:南三陸町現地レポート」→http://getnews.jp/archives/108425

・「ボランティアが足りているというのは幻想です。今こそ立ち上がりましょう。」→
http://p.tl/Et71

・「マイナー避難所の支援方法とコツ」→http://p.tl/RGLx

・岩上安身との対談Ust中継→http://p.tl/Wsnb

・「広くわかりあうための疎開論、不謹慎論、ポスト3.11.原発論、社会構想論もぜひご参照のほど→http://p.tl/7we5?

・ブログトップ→http://plaza.rakuten.co.jp/saijotakeo0725/






Last updated  2011/04/11 02:18:46 PM
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