011314 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

月影城

KYOドリーム小説(時人×梵)

(時人×梵天丸)


その日の少年はやたら不機嫌だった。理由は、体調が優れないというのに加え、普段決して流す事のない血を流し、その怪我を負わせた張本人に愚弄までされたからだ。  怪我の手当てが終わり、自分の腹心である眼鏡の男に抱かれながら自室へと移動する。

ベットに入り、機嫌が直り初めたのか少年はクスリと笑った。
「ホント馬鹿だよね、アイツ等。どうして弱い奴ってこうも馬鹿ばっかなのかな?これだから、クズは困るよね~~きゃははは。逃げたって無駄さ。待ってなよ。すぐにお前等クズを皆殺しにしてあげるから・・・」

言い終わると、言葉とは裏腹に何かを真剣に考えこんでいた。

_____________________________________________________________________


          「もっと早く逢えたなら」
1、エピローグ

事の始まりは、数時間前。ここ陰陽殿で人間と壬生一族という、姿形は人間だが、どこか違う連中との争いが行われている。

そしてさっき、陰陽殿のある部屋で壮絶な闘いが繰り広げられた。
対峙していたのは、先まで機嫌が悪くてブツクサ言っていた少年、時人と
筋肉馬鹿のでかぶつ 四聖天・梵天丸(伊達政宗)だ。

梵天丸も今まで壬生で数々の強敵を倒してきて、決して弱くはない。
しかし、誰がみてもその闘いは蟻と象のように時人が優勢だった。

無理もない・・相手は壬生一族最高幹部、神と呼ばれる太四老の一人なのだから・・。

時「ねえ、梵天丸。君は弱いね。そんなんでこの僕を倒せると思ってたの?」

時人は、怪しい笑みを浮かべながら、傷つき膝を突いている相手の目の前に移動した。

時「はあ~あ、つまんない。もう少しくらい楽しませてくれると思ったのに・・やっぱあのクソ親父の見込んだ奴なんてこの程度だよね。・・僕はアイツに復習するんだ。お前等を一人一人ゆっくり殺して、空の上にいっちまったあの野郎に教えてやるのさ。アンタがした事は、無謀な事でしたってね。アイツ、どんな顔するのかなあ?クスクス」

時人がいってるアイツとは、元太四老の長で時人の父親、村正の事だ。
村正は、数年前に壬生を裏切り、家族を捨て人間界へと出て行った。
それにより、時人は反逆者の子供として周囲から酷い仕打ちを受けてきたのだ。

梵「・・・・・・・・・」
梵天丸は、時人の話を聞き終わり、相手の顔をまじまじ見ると俯き、クスっと笑いを漏らした。


時「・・・何?」
相手の態度にムっとしたのか顔色を多少変え相手に尋ねた。

梵「時人、お前可愛そうな奴だな。そんなに村正が・・父親が恋しいのか?」

梵天丸は、ゆっくり顔を上げ真顔で哀れみの表情で相手を見、尋ねた。

時「・・・は?何?かわいそう?村正が恋しい??あはははは、何いってんのアンタ。」

時人は一瞬動揺するも、すぐに冷静さを取り戻し、腹をかけながら笑った


梵天丸は、まだ笑ってる時人をよそに、一緒にいた仲間、四聖天アキラと紅虎(徳川秀忠)へと足を進めた。


梵「おい、お前等、先にいけ。時人は俺が倒す。」
二人を見ながらそういった。

紅虎「せやかて梵はん。相手は太四老だしその傷じゃあ・・」

梵の体を見ながら、そうはいかないといわんばかりに紅虎は話した。

梵「大丈夫だ。俺様を誰だと思ってる!天下の伊達政宗様だぞ?・・・アキラ、紅虎・・・あとは、頼んだぜ?」

いつもは強気な梵がその時は、遺言じみた事を口にし、大きな暖かい手で二人の肩優しく掴んだ。

アキラ「!・・・梵・・・」

紅虎「せ、せやかて・・」

アキラと紅虎はをその行動の何かを察してか、その場を離れられずにいた。

と次の瞬間梵が二人の体を持ち上げ、天井に開いた穴から放りなげた。

梵「だ~~~~~っはっはっはぁ!ここは俺様一人で十分だ!てめえらはもっと強くなって出直してこい!」

天井から二人を逃がしホッと一息ついたその時・・・ドスっ!

