武蔵野航海記

2010/02/04(木)10:39

This is it 5

マイケルのロンドン公演のリハーサルを編集したDVDは、ダンサーのオーディションに世界中から集まった若いダンサーへのインタビューから始まります。 彼等・彼女等の人生最大の目標はマイケルと一緒に踊ることなのです。 彼は「あこがれ」そのものでした。 マイケルと一緒に仕事をしたスタッフたちはみな、マイケルは優しくて謙虚で、しかも音楽の天才で努力を惜しまなかったと賞賛しています。 「マイケルは純真だった。しかし世間知らずではなかった。世間知らずと純真は違う」といったマネージャーもいました。 マイケルの周辺にいた連中は、皆マイケルを常人ではなく、何百年に一度出現する天才だと思っています。 マイケルに批判的な者は一人もいませんでした。 彼らがあながち、死者に対する礼儀からお世辞を言っているとも思えません。多少は誇張されているかもしれませんが。 ヘタクソな歌手と能力不明のギタリストに共通しているものがあります。 「一途(いちず)」ということです。 若い彼女たちに成熟した大人のプロの風格はありません。 確固たる自信があるのではなく、色々なことに対する批判能力があるのでもなく、一途さがあるのです。 マイケルの周囲にいたプロたちもマイケルに批判的な者はいないようでした。 彼等はみなマイケルを天才だと思い、彼を信頼して団結し、一つのファミリーを作っていたと言っていいでしょう。 マイケル自身も周囲に対してものすごく気を使っていました。 「僕は怒っているんじゃないよ」、「ありがとう」 更には、いい年のおじさんに対して"I love you"とも言っていました。

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