宇宙兄弟 34巻 と 手術支援ロボット ダ・ヴィンチ
先日、待望の宇宙兄弟34巻が発売されました。宇宙兄弟というのは宇宙を目指す兄弟というか周辺の多くの人々のドラマを描いた漫画です。一応SFのジャンルに分類されると思いますが、ホント、5年か10年先の話でかなり現実感のある展開が魅力です。物語はかなり佳境に入ってきて、主人公の目指す目的が達成されようとする寸前なのですが月面で事故が起こって命の危険のある宇宙飛行士を急遽地球に帰還させるというもの。今回はその宇宙飛行士を救おうとする物語が大半で主人公はほとんど活躍しません。(笑)地球に帰還する事になったのですが、トラブルに次ぐトラブルでこのままだと負傷した宇宙飛行士が地球に帰還するまで保たないと判断。なんと、月からの帰路ISS(国際宇宙ステーション)に立ち寄ってそこで手術を行うというストーリーでした。この物語中のISS(国際宇宙ステーション)には精密機器修理用の遠隔操作ロボットや手術を想定した機器や薬品が積まれているという設定でなんと無重力の宇宙ステーション内で、地球からの遠隔操作による手術が行われるのです。劇中の遠隔操作ロボット。・・・・・・・ものすごい話だと思いませんか?でも、実はこのロボットはすでに実在するのです。それがコレ。手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」すでに10年以上前から実用化されていて、世界中で多くの人を救っています。人間が手術する場合は手術する部分を切り開かなければなりませんがこのロボットを使うとアームやカメラを通す穴を開けるだけで患者の負担もかなり少ないようです。ロボットが手術するというと怖く感じるかもしれませんがロボットが自動で手術するのではなく、医師が操作するのでロボットというよりは手術道具と言って方がいいかもしれませんね。このロボット、遠隔操作も行われていて執刀医師のいない場所でも手術が行われています。ただ、劇中でも宇宙ステーション内での遠隔操作はまだ行われていないようでさまざまなトラブルによって通信電波が遅延して手術中にロボットが操作不能になったりしてドキドキハラハラさせられるのでした。・・・・・・・まぁ、ネタバレになるのでこの辺にしておきましょう。結末を知りたい方はコミックを買ってね(笑)・・・・で、今回、蚊帳の外に置かれた主人公ですが巨大な太陽フレアが起こっているので強力な放射線を浴びると死亡。直接放射線を浴びなかったとしても電磁波によって月面基地の機器が壊れたら死亡。おまけに地球に帰る船がない。・・・・いわゆる大ピンチ。物語的には大詰め。いよいよクライマックスです。楽しみではありますが、宇宙兄弟の壮大なドラマの終わりが見え始めたようでちょっと寂しい気分。まぁ、この作者は読者を絶対に裏切らないので期待して待ってます。(*^^*)