テーマ:今日のコーヒー(5071)
カテゴリ:僕の好きな紅茶
プロのつぶやき1028「ダージリン・セリンボン茶園」 11月も半ば・・・朝10℃を切るようになって、焙煎の豆投入温度が冬バージョンになってきました・・・昼間は陽射しが暖かくて気持ちの良い季節です。 毎日、30年40年前の月刊喫茶店経営や専門料理のスクラップを捨てるものと保存するものと分けて整理しています。スペシャルティコーヒーの素材を使って20年になる今からすると・・・当然内容は古いのですが・・・ネットも無くて情報が限られていた時代になんとか自分の中に確たるものを作ろうとしていた若かった頃を思い出します。赤いボールペンや蛍光ペンのライン、その横の書き込みを見ると・・・その時何を考えていたか一瞬で蘇りました。 その頃は神田神保町のタカノで修行していたり・・・独立して紅茶の店テ・カーマリーを営業していましたが・・・ダージリン一つでも、今のように茶園別とか、同じ茶園でもロット別とか無くて・・・スリランカの茶園を10日間回った時に各茶園でのテイスティングで知ったものでした。(40年前に小さな喫茶店なのに・・・従業員を紅茶園を巡るツアーに参加させてくれて、すごいことしてくれたんだなぁーと思っています。それからコーヒーになっても当たり前のように産地に行きましたし、息子も行かせることにつながっていますね。) スペシャルティコーヒーになって、農園別とか、品種別とか、同じ農園でもロット別でカッピングして、より情報が豊かになったのと重なります。 そんなこんなで・・・「ダージリン・シーヨーク茶園」が好評いただいてリピートも多いので・・・「ダージリン・セリンボン茶園」のファーストフラッシュをお届けします。 シーヨーク茶園はセカンドフラッシュで・・・豊かな陽射しをたっぷり浴びた豊かな香りと味わいが魅力的ですが・・・セリンボン茶園はファーストフラッシュで春の柔らかな陽射しから優しい繊細な柔らかな香りと味わいが魅力的です。 シーヨーク茶園のセカンドフラッシュとセリンボン茶園のファーストフラッシュ・・・それぞれの魅力の違いを楽しむのもなかなかなものだと思います・・・お楽しみください。 【ダージリン・セリンボン茶園】 (プレーンティー)(3.0g、3~5分、お湯160cc/ティーカップ1杯分) (ファーストフラッシュ Dj FTGFOP1) 「ダージリン・シーヨーク茶園」が好評ですので・・・「ダージリン・セリンボン茶園」のファーストフラッシュをテイスティングして、中でも一番ファーストフラッシュらしい魅力のロットを仕入れました。 ファーストフラッシュは春に収穫するお茶なので・・・まだ陽射しが強くないですから、成分が多くなくて・・・柔らかな味わい、優しい香りが特徴です。 今回ダージリンのファーストフラッシュのサンプルいくつかの中からテイスティングして・・・香りと味わいにファーストフラッシュらしい魅力が一番の「セリンボン茶園」を選びお届けします。 「セリンボン茶園」は・・・1995年までは慣行栽培で・・・しかし、ティー プロモーターズ インディア、TEA PROMOTERS INDIA(TPI)が茶園を引き継いでからは、有機栽培になって・・・自然環境を守るために、有機栽培を続けているとのことです・・・ダージリンでは著名な名門茶園です。 ティーカップ1杯あたり・・・3g見当で・・・3分~5分くらいが目安になります。 ティーポットを温めて・・・ボコボコ沸騰しているお湯を一気に注ぎます・・・時間が経ったら、スプーンで軽く2回3回と混ぜて出来上がり。 3分だと、軽めの味わいですっきりとして繊細な魅力を楽しめます・・・4分ですと、豊かな味わいになってバランスが良くて、香りも豊かになってきます・・・5分だと濃いめがお好みの方向けで、坂本のお勧めの濃さで、余韻までこれぞファーストフラッシュという香りが漂ってうっとりしてしまいます。(ダージリンのファーストフラッシュですので、濃くしても渋くはありません、豊かでまろやかな味わいです。) 水色(すいしょく)はファーストフラッシュですので・・・オレンジに紅が差して淡い色合いですね。フローラルな感じにオレンジのキャラが見え隠れして・・・余韻は台湾の高級な烏龍茶のような百合のような上品な香りが印象的で・・・パナマ・エスメラルダ・ゲイシャのようなフローラル&シトリックから完熟りんごのような余韻も感じられて素晴らしいです。 