西鶴身辺雑記

2010/11/20(土)07:17

憧れのフライト・ジャケット

身辺雑記(36)

夏も終わり秋の風が吹き始めるころ 押入れの奥にしまってある秋冬物の服を引っぱり出す。 衣替えの季節である。 その中にとても思い出深い一着がある。 学生時代、なけなしの金を握りしめアメ横に買いに行った フライトジャケットだ。 所謂、MA-1という奴だ。 当時映画狂であった僕は『タクシー ドライバー』の ロバート・デ・ニーロがMA-1を着て NYの街並みをバックに歩くポスターに憧れていた。 映画マニアのなかには 僕のようにMA-1に憧れる人間が多かっただろう。 しかし、そのMA-1は決して安くはなかった。 今は安価で手に入れる事が出来るが、30年前は違った。 完全アメリカ製であり並行輸入しかなかった。 そしてとても貴重なものであったのだ。 アメ横の米軍関係を扱っている店で 5万円弱したと思う。 正に清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入したのだ。 そして毎年、秋から初冬にかけて僕の体の一部となったMA-1。 これってすごくないかなぁ? 30年現役の服。 80年代になってトム・クルーズ主演の『トップ・ガン』で 日本では爆発的なブームになった。 邦画でも『チンピラ』のなかで 柴田恭平が着て話題となった。 作りが違うのか、いい仕事してるゥ~。 あと何年着ることが出来るだろう。 にほんブログ村

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る