怪奇蒐集者 大谷雪菜
怪奇蒐集者 大谷雪菜のご紹介です。怪談ライターの傍ら酒場のカウンターに立ち、日々怪談を蒐集しています。怪奇蒐集者 大谷雪菜/大谷雪菜[DVD]【返品種別A】【収録エピソード】村の集会所Mさんが田舎に帰った時のお話です。祭りの終わってひっそりとした集会所の屋根に伸び上がるような影がありました。驚いて家族を呼んだものの、そこには何もいませんでした。それから数日後集会所が騒がしかったのですが、その訳とは……面Aさんは子どもの頃、節分で鬼のお面をかぶった父が苦手でした。ある年は雪がたくさん降ったので、簡単に豆をまいて終わりにしました。Aさんは今年は鬼のお面をかぶった父を見なくて済むと内心ほっとしていました。その夜庭から父親の名前を呼ぶ声がして目が覚め、恐る恐る覗いてみるとそこには……Y橋東北にあるY橋は紅葉がきれいで有名なのですが、同時に飛び降り自殺の名所としても有名でした。ある日ふと思い立ってY橋に行ってみると、上流からゼリー状の人型のようなものが流れて来ました。食い入るようにそれを見ていると耳元で「見てはいけないよ」と声がしました。その体験を同僚に話すと、同僚もそこで不思議な体験をしていて……赤Aさんは学生の頃、人が纏っているオーラのようなものの色で相手の状態が分かる力がありました。死期が近い人は赤く見える。そう思っていたのですが……憑いちゃう子小学校の先生が体験したお話です。急に登校しなくなった生徒のことを心配してお見舞いに行くことにしました。すると父親が「あの子には今、先日死んだおじいちゃんが憑いてるんで」と当然のように言いました。とりあえず生徒に会って行くことにしたのですが……普通にみると怪異あのですが、周囲がそれを当然のように受け入れているのがまた不思議なお話でした。ゆいんむいん大雨の後畑の様子を見ながら釣りに行こうと考えたEさん。先客が沼の方に歩いていくのを見て、自分もついていくことにしました。たどり着いた沼のほとりに朽ちた看板があったのですが、そこに書かれていたのは……オチがはっきりしないながらも何やら不思議なお話でした。カネの音とあるテナントビル。人気があるのですが、一つだけ入居者が行方不明になってしまう部屋がありました。頭を悩ませたオーナーはカップルに入居してもらうことにしました。すると人のいる気配はあるものの、全く連絡がつかず家賃も滞納してきました。そこで管理会社と警察とともにその部屋に入ることにしたのですが……結末が少し寒気のするお話でした。井戸和泉式部ゆかりの井戸を訪れた時、娘の様子がおかしくなってしまいました。慌てて娘を連れて戻ったのですが、娘が語った理由とは……めったざしの話夜中に聞こえて来た鳩の鳴き声で目が覚めてしまったAさん。ついでにトイレへ行こうとした時、リビングにいた両親の話が聞こえて来ました。その内容が物騒なものでしたが、翌朝両親に聞いてみてもそんな話は知らないとのこと。時は流れ、クラスメートと雑談をしていると、Aさんと同じ体験をした人が何人かいて……何とも不思議なお話でした。明確なオチがない不思議な話が多く、それゆえに怪異が際立つように感じました。日常の片隅から集まって来た怪異を堪能できる一作です。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村