テーマ:今日のコーヒー(5071)
カテゴリ:スペシャルティコーヒー
プロのつぶやき1077「グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ、ブルーベルベット、アフターダーク」 2020年9月から・・・「月曜・火曜定休日」になっています・・・ご不便おかけしますが、よろしくお願いします。 昨日の土曜日は11月の寒さになった千葉で・・・まぁ、なんとか我慢できましたが、いよいよ秋が深まってきました。紅葉はまだですが・・・朝の焙煎は秋から冬バージョンに移っていきます。焙煎機の熱が心地よく感じる季節になってきました。 最近のさかもとこーひーは・・・卸先のカフェのオリジナルのコーヒーバッグが4件重なったり・・・クラフトビール用のブレンド作ったり・・・あと、カフェから深煎りのご要望が増えてきて・・・ダークだったりビターなキャラのエスプレッソブレンド作ったり・・・結構ロースターらしくなっています。 配信やzoomにも慣れてきて・・・好きなミュージシャンの配信ライブやお笑いライブが日常になってきました。zoomは先日200年続くお米専業農家の方のセミナー受けて・・・有機栽培や肥料さえ与えない自然栽培のお話しで・・・コーヒーも農産物ですので、僕と同世代の方なんですが、気象天候の影響や農薬を使わないメリットデメリット等専門の内容がとっても興味深く楽しめました。 そうそう、今度はzoomでサポートしている仲間とのワークショップもします。豆を各自に送って、カッピングの準備をして、冬向けのブレンドワークショップです。いつもは全国から集まって、同じカップであれこれとブレンドのワークショップをしていましたが、コロナの影響でzoomワークショップです。 そんなこんなで・・・10月の新しいこーひーのご紹介です。 コロナ自粛になってからは・・・あまり派手なこーひーをお届けする気分にならなくて・・・ゲイシャとかパカマラとかは延期していましたが・・・常連のみなさんからリクエストが増えてきまして、秋も深まってきましたし・・・そろそろとびっきりな魅力を楽しみたいと用意しました。ゲイシャは来月くらいかな。 スペシャルティコーヒーの際立つ魅力の代表「グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ」・・・パカマラの魅力とベルベットのような質感「ブルーベルベット」・・・さかもとこーひーのパカマラブレンドの代表「アフターダーク」・・・パカマラ尽くしの3種類です。お楽しみください。 【グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ】(100gパック) もうすっかりお馴染みの「グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ」…パカマラ種とゲイシャ種がスペシャルティコーヒー業界の際立つ個性、魅力の2トップでしょう。 エルインヘルト農園はさかもとこーひーが世界最高峰の農園だと思っているので…次男を3年連続で訪問させ…前回の訪問時にパカマラ種の栽培エリアまで見学させていただきました。 焙煎して最初の印象が…滑らかさ、複雑さ、円やかさ、きれいなのに奥深い…冷めてからのブルゴーニュ赤ワインを連想される魅力が抜きんでています。アプリコット、ピーチ、フローラル、なめらかなマウスフィール、余韻の複雑さ、エレガントと・・・温かい時も冷めきっても。次から次へと魅力が押し寄せて来ます。 あらためてカフェプレスで淹れ味わうと…最初の印象はエレガント…そして香りの豊かさと滑らかな口当たりから余韻に漂う香りの複雑さ妖婉さ…あらためてこーひーの可能性を感じさせてくれます。 華やかさ、滑らかさ、余韻の素晴らしさ…カッピングコメントは…ピーチ、フローラル、アプリコット、カシス…ブライト、ライブリー…クリーミー、ラウンド…マスカット、洋梨、オレンジ、レモン…ブルゴーニュ赤ワイン、スパイシー…完全に冷めて、レモンバーベナの鮮烈な印象…エレガント、コンプレックス、ロングアフターテイスト。 ピーチ、フローラル、マスカットなキャラクターが押し寄せてきました。ひと口目、舌を明るく気品ある味わいが包みます。ジッと集中するとピーチやフローラルにマスカット、アプリコットのキャラが甘さとともに押し寄せて…香りの余韻だけを残して、味わいがスッと消えて行きます。 スタッフさんが、なんだろう、なんか凄いと言っていたので…色々とキャラクターを並べると…レモンでそれそれと頷いていました。レモンの周りになんだか怪しい感じしているのがピーチやアプリコットと言うと…感じるけど言葉にならないと…。 