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テーマ:児童虐待(213)
カテゴリ:児童虐待
日刊ゲンダイ8月25日(木)10時0分 [.] 東京都杉並区の自宅で昨年8月、渡辺みゆきちゃん(当時3)が階段の下で倒れて死亡していた事件で、里親で声優の鈴池静容疑者(43)が傷害致死で捕まった。鈴池はちょっとした有名人で、それが話題を呼んでいるが、それよりもよくわからないのが、里子をもらいながら虐待した“理由”だ。 鈴池には夫と高校生、中学生の娘がいる。子育てが一段落したことから「社会に貢献したい」と、09年に乳児院からみゆきちゃんを引き取ったのだ。鈴池は、タカラトミーの3代目「リカちゃん電話」の声優を務め、遊魚(ゆな)静の名で、声優やナレーション活動をしていた。劇団「遊魚たいむ」を主宰し、司会の人材派遣会社も経営。認定心理士資格も取得していて、小学校での読み聞かせボランティアなどでも活躍していた。早大大学院にも通っていた時期があり、「医療機関や老人福祉施設などで読み聞かせを実践し、前後の心理状態の変容を検証し、ストレス軽減の方策を探りたい」と語っていたという。 浮かび上がってくるのは、本当に意欲的で活発な女性像だ。社会貢献に熱心で、そのために里子を預かり、大学院でも学んだ。それなのになぜ、里子虐待なのか。 「医療法人社団 すずき病院」理事長で精神科医の坂本博子氏が言う。 「彼女は、上昇志向もあり、何に対しても意欲的で社会貢献もしている。おそらく完璧主義者で、自分が一生懸命やれば成果が出ると信じていたのかもしれません。実子とはかなり違ったのでしょう。里子の態度や能力に対し不満がたまっていたのだと思います。それが虐待になったのは、衝動的なタイプで、冷静さを失ってしまったのかもしれません」 鈴池は、昨年、児童相談所に「成長が遅い気がする」「食事に時間がかかる」など相談していた。事件直前には自身のブログに育児の悩みをつづり、追い込まれていた。子供に期待しすぎた“親”の悲劇だとすれば、“身近”な話かもしれないし、里子をうまく育て、自分のキャリアアップのために“利用”しようとしたのだとすれば、鬼である。 (日刊ゲンダイ2011年8月22日掲載) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.28 17:22:55
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