怪奇蒐集者 神沼三平太
怪奇蒐集者 神沼三平太のご紹介です。専門学校や大学の非常勤講師をしている傍ら、実話怪談作家としている神沼さんが蒐めた怪談です。怪奇蒐集者 神沼三平太 [ 蜃気楼龍玉 ]【収録作品】裏山の神様その家の裏山は、大晦日の夜だけは入ってはいけないそうです。決まりを破り山に入ってしまった少年の末路とは……やはりやってはいけないことはやるものではありませんね。法面ツーリング仲間がとある道は通りたがりませんでした。その理由とは?シンプルながら聴きやすい話でした。確かにそこは通らない方が良さそう。ドロップシャドウ幽霊が見たいと思っている女性。確実に幽霊が見られると言われるホテルに泊まりました。すると窓の外に繰り返し飛び降りる人影のような幽霊を見ました。期待していたのと違うなあと思いつつ、今度はいつまで飛び降りているのか気になって見続けていたのですが……とりあえず無事で良かったなあ。壁際の声引っ越した新居は、時折黒い影が横切ります。その影は何かを呟いていることに気づいたのですが……この方無事だといいなあ。タンポポ学校から帰って公園に遊びに行きました。公園にはあまり仲の良くない人ばかりだったので、もう一つの公園で一人タンポポを摘んでいました。そんな彼女に起こった怪異とは?紅葉おろし大学の友人はお金持ちで女性関係が派手でした。そんな彼も家業を覚えるために実家に帰りました。しばらくして「家に泊まりに来てくれないか」と電話がありました。彼によると、壁に垂直に立つ赤ん坊を抱いた女性が出るのだそうです。言われるまま家を訪ねたのですが……この人はまあ、かわいそうとは思わないなあ。そしてこの話の題名ってもしかして……ハムの人宅配業をしている男性。配達エリアにはヤクザの事務所があったそうです。ある日、その事務所に非常に多くの冷凍品の配達がありました。少し遅めのお中元かと思っていたのですが……さすがは怪談作家。守備範囲が広いです。年齢や職業や時代が異なる様々な怪談が味わえる一作です。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村