シルキーマウスフィールと言われる繊細な口当たりにさらに滑らかで円やかなクリーミーさも追いかけてきます。少し冷めると、マスカットやオレンジに洋梨のような魅力も顔を出して…さらに冷めるときれいなレモンのキャラクター、レモンの酸味を取り除いたレモンバーベナのような鮮やかな香りと余韻、そこにオレンジが重なり…最後には上品な赤ワインを味わっているような際立った印象です。 より滑らかさ円やかさを感じました、冷たくなっての最後のひと口ふた口はブルゴーニュ赤ワインのエレガントさと共通するこーひーだと思います、大切な方へのギフトとしてもお勧めします。 100gパックになります…年々高値になっていますが…多くの方にこの魅力を体験して頂きたいので目一杯頑張って3000円/100g…選べるSセットで2000円/100gです。「ブルーベルベット」「アフター・ダーク」にもブレンドしますので限定何個になるかは分かりませんが…毎年そんなに短期間では売り切れませんのでみなさんにお届けできると思います。 今、エルインヘルト・パカマラをカフェプレスで5分抽出で味わっています。カフェプレスでの抽出時間を…標準の4分にすると…これ以上無いといったエレガントさが愉しめます…少し長めで5分とじっくり淹れると…エレガントさにより複雑さが深まって圧倒されます。 グアテマラ・エルインヘルト農園独自のオークションで手に入れた今回のロットは…「pacamara de Concepcion 2ndPicking」というロットで…数多くのロットのサンプルをカッピングして…今年も、その中で自分が一番高い評価をしたロットを手に入れることができました。標高や気候条件に加え、栽培管理、熟度の高さ、生産処理と完璧に行われたことを感じさせます。このコーヒーは本当に素晴らしいと思います。 アギーレさんに樹齢はどのくらいか質問したところ…樹齢15年位だそうです。かなり成熟してきている印象です。20年くらいの樹はカットバックと言って…樹の下の部分で切って根を生かし樹を新しく成長させるそうですので…ここ数年が成熟した魅力を味わえるタイミングなのかなと思います。 品 種: パカマラ種 農園: エルインヘルト 農園主:アルツロ・アギーレ氏 栽培地: グアテマラ ウエウエテナンゴ地域 ラリベルタッド地区 地形: クチュマタン山系に位置する険しい地形 標 高: 1,770-1,830m 土壌: ローム 雨量:1,600mm 気候: 年平均22°C、相対湿度 75% 収穫時期: 2月から4月 生産処理: 水洗処理方式(FW フー リー ウ オ ッシュド、発酵時間 48-60時間)、天日乾燥 グアテマラの8つの地域の内、ウエウエテナンゴは、グアテマラ市から最も離れたメキシコ国境に位置します。「ハイランド・ウエウエ」といわれるように、岩肌がところどころみられる非常に険しい、標高の高い産地です。冬の収穫時期の朝には、霜がみられることがあるほどです。しかしながらメキシコからの乾燥した熱風がこの地域には吹き、ユニークな微気候を生み出し、それがコーヒー生産を可能にします。 ラリベルタッド地区は、メキシコ国境付近のウエウエテナンゴ地域の南側に位置し、過去カップオブエクセレンス品評会では、多くの入賞農園を生み出して参りました。同地区でも有名なのは、入賞常連のエル・インヘルト農園が挙げられます。 非常に高い標高のブルボ種は小粒で、熟度の高い風味が高く評価されてきました。2008年のカップオブエクセレンス品評会で同農園のパカマラ種がポンドあたり$80.20(当時の普通のコーヒーの約50倍!)を付けて以来、インヘルトのパカマラは強い個性を有するトップオブトップのスペシャルティコーヒーとして認知されるようになりました。 現在ではパナマのエスメラルダ・ゲイシャと並ぶ世界最高峰のコーヒーとして、農園独自のインターネットオークションによる販売を行うまでになりました。 高品質コーヒー生産に真摯に取り組み、大成功を収めているといってよいでしょう。同農園のパカマラ種は、1シーズンで三回の収穫期があり、コンセプションは最盛期である二番摘みとなります。紅茶のダージリンに例えれば、セカンドフラッシュのようなものです。一般的にコーヒーは、最盛期の収穫が品質的には最も優れているといわれておりますが、今回のコンセプションは、パカマラらしいクリーミーなテクスチャーに加え、カシスや黒ブドウのような凄いフレーバーを放っています。 この貴重な風味を皆さま、ぜひ味わってみてください 3000円/100gパック(税抜き) (選べるSセットで2000円/100g) 【ブルー・ベルベット】 2018年以来になりますブルーベルベット・・・パカマラを使ってその香り魅力と滑らかな質感をブレンドしました。 「グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ」を使ったブレンド・・・今回は「アフター・ダーク」とこの「ブルー・ベルベット」・・・パカマラを生かしながら違う魅力のブレンドをお届けするのが本当に楽しいです。 2018年、達郎の神奈川県民ホール・・・いつものアカペラコーナーで「BLUE VELVET」を高らかに歌い上げました。前から6番目の良い席だったのですが・・・ステージを少し見上げる感じでその滑らかな歌声を聞いていたら・・・「ブルー・ベルベット」そうかー・・・ベルベッティなシルキーとは違う滑らかまろやかなマウスフィール質感・・・ダークでも無いブルーな感じ・・・豆はあれとこれとあれと・・・1曲終わるまでにイメージが出来上がりました。 使ったのは・・・グアテマラ・サンタクララ、深煎りコロンビア、エチオピア・モカナチュラル、グアテマラ・エルインヘルト・パカマラの4つです。 深煎りまではいかない・・・ベルベットのような質感がポイントです・・・滑らかさまろやかさ・・・パカマラのキャラが余韻に漂います。エチオピア・モカナチュラルとパカマラのハーモニーも味わいどころです。 「BLUE VELVET」は、達郎の「ON THE STREET CORNER 1」にも入っていますが・・・1951年トニー・ベネット、1963年ボビー・ヴィントンが歌っています・・・そして、達郎は1955年クローヴァーズのレコードが最高で彼らに捧げるものとして作られたと書いています。 ♪SHE WORE BLUE VELVET BLUER THAN VELVET WAS THE NIGHT ~♪・・・2016年の神奈川県民では「デイドリーム」を聴いて「デイドリーム」が出来ました・・・神奈川県民には何かあるのか? 今回の「アフター・ダーク」と「ブルー・ベルベット」はダークとブルーの違いをお楽しみください。 2000円/250gパック(税抜き) 【アフター・ダーク】 大好評頂いている7年目の「アフター・ダーク」です…今年はグアテマラ・エルインヘルト・パカマラを使ったブレンドを・・・ブルーベルベット」と「アフターダーク」で魅力の違いが楽しいです。 そのイメージは…深煎りの新境地と言いますか…元々深煎り自家焙煎店だったさかもとこーひーがスペシャルティコーヒーに出会って20年…その頃最初にインパクトあったのがピーツコーヒー&ティーのスペシャルティコーヒーの深煎りでした。スタバもその流れですね…スタバの高級版って感じでした。 スペシャルティコーヒーを求めてはじめてマイアミに行った時…サンフランシスコ近くのバークレーにも飛んで、工場を見学させて頂きましたが、その高品質な生豆の数々や焙煎に触れて…あぁ!こんな生豆使って焙煎したいなぁーと思ったものでした。 それから約20年経ち…スペシャルティコーヒーの焙煎が浅めの魅力も、深めの魅力もお届けできるようになり…それぞれの魅力にファンの常連さんがいらっしゃいます。 で、最近思っていた事は…昭和の深煎り自家焙煎でも無い…ピーツやスタバのような深煎りでも無い…スペシャルティコーヒーに出会って20年経ったさかもとこーひーが今のスペシャルティコーヒーの魅力を生かした深煎りブレンドを作りたいなぁーということなんです。 円やかでコクが豊かで上品で余韻が長く…あくまでもクリーンな味わい…スペシャルティコーヒーの滑らかさ華やかさ輝き…熟成したような深い味わい…使った豆は…「深煎りコロンビア」に「深煎りグアテマラ」…「深煎りエルサルバドル」そして「グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ」 「深煎りグアテマラ」が新しい豆になってより円やかになりましたので…円やかな深煎りの味わいに「エルインヘルト・パカマラ」の輝くような魅力が顔を出して他に無い魅力になっていると思います。 「アフター・ダーク」は…サックスの土岐英史さんのアルバムに入っていて、年に何回かライブで聴いていて大好きな曲なんですが…お嬢さんの土岐麻子さんが新しいアルバムで英語詩を付けて歌ったんです。それを聴いていて…After Dark Before Light 暗闇の後、光りの前…という言葉がピッタリだと思いました、是非お楽しみください♪ 2000円/250gパック(税抜き) さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.10.18 19:07:06
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