時「・・シカトしてんじゃねえよ!くだらねえんだよ!友情とか信頼
とか・・しかもこのオレがかわいそう?可愛そうなのはアンタだろ?もうすぐあの世へ旅立つんだからさ」

その言葉とともに、キレて喋り方と人格が変貌した時人のか細い腕が、梵天丸の腹を貫通した。

梵「っっ!!・・・時人、よく・・聞きやがれ。命は捨てても・・魂だけは死んでも捨てねえ・・・「戦友(とも)」を信じ慈しむこの魂だけは・・
それが・・・漢(おとこ)・梵天丸様の生き様よ・・・!!」

痛みに顔を歪めるも、腕を組み勝ち誇った顔で梵はそう言い放った。

梵「だからな・・・なんでもてめえの思い通りになると思ってんじゃねえよ!!クソガキがあ!!梵天丸様の命がけの最後っ屁喰らいやがれ!」

体を貫通した時人の腕をガッと掴み、最後の一撃を時人に向け放った。

時人は油断していたのか、その一撃をモロに喰らい首筋に深手を負ってしまった。

_______________________________________________________


そして今に至る。時人はゆっくりと体を起こすと、蝋燭を灯し自分の一番の腹心である眼鏡の男、もといスペードに見つからないようにゆっくりと地下牢へと進んでいった。

そして、一番右端の牢屋の前まで行くと、手に持っていた蝋燭をしたに置き牢屋の相手に声を掛けた。

時「ねえ・・・まだ生きてる?」

すると、牢屋の主は繋がれた鎖を鈍くジャらつかせ「ああ。」とそれだけ口にするとまだうな垂れた。

時「ふふ、全く驚いたよ・・生命力だけはゴキブリ並なんだね。梵天丸」

牢屋にいたのは、梵天丸だ。戦いのあと力尽きて気を失った梵天丸を時人が配下達にまだ殺すなと命令したのだ。

梵「何で・・殺さなかった。あの状態の俺なら、てめえの部下達に殺させる事もできたはずじゃねえか?」

虫が鳴くような声で梵は尋ねた。

時「決まってるじゃない。お前を囮にして他の連中をおびき寄せる為さ。その間たっぷり可愛がってあげるから覚悟しなよ?」

怪笑を浮かべ時人は答える。

梵「ふっ・・・はははははは。お前こっち系かあ?」

鎖でグルグルまきに縛られ、吊るされた自分を見ながら可笑しそうに笑った。

時「だって楽しいじゃない。特にお前みたいなガタイいい奴は特にさ」


時人もつられ笑いを浮かべた。


梵「なあ、お前さん。ほんっとうに村正が憎いのか??」

笑いをやめ、真顔で時人に尋ねた。


時「・・当たり前でしょ。あいつは、村正は反逆者でそのせいで僕はとんでもない仕打ちを受けてきたんだ。あいつの子供ってだけでね!」

梵「・・・だったらなんで、村正自信が作ったその刀・・・妖刀・村正を肌身離さず持ってやがる。・・仮にその刀を使って俺たちを皆殺しにし、それがあいつへの復習だと思ってんなら、寝るときも枕元に大事そうに置くなんて可笑しいはなしじゃねえか??」

どこか笑いの混じった声で相手を刺すように言い放った。

時「・・何?あんたストーカー?なんで僕の寝る時の行動しってんの?」

梵「お前の腹心・・スペードから聞いたんだよ!いろいろ話してくれたぜ?」

梵は全てを見透かしたように言った。

時「スペードが?あいつ・・・」

ぐっと握りこぶしを強く握る。








時間の都合上、この先は後ほど書きます。申し訳ありません。


Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.