2021/01/23(土)14:05
ああ、我が青春のMAC18 RQ-548
話はさかのぼって今年のお正月。
例によってワタシは酒に浸っておりました。(笑)
酒に酔った状態でやってはいけない事は多々ありますが
ワタシはその中の一つ、「酒に酔った時にヤフオクを見てはいけない」
という禁を破ってしまい・・・・・
後日届いてしまったのがコレです。(笑)
じゃ~ん!
ナショナル RQ-548 MAC18
不動のジャンク品で800円でした。
実は、ワタシ、以前にこのラジカセを所持しておりました。
確か中学生の頃かなぁ・・・・ラジカセが欲しくて欲しくてたまらなかったのですが
中学生に簡単に買い与えられるような価格じゃなかったのです。
それでも欲しくて欲しくて・・・・・
親とも喧嘩しまくって、ついに根負けして買ってもらったように記憶しています。
当時の定価は31500円 現在で言うと7-8万円はしそうな感覚です。
そんな宝物だったラジカセですが、いつの間にか故障して修理も不可。
ゴミとして我が家から消え記憶からも消えてしまっていたのです。
今、思い出してみると子供ながら親に随分無理を言っていたのがよくわかります。
そして、そんな高額な物を買ってくれた親、
子供の喜ぶ顔を見たかったんでしょうね。今ならわかります。
でも、壊れたからといって捨てちゃった自分・・・・・
なんか、ヤフオクでこのラジカセを見た時にそういう思いが蘇ってきて
ついついポチってしまったというわけなのです。
(^◇^;)
しかしぃ!
もはや45年前の中学生のワタシではないのだよ
人は進化するのだ!!!
こいつを直してやろうじゃないか!
・・・・・・・・・・・・
さっそく分解です。
このラジカセ、当時としては最大の18cmスピーカーが特徴で
大きな外装の割には中身はシンプルです。余裕ある設計で非常に手を入れやすい。
基板部はコンデンサーの漏れや破裂はなし、ボリュームやセレクターの接点を磨きます。
カセット部が非常にシンプルだと思ったらフライホイールがとても薄く小さい。
とか思ったら鉄製でした。
アルミダイキャスト製のフライホイールも多いのですが、鉄はアルミの3倍の質量を持つので
鉄製にする事によって小さくても大きな慣性力が働き小型化できます。
しかしぃ、当然の事ながら錆びるのです。しかもゴムと鉄が錆で固着しています。
(;´д`)トホホ…
もう、こうなったらヤケです。完全オーバーホールの刑に処す。
フライホイールはグラインダーで研磨。
メカ部は分解して古いグリスを拭き取って組み直します。ゴムベルトは全交換。
カセットメカは基本的に2枚の鋼板の間にパーツを挟んでる構造ですが
非常によく考えられていて極力少ないパーツで構成されているようです。
現在は、スイス製高級腕時計がもてはやされていますが
この時代のラジカセはそれに負けず劣らない技術的価値と値打ちがあると思います。
とか、言ってるうちに修理完了。
音が出るようになりました。
大口径18cmスピーカーも良い音を奏でてくれています。
・・・・・・・・・・・・・・
これで修理は完了なのですが、実はワタシには野望があったのでした・・・・
まだだ! まだ、終わらんよ!!!
続く(笑)