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2018.03.11
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プロのつぶやき941「職人仕事を後継に伝える」

3.11東日本大震災から7年・・・被災された福島宮城岩手の常連さんからの連絡を頂いた時のことがリアルに思い出されます。そして、東京大空襲と千葉の空襲・・・これは子供の頃親や親戚から聞かされていました。

天災人災・・・ちっぽけな個人はいつも翻弄されます。そして、時間は止まらず進んでいきます・・・60すぎると残り時間、時の流れが身にしみます。祖父祖母、両親兄弟、子供、孫・・・5世代くらいは常に頭の中で現実でしょうか。

ミモザが満開で・・・ジューンベリーの蕾が少し膨らんできました・・・近所のお寺の梅が綺麗です・・・千葉は春が見えてきました。

おゆみ野支店の開店準備を進めています・・・看板のテントや工務店の見積もりが届き・・・気がついた備品から揃えて・・・新しいレジ(本店支店がクラウドで繋がります)の設定も始めました。店内のレイアウトを考えて・・・ウエルカムフラワーやハンギングバスケットのお花も本店と同じ先生おふたりに頼みました・・・3月中は難しい感じですね、4月始めの開店になりそうです。

そんなこんなで・・・「和風総本家」を観たら、後継がテーマでした・・・後継がテーマだと職人系の後継が取り上げられますね。印象的だったのは畳屋さん・・・畳の部屋がどんどん少なくなっていって、IT関係の仕事していた子供が30位で急に後を継ぐと・・・そして7年間機械を全く使っていない畳屋で修行して戻ってくる・・・伝統的な職人の現実・・・複雑で嬉しい気持ちに満たされました。

そして、宮大工になりたいという高校生3人が小川三夫棟梁へ1泊体験に行くと・・・。小川三夫棟梁は法隆寺専属宮大工西岡常一棟梁の唯一の内弟子で・・・高校の修学旅行で法隆寺を見て、宮大工になりたいと西岡常一棟梁に弟子入りし・・・その後独立したと・・・職人仕事を追いかけていた若い頃お二人の本を片っ端から読んだものでした。

本にも書いたあったし・・・番組でも高校生3人に言っていたのは・・・ひらすら研ぐ、鑿をひたすら研ぐ、毎晩研ぐ・・・切れるようになれば技術は付いてくると・・・。

そして、木の育った環境まで知ること・・・1本の木がどのような斜面にあったのか?土壌は?日当たりや風は?・・・そのようなことを知ったり考えたりすれば・・・木の使い方が見えてくる。

小川三夫棟梁の質問への答えは・・・身体で覚える、頭でっかちになるな・・・掃除、整理整頓、段取り、ひとりでは建たない・・・昔読んだことそのままです。

さかもとこーひーで言うと・・・研ぐのはカッピング・・・ひたすらカッピングカッピング・・・焙煎だろうと、ブレンドだろうと、最終的に判断し、決めるのはカッピング・・・カッピングが未熟だと未熟な味わい魅力にしかならない・・・カッピングができれば技術はついてくる・・・味覚レベルが上がらない限り、それなりの美味しさにしかならない(商売は別問題です)。

そして・・・コーヒーの育った環境を知ること・・・土壌、日当たり、風、気温の日較差年較差・・・それらを頭に置いてカッピングすれば・・・その豆の生かし方が見えてくる。

身体で覚えること・・・美味しさや香りは常連さんひとりひとりが感じること・・・お好みも感じ方も人それぞれ・・・自分の感覚を知ったら・・・常連さんの感じ方をイメージすること。

美味しさはあるものじゃなくて、感じるものだから・・・ふたりの息子にゆっくりと伝えていきます。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。







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Last updated  2018.03.11 09:15:40
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岡田昌徳@ Re:プロのつぶやき1223「27歳で最初の独立」(08/13) 色々あったけど、純粋に懐かしいですね!…
はじまりの春@ Re:「はじまりの春」(03/23) はじまりの春の知りたいことは、089624445…
ハンサムクン3714@ Re:プロのつぶやき1040「技術と成熟」(02/02) はじめまして。勝手に訪問させて頂いて、…
Mikye 市右衛門@ Re:プロのつぶやき896「ターナーのペアリングレポート」(04/23) ブログ読ませて頂きました。今度お伺いし…

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