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カテゴリ:修理ネタ
もはや死語と化した感はあるが
昔、「いつかはクラウン」というキャッチコピーがもてはやされた頃がある。 バブルの頃だったように思うが、クラウンという最高級車にいつかは乗りたいという 憧れと願望の入り混じった感情が当時ヒットしたのだった。 それと同じくオーディオ界でも似たような言葉で 「いつかはナカミチ」と言われたものです。 (^^;) ナカミチというと馴染みのない方も多いと思いますが オーディオ業界の中で主に高級カセットデッキを手掛けていた中堅企業です。 世界中からその性能は認められ不動の地位を築いておりました。 ただ、30~40年前の当時でも平気で30万ほどするお値段に手を出せる方はそう多くはなく 幻のカセットデッキだったのです。 (;^_^A アセアセ・・・ で、話は戻ります。 前にゴミ捨て場から救出したジルバップ。 復活に成功し悦に浸っております。 ヤフオク等で音楽テープをゲットしては聴いているんですが カセットテープの音の良さに今更ながら驚いているんですよ。 で、だんだんきちんとした録音のできるカセットデッキが欲しくなったところ なんと、友人からナカミチのカセットデッキを頂いちゃったのです。 (°◇°)~ガーン ( ̄□ ̄;)!! ガ━━(;゚Д゚)━━ン!! なんと、伝説のナカミチのカセットデッキをもらっちゃった。 ただ、故障しているので自分で直してね。と、いう事らしい。 (^◇^;) いやいやいや、ナカミチの故障なんて故障とは言わない。 (意味不明) さっそく修理する事にした。 ・・・・・・・・・・ サクッと分解する。 左下が機械部分。右が音声回路、左の基盤がモーター等のコントロール回路だ。 基盤にコンデンサーの不良は見た当たらない。 ベルトが溶けていました。まぁ、お約束ですね。 この機種はダブルキャプスタンなので、フライホイールが2個も付いている。 しかもかなり大きい。ナカミチのやる気を感じます。 心臓部のヘッド周り。他メーカーと違って繊細に調整できるのだ。 手持ちのベルトでは合わなかったのでネットで注文してさっそく交換した。 キャプスタン周りは分解・洗浄してクリスアップ。 あとは、テープ速度を調整して修理完了。 このカセットデッキ。 ナカミチの中では廉価品らしいがそれでも10万ほどする機種。 他社では充分に上級高級価格帯だ。 ナカミチらしく、アジマスや録音時のバイアスも自由に変えられる。 さっそくアンプに接続して聴いてみた。 Σ(゚д゚lll)ガーン いや、めっちゃ音良いんですけど・・・・・ カセットテープってこんなに音良かったんですね。 結局のところ、現在デジタル音楽技術って 安く手軽になっただけで、音の良さという点ではむしろ劣っている場合もある。 昔のオーディオ技術に感服するワタシでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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