児童虐待のニュース

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2010年7月28日

　横浜市港北区で１歳２カ月の女児が木箱に入れられ窒息死し母親らが逮捕された事件について、横浜市は外部有識者らでつくる「児童虐待による重篤事例等検証委員会」に諮り検証する。虐待事例の分析・検証を自治体の責務とする児童虐待防止法によるもので、市が実際の事例発生を受けて委員会を開催するのは今回が初めて。

　市こども青少年局によると、検証委は、市児童福祉審議会にある児童部会の下部組織。弁護士や医師、大学教授ら５人で構成され、８月中に１回目を開催する予定。非公開で開かれ、児童相談所（児相）や区役所といった関係機関へのヒアリングなどを行い、年度内にも報告書をまとめ国に報告する。

　２００８年４月に児童虐待防止法が改正され、「国及び地方公共団体は、児童虐待を受けた児童がその心身に著しく重大な被害を受けた事例の分析を行う」（４条の５）と新たに加えられた。これを受け市は同年に検証委を設置。07年に起きた虐待による死亡事例をモデルとして検証を実施したが、設置以降に対象となる事例が発生したのは今回が初めてという。

　また、戸塚区で小学５年の男児（11）が虐待を受け父親らが逮捕された事件についても、９月に開かれる児童福祉審議会児童部会に報告し検証するという。