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カテゴリ:子育て日記
現在、我が家ではムーミンにハマっています。
事の始まりはムーミンのプラネタリウムを観た事がきっかけで ムーミンのプラネタリウムを観たのも、たまたま上映時間の都合が良かったというだけ そもそも、ムーミンには何の興味もなかったのです。 ムーミン・・・・確かワタシが子供の頃TVアニメでやってました。 カルピス世界名作劇場とか言ってた頃かな? 言葉を喋るカバが主人公で、緩いのんびりほんわかした記憶しかありませんでした。 (ちなみにムーミンはカバではない) なので、プラネタリウムを観る時も なんで今頃ムーミン??? ってな感じで白けムードだったのです。 ・・・・・ なんだけどね、プラネタリウムを観終わったあと、なんかこうモヤモヤ感があって ムーミンってワタシが思っていた(記憶にある)のと違ってたのです。 で、ウエブサイトでムーミンの事を調べてみたら やっぱりワタシの記憶とかなり違っていて、これはもう原作本を読むしかないなと 地元の図書館で原作本(日本語訳)を借りてきて読んでみたわけです。 それがこれ、 ムーミン谷の彗星 その内容は恐るべきものでした。 ストーリーは、ある日巨大彗星が接近してきて天変地異が起こり始める。 ムーミン達は真相を確かめる為に天文台へと旅に出るが 科学者達の計算によると、彗星は地球に衝突するという 彗星が地球に衝突するとどうなるか誰もわからないまま家路を急ぐムーミン達。 空は真っ赤に染まり、海は干上がり、多くの生物が死滅。 まるで世紀末を描いた黙示録のようです。 えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!! ムーミンってこんな話だったのか??? ホンワカムードはないことはないのですが 全編に渡って重苦しい雰囲気の中では箸休め程度です。 そんな絶望的な状況の中で、各キャラクターは各々自己主張します。 日本的な感覚だと、 今、そんな事言ってる場合じゃないだろう! って、感じですが、 とにかく、各キャラが濃い(笑) ・・・・・・ ムーミンの原作が書かれた時代を調べてみたら第二次大戦の戦中・戦後に執筆されており、 作者のトーベ・ヤンソン氏の住むフィンランドも戦火に巻き込まれて 多くの方が亡くなられております。 トーベ・ヤンソン氏は15歳で政治風刺を中心とする雑誌の挿絵を描き始め 反戦的な挿絵で当局にマークされた事もあったとか そんな頃に書かれた「ムーミン谷の彗星」 破滅をもたらす彗星の接近を戦争に置き換えるとしっくりきます。 ムーミン達は彗星を止める事はできません。 でも、各々が自分のできる事を一生懸命やっています。 恐らく世界大戦当時、戦争を止める事はできないけど 死の恐怖に怯えながらできることを一生懸命やっていた作者の経験が ムーミンというキャラに置き換わって描かれたのだと思います。 そういう目で見ると、ムーミンってものすごく奥深いのです。 ムーミンはムーミンパパの作ったムーミン屋敷に住んでいますが この屋敷には実に多くの居候が住んでいます。 居候の中には親がどこで何をしているのかわからないという者もおり ムーミン一家は居候を本当のファミリーとして日々暮らしています。 家は家族が集まるものという日本の感覚ではちょっとわかりにくいのですが 親は親、子供は子供、 親は好きなことをやるから、子供も好きな事をやれ的な 個人優先な思想なのでしょうか? その反面、成り行きとは言え一緒に住むようになったら それは本当のファミリーと変わらずに大事にする。 日本の場合は、個人よりも家族が優先されます。 その結果、悲惨な事件が起こったりします。 まぁ、どちらが良いとは言えませんが、ムーミン世界に学ぶ事も多いように感じるのです。 ・・・・・・・・・・・・ ってな、感じで 今頃ではありますが、ムーミンの独特の膨大な世界に魅了されつつありました。(笑) ちなみに、娘はマインクラフトでムーミン屋敷を再現してます。 いやいや、ワタシもやっとムーミンが理解できる年頃になったのかもしれない(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.05.13 18:05:52
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