ネットオークションで騙す。
■気になる本 - ネットオークションで騙す。 -------------------------------------------------------- いやー、衝撃的な本を、今日、読み終えました。 その前に、オークションに関連した話を少し。 私がネットオークションに出品者として参加したのは、アメーバオークションが最初でした。(多分、過去のブログにも触れたと思うのですが) このアメーバオークションに参加するためには、携帯電話を保有し(たまたま保有していましたが)、しかも携帯電話でネットを利用していないといけなかったのです。そのため、ネットを開通し、無事、登録されたということで、オークションに出品しようかと思ったらアメーバは、アメーバオークションを終了してしまいました。(参考)オークショントラブルについて その後、楽天フリマ(フリーマーケット)に切り換えて(勿論、携帯電話のネット利用は、解約しました。) たしか、2年前の2006年でしょうか。その、フリマで出品して数件取引が成立しました。このときのフリマは、フリーマーケットですから、購入希望者のメールアドレスにメールをして、送金方法、送料を含めた代金の打ち合わせをメールで行って、落札代金と送料の入金が確認したら送付するという方法で、売主側というか出品者側の負担が大きい内容でした。 その後、楽天フリマは終了し、手元にある出品物をどうしようかと悩み、Yahoo!オークションやビッダーズを調査しましたが、どうも出品者負担が多過ぎるのです。 例えば、Yahoo!オークションの場合ですと、出品するためには、「月額費用」と、一つ出品する度に「出品料」が必要なこと、そして落札されたなら「システム利用料」を支払う必要があるのです。 そういうことから、私は楽天オークションだけにしました。楽天オークションは後発でオークションを行ったので、出品料はかかりませんし、システム利用料は今年の3月31日まで無料でした。もっとも、このシステム利用料は落札者が現れて落札できた場合ですから、出品数に影響はしません。まして、月額費用なんて必要はないのです。 私個人的な感想をしますと、Yahoo!オークションは、ちょっと大きな古物商や公的機関(税の徴収のための公売として)、個人(セミプロ)が出品しているのかな と勝手に思っております。 私のような者にとって、月額費用や出品料がない楽天オークションは、ありがたい存在でもあります。楽天さんもそれを狙っているのかな さえ思っております。 楽天オークションの一番いいところは、「あんしん取引」があるということです。これは、出品者、落札者とも、相手のメールアドレスや住所、氏名、電話番号は知らなくても取引ができるというものなのです。 では、どうやって取引するの?、配送は? それは、郵便事業株式会社の「あて名変換サービス」を利用しているからです。 例えば、私が落札者に品物を送付する場合、1)楽天オークションから通知された送付状を印刷する (この送付状には落札者の都道府県の配送センターを指定されているようです。)2)その送付状と商品を私は近くの郵便局に持参して発送の手続きをします3)郵便会社は、配送センターに輸送し、そこで送付状の出品者コードを今度は落札者コードに変換をして、正しい正確な住所にして(変換)、配達局に郵送する4)配達局は、それを指定された時間に配達を行うということになるのです。 さて、日本で過去に発生したオークショントラブルは、前述の(参考)オークショントラブルについて で述べたトラブルでしょうか。 もともと、このネットオークションは、アメリカで広まったと思います。あのeBay(イーベイ)によって。 とすると、オークションに関連する犯罪も、アメリカが先進的だと思うのです。いま、「ネットオークションで騙す。全米を揺るがした絵画詐欺犯の告白」(原書題名 FAKE:Forgery,Lies&eBay、模造品:偽物、嘘、eBay)(著者 ケネス・ウォルトン 著、訳者名 岡真知子 訳、出版社 株式会社光文社、発行年月 2008年2月)を読み終えました。 著者はウォルトン,ケネス(Walton,Kenneth)。 1999年、現役の弁護士時代にイーベイで絵画の販売をはじめる。彼のネット販売作戦は次第に詐欺的なものになり、2000年5月には偽造したリチャード・ディーベンコーンの絵を13万5805ドルで販売するまでにいたる。この悪名高きオークションの顛末は「ニューヨーク・タイムズ」紙に報道され、彼はサクラ入札のかどで連邦政府に起訴されるはめになった。2004年6月には刑の宣告を受ける。現在、弁護士を辞め、カリフォルニア州北部サクラメントに在住。この本は彼の第一作。ホームページはこちら。(以上、カバーより)http://www.kennethwalton.com/ 彼が行ったのは、eBayでの美術品オークションで、贋作を売りつけたものです。しかも言葉(文章)巧みに。その贋作は知り合いが持ち込んだものですが、著者自身も、たった一度、改変をしています。作者の署名を。そのものが高値をつけて落札されたのが、坂の頂上でした。あとは、転げ落ちるだけです。 でも、その後の彼の対応は、すごく考えさせられました。で、私は再度、確信したわけです。あんな思いをするなら最初から、正直に出品していれば、心が落ち着くと。 しかし、著者の出品者としての心理描写は、すばらしいものがあります。そして、ハイテンポで展開していくので、思わず寝る時間を忘れる程でした。 その後、著者は立ち直り、新たな事業で成功を納めています。そして、今度はこの著者の本が「映画化」されるというのです。 著者がホームページで語っています。その部分を引用します。--------------------------------------------------The best part is that the filmmaker who purchased the option is someone whose work I admire, and who works with a team of producers who've made some of my favorite films. If he's able to turn the book into a film, it's very likely to be a good film. I couldn't have asked for much more than this.------------------------------------------------http://www.kennethwalton.com/ また、楽しみなことが一つ増えた訳です。 eBayは、いまでも世界で最大のオークションサイトです。日本からも入札されている方がいると聞いています。(参考)eBay英語版公式サイト。eBay Inc.が運営するオークション。 尚、eBayのサイトは、勿論、英語で書かれておりますが、日本語で取引を代理してくれるサイトがあります。(参考)eBay公認の海外オークションサイト セカイモン(注意)このサイトは、eBayの全ての商品を取り扱っている訳ではありません。特に美術品の一部については、eBayに直接接続をして取引を という表示がでてきます。 さて、日本でも、オークションに美術品が出品されております。大手の3つのオークションサイトを紹介します。(参考)日本の美術品オークションサイトYahoo!オークション 美術品カテゴリ楽天オークション アート・美術品・骨董品・民芸品カテゴリビッダーズ 美術品カテゴリ いずれにしても、私は美術品に手を出すことはないでしょうね。もともと、絵が好きではないし、はっきりいって才能がありませんから。(5月7日)ネットオークションで騙す。