~いわくら~ 国道168号線沿いには岩壁がほとんどありません。それが阪本には二箇所もあるんです。 写真は雨乞い滝の狼橋左に見える岩壁です。場所が場所だけに何か名前がついているのか長老の方にお聞きすると、固有名詞はないが、こういう岩壁のことを「いわくら」ということでした。 「どんな字ですか?」「知らない~!!」 「いわくら」という言葉は「日本に古くからある巨岩にたいする自然崇拝」を指す言葉で、漢字としては「磐座・岩座・磐蔵・岩倉」」など色々な字が当てられてますが、一番一般的なのは「磐座」という漢字です。 広辞苑によりますと「イハは堅固の意味で神の鎮座するところ。山中の大岩や崖」と説明されてます。 本来の意味は岩で出来た座席で、神様など信仰対象を祭りの時など一時的に迎えるところということです。これが転じて、大きな岩全般をさすようになりました。 もう一箇所は天神社下の方にあります。写真は辻政商店付近から撮影したもので、どちらも宗教に関係する場所にあるというのが何かの因縁か、不思議な感じです。 大塔でもっとも磐座と言えるものは行者山山頂付近の岩石群で、名前の通り行者が修業したところであり、祠も残ってます。祠の中にも岩が納められてます。左の写真はその祠です。 行者山の岩石群 阪本周辺は神秘的なところと言えます。 隠れた場所として、もう一箇所あります。右の写真ですが、それはドリームデッキ下の方、すずかけの道沿いに巨石群があります。展望台一帯を新たな霊場としてもいいような気もします?持ち主は私で~す。春ちゃん教でも興しますか~! ついでに紹介しますが、下市の「丹生川上神社」に「産霊石(むすびいし)」という岩があります。 男根と女陰のご神体が重なりあったもので、この「むすび」の神には衰えようとする魂を奮い立たせる働きがあるそうです。 500年以上経つ欅や杉の大木もあり見応え十分。 奮い立たせたい方(あれじゃなくて、魂ですよ~!)一度、お参りされることをお勧めします。
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