京極夏彦の『前巷説百物語』です。
『後巷説百物語』シリーズ最新刊の『前巷説百物語』。京極夏彦の『巷説百物語』の原点はここにあります。
双六売りの又市は、ある晩手遊屋の仲蔵の家にいた。そこに、損料屋の手代・角助がやってきて、又市の相棒という男から「又市を見かけたら呼んでいると伝えてくれ」と頼まれたという。外に出ると、又市と古いつきあいの削掛の林蔵と傾いた大八車があった。林蔵は、首つり自殺をしようとした人を救おうとして大八車を溝に嵌めたという。林蔵が指さす大木の陰には、又市が思いを寄せるお葉の姿があった。「妾(あたし)は、妾(あたし)は人殺しです――」
[寝肥]ほか、計六編を収録。暗澹とした江戸時代末期の江戸を舞台に、上方から流れ着いた又市が、長耳の仲蔵、削掛の林蔵、損料屋の角助たちとともに、世の中にあふれる埋まらぬ損を、妖怪仕掛けで丸くおさめる。江戸時代の人気妖怪本『桃山人夜話』をモチーフに、巧妙な事件のからくりを描いた京極ワールドの真骨頂。シリーズおなじみの登場人物、又市は、なぜ御行姿となったのか?『巷説百物語』の原点がここにあります。
晴らせぬ恨みを請負い、裏の渡世人たちが仕込む驚愕の仕掛けとからくり!!
直木賞受賞作「後巷説百物語」へ続く、若き又市たちの活躍を描く。大胆な仕掛けで恨みを晴らす又市たちの出会いが語られます。
江戸時代末期。双六売りの又市が、裏渡世仲間の仲蔵や林蔵らとともに、晴らせぬ損を仕掛けで補う損料仕事を引き受ける。あちらをたてればこちらがたたぬ事柄を、妖怪仕掛けで双方たてる又市の活躍を描く妖怪時代小説の傑作。巷説シリーズの百介や治平らと出会う前の、若き又市が江戸に仕掛ける、百物語のはじまりの物語。直木賞の原点がココに集約。<内容紹介より>
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