鬼滅の刃 アニメ版
アニメ版鬼滅の刃のご紹介です。原作の1~6巻を映像化したもので、現在大人気上映中の劇場版無限列車編へとつながって行く作品です。【DVD】鬼滅の刃 第一巻 吾峠呼世晴(原作)【あらすじ】時は大正時代。炭を売って暮らしている少年竈門炭治郎(かまど たんじろう)はささやかながら幸せな生活を送っていました。ある日炭治郎が留守にしている間、家族は人食い鬼に襲われ殺されてしまいます。唯一生きのこった妹の禰豆子も鬼になってしまいます。妹を人間に戻す方法を探すため、炭治郎は鬼を狩る者たち「鬼殺隊」へ入隊し、戦いに身を投じるのでした。【噂に違わぬ神作画】本作は巷では神作画と評されていましたが、評判どおり非常に絵がきれいでした。背景が特に美しく、第一話の雪が降っているシーンや夜の街など、背景を見ているだけでも飽きないクオリティです。他にも技のエフェクトもきれいでした。水の呼吸や、しのぶの「蝶の舞 戯れ」は見ごたえがありました。【作品に命を吹き込む技術と感性】吾輩は原作を読んでからアニメ版を観たので内容は知っているのですが、それでもかなり楽しめました。本作には原作漫画をアニメ化するにあたっての「しあがりの良さ」への配慮を感じました。神作画と呼ばれるその絵は手描きとCGのハイブリッドで描いています。作品は手描きのみ描くから面白いわけでもなく、フルCGだからすごいわけでもなく、最終的に観てきれいかというのが大事だと思います。本作ではそうしたさじ加減が絶妙だと感じました。また原作をただアニメでトレースするだけでなく、内容をよく咀嚼した上で描き直しているシーンがあって良いですね。原作ではナレーションで表現していた部分を、アニメではキャラクターのセリフで言わせていました。収録しきれない表現をバッサリ切るのではなく、セリフなどで補足しているのが丁寧ですね。さらに時々入るオリジナル演出が素晴らしい。会議の席で不死川さんが「最近の隊士は質が低い。育手は誰だ」と鼻息を荒くするシーンは非常に自然でした。村田君はこんな風に絞られたのかなあ(笑)。那田蜘蛛山編の姉鬼の演出も良かったです。一緒に逃げようともちかける鬼に協力する振りをして累に売る演出が要領の良さと小ずるさを的確に表現していたと思います。アニメは動画と音で表現できる媒体ですので、漫画とはまた違った表現ができると思います。作画や音声を駆使して原作の魅力をさらに膨らませることで、原作を見ている人でもさらに楽しめる作品となるのではないでしょうか。鬼滅の刃自体が面白い作品ですが、細かい配慮や演出を味わうのもアニメ版の魅力であると思います。原作を見た方こそ楽しんでもらいたい作品です。そして続きとなる劇場版、無限列車編です。紹介記事はこちら。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村