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カテゴリ:ゴルゴ13シリーズ
ゴルゴ13の第7巻「AT PIN-HOLE!(アットピンホール)」のご紹介です。
1㎞先のハイジャック犯を撃つという、まさに針の穴を通すような狙撃にゴルゴが挑む! ![]() 【新品】【本】ゴルゴ13 7 アットピンホール! さいとうたかを/著 【あらすじ】 エル・パソ空港へ向かう航空機が一人の男にハイジャックされました。 要求はキューバへの亡命。 CIAは犯人を狙撃できる人物を探し、ゴルゴ13に白羽の矢を立てます。 折しもゴルゴは別件でFBIに捕まっている所でした。 双方の長官が協議のうえゴルゴを釈放。そのままPin-hole(針の穴)を通す狙撃を依頼するのでした。 【ゴルゴ13のテイストが詰まった名作!】 ゴルゴ13の面白さは、ゴルゴの腕を必要とするほどの事情や水面下の動きにもあると思います。 ハイジャックした男はCIA(FBIだったかな?)の工作員で、任務に嫌気がさし、重要機密を手土産に亡命を画策していました。 そのためCIAとしては、彼を死体にしてでも亡命を阻止する必要があったのです。 他にも日ごろは対立することもあるCIAとFBIが、一大事を前に話し合いをするシーンなど、直接ゴルゴが登場しないシーンも物語を盛り上げていきます。 忘れてはならない本作の見どころは、武器職人デイブ・マッカートニーが登場することでしょう。 同じ人物の再登場が珍しいゴルゴ13において、以後も条件の厳しい依頼の時にしばしば登場するデイブ。 そんな彼とゴルゴのファーストコンタクトが描かれています。 1km先の標的を狙撃する場合、銃身が0.1mmずれただけでも着弾点が変わってしまうといいます。 そんな狙撃を可能にする銃を特注しにきたわけですが、アメリカでも5本の指に入る腕前と言われたデイブですら3日かかるという仕事を「3時間以内につくるんだ!」とムチャぶりするゴルゴ。 果たして3時間後、デイブは見事に要求に応え、ゴルゴも満足する1丁を作り上げます。 別れ際に「ありがとう」と声をかけるゴルゴ。 ゴルゴがきちんと礼を述べるシーンはごくわずかです。 超一流のプロ同士、仕事を通してお互いを理解し合ったのでしょう。 【同時収録作品】 Dr.V.ワルター 返還直前の沖縄を舞台にして、レーダー妨害システムをめぐる戦いを描いた作品です。 米ソの対立や、裏切りを決意したワルター博士の心情が絡み合う作品です。 ダイヤモンド保安機構 ダイヤモンドの利権をめぐる争いを描いた作品です。 凄腕の殺し屋クリューガー3兄弟に狙われた依頼人が、3兄弟を倒すようゴルゴに要請します。 本編とは関係ないのですが、依頼人から歓待を受けるゴルゴのお相手をした女性が印象深かったです。 マッサージをしている時に傷だらけの体をしたゴルゴを「かわいそう」と心配した様子をみせる彼女。それを無言で抱き寄せことに及ぶゴルゴ。 ゴルゴが屋敷を出る時、女性は寂しそうな顔で見送ります。 執事の「惚れるでない、と言っておきましたのに」というセリフが味わい深いですね。 番号預金口座 地位も金も全てを手に入れてしまい、生きることに飽きてしまった大富豪。 生きる実感を取り戻すため、彼は命を賭けたゲームを思いつきます。 果たしてゴルゴが狙撃したものは? AT PIN-HOLE! は、ゴルゴ13のテイストを余すことなく詰め込んだ初期の名作だと思います。 アニメ版の第1話として描かれていることからも、そのできばえの高さをうかがわせる作品です。 ちなみにデイブの声は千田光男さんが担当しており、彼は次回予告のナレーションもしています。 ゴルゴ13らしさを感じる作品ですので、ぜひとも手に取ってみてください。 よかったらクリックお願いします。 にほんブログ村 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.08.16 16:24:15
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