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2010年10月26日
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■気になる本 - 日米同盟の正体 -
-------------------------------------------------------

 ある会員制の掲示板に、
「私は国家戦略はない方が良いと思っている。(以下略)」
という意見が主婦の方からでていた。

 どんな人も意見を述べることは自由であり(法に反し
なければ)、それは尊重されるべきです。

 ただし、その内容については、私は反対です。
国家に戦略がなければ、ただの烏合の集となって
しまいます。

 国家の戦略については、安全保障、食料、資源、と
いろいろと考えなければならないものがあります。
それらの中で、最も国民に理解されていないのが、
安全保障ではないかと危惧します。

 トム・クランシーの作品のシリーズである
ジャック・ライアン・シリーズは、大変、面白いし
米国の軍事内部の描写がリアルで精密で、感心した
ことを思い出します。

「レッド・オクトーバーを追え!」
「愛国者のゲーム」
「クレムリンの枢機卿」
「今そこにある危機」
「 恐怖の総和」
「日米開戦」
「合衆国崩壊」
までは、読んだ記憶があります。主人公の
ジャック・ライアンがCIAの分析官であり
CIAや米国まで戦略的に検討を加えて
対処するという小説で、本がでる度に主人公
が出世していくというのも楽しみでした。

処女作「レッド・オクトーバーを追え!」では、
息詰まる潜水艦同士(ソ連と米国)の戦い
は、小説でも十二分にイメージできますし
映画でも、同じスリリングを味わいました。

 「合衆国崩壊」では、主人公が副大統領になり
大統領が死亡したために、自動的に大統領
になってしまう。ひょっとしたら、オバマ大統領
も、この手かな。今の副大統領は、誰でしたかね。

「日米開戦」では、日本人パイロットが
ジャンボジェットで米国の議事堂に突入するという
9.11テロを予告しているような内容でした。

 こういう本を読みますと、国家としての
戦略がいかに大事かわかります。


いま「日米同盟の正体 迷走する安全保障」(著者 孫崎享、
出版社 株式会社講談社 、発行年月 2009年3月20日)
を読み終えました。

著者のプロフィールは、表カバーの裏にあります。
----引用----
孫崎 享(まごさき うける) 1943年旧満州国鞍山生まれ。1966年東京大学法学部中退、外務省入省。英国(2回)、ソ連(2回)、米国(ハーバード大学国際問題研究所研究員)、イラク、カナダ勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。国際情報局長時代は各国情報機関と積極的に交流。2002年より防衛大学校教授。この間公共政策学科長、人文社会学群長を歴任。2009年3月退官予定。
----------

 2005年(平成17年)10月29日に、日本の
外務大臣、防衛庁長官と米国の国務長官、国防長官は
「日米同盟:未来のための変革と再編」という文書に
書名したと、著者は述べています。いわゆる2+2合意
(ツープラスツー合意)と言われているものです。

 著者は日米安全保障条約にとってかわったものだ と
述べています。
つまり、日米安全保障条約の6条(極東条項)が、
2+2合意では、世界を対象になってしまっていると。

 とすると、推察するに、イラン(近々、アメリカが
戦いを始めるという噂あり)に日本の自衛隊がでていく
ことになりかねません。憲法9条があるのに。
この2+2合意は、憲法違反ではないのでしょうか。

 だから、日本国内は日本の自衛隊が守る。島嶼(とう
しょ、大小の島々)についても。

----引用----
 尖閣諸島は、米軍が出動できない地域だった?

孫崎享氏インタビュー(2010年9月26日)を是非、みて
くださいませ。Vol1~4で長編ですが、今回の
尖閣諸島問題を考える上で非常に大事です。

以上「田中角栄の遺言」のコメントより
----引用----

 だから、小沢一郎氏が過去に述べたことが大事なの
です。日本は、国連が決めたことに対して軍事的支援
を行うということが。また、日本は自国の自衛隊で
守り、米国はその支援で充分 ということです。

 ところで、何故、マスコミも軍事戦略の記事や
識者討論をおこなわないのか 疑問です。
でないと、我々の知らないところで、どんどん物事が
進められてしまいます。あの戦争の二の舞は御免です。

 いまでも自衛隊内部では、「三矢研究」がトラウマ
になっていて、軍事戦略がたてられないようです。
ちょっと長いですが、その部分を引用します。

---引用--P48~P49---
 筆者があるとき、防衛大学校内で、制服の人と安全
保障の問題を語りあっていたときのことだ。その人は
「制服組は三矢研究の影響をいまだに引きずっている。
あれ以降、われわれ仲間内でも腹を割って真剣に
安全保障の問題を議論することはなくなった」と言う。

 三矢研究とは、1963年に自衛隊の統幕会議
事務局が朝鮮半島をめぐる有事のときの研究を行った
のに対して、社会党の岡田春夫衆議院議員が
65年の衆議院の予算委員会で、「自衛隊の政治への
介入だ、シビリアン・コントロールを侵すものだ」と
指摘し、統幕議長以下が処罰された事件である。

 中村龍平元統幕議長は、防衛研究所発行のオーラル
・ヒストリー(2008年)の中で、三矢事件は
「米国が入らないで日本だけで何ができるか」を
研究しようとしたが、総理が怒り、それ以降こういう
研究は公然とはやらないという風潮が、自衛隊に
流れてきた、と述べている。

 防衛大で筆者に対して三矢事件に言及した人は、
「議論に勝って、飛ばされるということもありますし」と
発言した。正論が議論の場では通っても、発言者は
議論を扱う部署から追われる。

 筆者は驚いて、「そんな台詞、自衛隊の中にあるの
ですか」と間いたら、「だって日本中みんなそう
でしょう」との答えが返ってきた。
たしかにそうかもしれない。日本では、正しいことを
述べることと「抗空気罪」ではどちらが重視されるか
といえば後者である。議論に勝って、飛ばされる。
その警告をもって組織の中で生きるべきかもしれない。
でも何と寂しい台詞だろう。
-----引用終了---

 なんと哀しいことに、最先端の軍事関係部署が、
軍事戦略をえがかないとは。

 日本は、東西冷戦時代には、ソ連を敵国と想定し、
アメリカとシーレーン構想(石油とかの輸送船をソ連
の潜水艦攻撃から守る)で、P3Cを大量に購入して
きました。

 冷戦後は、中国や北朝鮮を意識して極東地域の
防衛を主体としてきています。

 そして、イラン、アフガニスタン、イラクを対象に
米国の戦略転換によって、日本も追従しているように
思えます。

 つまり、日本の防衛については、主体性、戦略性が
ないのではないか とも思ってしまいます。
単なる米国の言いなりに従っているだけだと。
沖縄の基地問題、海兵隊の移転問題、そして、増額した
アメリカに対する思いやり予算。

 先程の小沢一郎氏の案も、著者のこれからの日本が
とり得る戦略の3つの中の一つでもあります。

 この本は、日米の情報がわかりやすく記述されて
おり、日本の防衛の全体の流れ、今回の2+2合意の
問題点、米国の戦略転換がよくわかるものです。
高校生以上でしたら、読了できると思います。


(10/26)


日米同盟の正体





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最終更新日  2010年10月26日 10時45分57秒
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