2012/01/09(月)08:53
退院しました
年末から体調を崩していたしんのすけ
年明けそうそう入院しましたが
なんとか退院できました。
ばんざ~い \(^o^)/
今回の病気はマイコプラズマ肺炎。
天皇陛下もかかられたというあの由緒正しい病気です。(爆)
最近、新聞とかでも目にする事が多くなったマイコプラズマですが
あまり一般的ではないので知らない方も多いのでは?
マイコプラズマというのは病原体の一種で
ウイルスでも細菌でもない特殊な病原体です。
細菌と同じように肺炎を引き起こすのですが
困った事にペニシリン系の抗生剤は効果がありません。
風邪→気管支炎→肺炎 のような症状がでて
病院で抗生剤を処方されてもいっこうに治癒しない場合は
このマイコプラズマを疑った方がいいかもしれません。
そこで、マイコプラズマの場合はマクロライド系と言われる抗生剤が使われます。
クラリスという名前の抗生剤がこれです。
クラリスは非常に優秀な薬で、強力な効き目の割には副作用が少なく
多くの病院で使われます。
あまりに優秀なので、風邪のような症状であれば
とりあえず処方される事もあります。
(風邪自体に抗生剤は効き目がありませんが、肺炎等の細菌感染を予防するという理由で処方される)
そんなわけで、風邪だろうが、肺炎だろうが、マイコプラズマだろうが
とりあえずクラリスを処方しておけばそのうち治るというわけです。
でも、今回、しんのすけにはクラリスはまったく効果ありませんでした。
ネットで情報を集めてみると
細菌は、マクロライド耐性マイコプラズマが増えているそうです。
ウィキペディアによると耐性マイコプラズマは全体の15%
ちょっと古い医療関係者のブログ等では40%
最近の医療関係者のブログ等では90%が耐性マイコプラズマのようです。
つまり、現在流行しているマイコプラズマは
ほとんどがマクロライド耐性という事で
今まで、使われていたクラリス等のマクロライド系の抗生剤がまったく効き目がないのです。
マクロライド系がだめならテトラサイクリン系という手もあるのですが
大人はいいのですが、子供には副作用があって使えません。
子供用は2010年に発売された新薬「オゼックス細粒小児用」が唯一の選択肢となります。
実は、この程度の知識は通常持っていたので
年末にしんのすけが発熱したときに、病院にかけあってオゼックスを処方してもらいました。
しかし、にも関わらず、年末から入院するまで発熱が治まらなかった事を考えると
オゼックスも万能ではないような気もします。
クラリスも効かない、オゼックスも効果が薄い
恐るべき耐性マイコプラズマ。
特に子供が感染した場合は治療薬の選択肢が少ないので苦労します。
繰り返す高熱や長く続く咳、効かない抗生剤。
こんな時はマイコプラズマを疑って下さい。
すぐに信頼のおける病院に行って、入院も躊躇しないで下さい。
今回のブログは長々と難しい文字列の羅列になりましたが
今回の記事は同じような症状で、検索でこのブログに飛んでくる方の為に書きました。
何かの参考になれば幸いです。
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ああ、正月休みが欲しい・・・・・
(~_~;)