スロープの注意点
スロープ何気に描いている人が時々おられます。まず、長さですが、勾配条件が1/15以下の場合、上ろうとする部分の高さの15倍の長さが必要です。段差が200の場合は、200×15 で、3,000以上の長さが必要です。以上なので注意して下さい。4,000はOKですが、2,800はNGですよ。 それから、矢印を記入しますが、矢印は、傾斜になっている部分全てに引いて下さい。一部しか描かないのは間違いです。 あと、途中で曲がる場合は、必ず、踊り場部分(水平なスペース)を設けます。方向転換を安全に行うためです。方向を変えながら上り下りするのは危険です。これは階段も同じ まだあります。上がりきったところ、玄関ポーチ部分には、扉を開けることを考えて、車いすの待機スペースを設けて下さい。扉を開ける方向は、スロープ側です。内開きや引き戸の場合は、それほど心配いりません。 最後に手すりですが、必ず設けて頂きたいですが、単純に設ければいいというわけでもありません。例えば、このスロープ、事務所に来る途中にある銀行のスロープですが、教科書通りのバリアフリー設計になっています。健常者はまっすぐ階段で出入りできます。スロープは右の方から上がるようになっていますね。 悪い例はこれ、この赤く線を入れたところにまで手すりを設ける人がいます。ここには必要ありません。健常者の方は、かえって不便です。 ちなみに、この出入り口、床は滑りにくい素材と、それから、視覚障碍者に対しても配慮がされていますよ。 kanna