余韻に漂う柔らかで馥郁とした香りはダージリン・ファーストフラッシュの魅力です・・・そうそう、淹れた後の茶葉やポットの中の香りもぜひお楽しみください・・・とっても豊かな香りが漂っています。 昔からダージリンを紅茶のシャンパンと言うことがあるんですが、それが何を意味しているか分かりませんでした。単に高級感を言っているのかとも思っていましたが・・・このポットの中の茶葉には、シャンパンの余韻に通じるフローラルに洋梨や柑橘が重なったような香りを感じるので・・・うん?この香りからシャンパンと例えられたのかな?と一人にやにやしています。 ・・・ セリンボン茶園 SELIMBONG TEA GARDEN (インド ダージリン地方) 名前の由来 - ダージリン周辺で話されるレプチャ語で、オレンジの木の土地を意味する 。 創設 - 1866年にウイリアム・ロイド氏が開園した。 歴史-セリンボン茶園は、バイオダイナミック農法の先駆者である。先進的な有機農法の一種で、ドイツのオーガニック認証機関ディメーター(Demeter)が認証している。 1924年、哲学者ルドルフ・シュタイナーが考案した。 同農法の作物は大変おいしく、土壌も良くなるとの評価が年々、高まっている。 1995年までは慣行栽培だった。しかし、ティー プロモーターズ インディア、TEAPROMOTERS INDIA(TPI)が茶園を引き継いでからは、有機栽培になった。自然環境を守るために、有機栽培を続けている。 セリンボン茶園は、1997年からダージリン地方の12の村の300戸の小さな茶農家と協力して、茶葉を一緒に栽培している。それらの小さな茶農家は1952年にダージリンへ移住してきたが、経営の厳しさにより耕作放棄してしまう茶園が多かった。TPIは、小さな茶農家が栽培した茶葉を有機栽培、フェアトレード認証の商品として世界各国で販売できるための手助けをしている。これはダージリンの大規模茶園が、地元の小さな茶農家と協力していく先駆的かつ成功した事例となった。 認証 –オーガニック、フェアトレード(FAIR TRADE)、ビオスイス(BIO SUISSE)、JAS、ナチュランド(Naturland)、ディメーター(Demeter)ISO 9001:2008 品質管理システムISO 22000:2005 食品安全管理システム 標高 – 1180 – 1655メートル 環境 –ダージリン地方のロンボン谷に位置する。有名な観光地のタイガーヒルから25キロメートル離れている。茶園の一番低い場所はバラサン川、 一番高い場所はスキア保安林の尾根に接している。 茶樹の種類 – アッサム交配種、中国種 気象条件 – ダージリン地方では一般的な気候で、冷涼な夏と、夜の冷え込みが特徴 総面積 – 307ヘクタール 栽培面積 – 160 ヘクタール 居住者数(従業員の家族を含む) – 2300人 総従業員 – 550人 季節労働者 – 0 – 100人 男性従業員 – 226人 女性従業員 – 269人 お茶の種類と品質 – 高品質の紅茶と緑茶を生産している。紅茶は、甘くまろやかな風味のファーストフラッシュと果実味あふれるセカンドフラッシュ、繊細な味わいのオータムナルフラッシュに定評がある。特にセカンドは、マスカテルフレーバーで有名だ。ほかにもウーロン茶や白茶などのスペシャルティーも生産している。 地域活動 - 茶園の従業員とその家族がより良く暮らせるように、TPIは責任をもって取り組んでいる。学校、職業訓練所、浄水システム、交流施設、従業員用の住居を建てている。牝牛を地域住民に提供している。住民は牛糞を肥料として茶園に販売できるうえ、新鮮な牛乳を自給自足できるようになった。スポーツと文化活動の機会を積極的に設け、地域交流を広げている。 2000円/80gパック(税抜き) さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。
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Last updated
2019.11.10 09:55:58
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