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テーマ:最近観た映画。(39963)
カテゴリ:映画・DVD
映画サユリを観て来ました。
【あらすじ】 あこがれの一軒家を買った神木家。 しかしその家には少女の怨霊が棲み着いており、一人、また一人と死んでいく家族。 生き残ったのは中学3年生の少年則雄と、認知症の進んだお婆ちゃん。 もはやこれまでと思ったその時、怒りが頂点に達したばあちゃんが覚醒します。 「祓って済ます気はねぇ!」「ワシら二人でさっきのアレを、地獄送りにしてやるんじゃ!」。 怨霊に家族を殺された少年とお婆ちゃんの逆襲が始まる! ※本記事はネタバレを含みます。 【ジャパンホラーの定番を壊す一作】 前半は定番どおり、怨霊によって家族が殺されていく恐怖が描かれています。 後半は一転、ばあちゃんと則雄の反撃が始まります。 多くのジャパンホラーだと人間サイドはなすすべがなく、おっかなびっくり対応するのが精いっぱいだと思います。 本作では霊に対して積極的に挑んでいるどころか、なんか勝てそうな気すらしてくるのがすごい。 【裏方の仕事も見逃せない】 本作は俳優さんの演技だけでなく、裏方の仕事も見過ごせないように思います。 物語の構成が良くて見やすかったです。 最初の犠牲者であるお父さんが亡くなった時はお葬式のシーンがありましたが、2人目のおじいちゃんの時は遺影を飾るシーンまでショートカットしていました。 いちいちお葬式シーンを流してると冗長になるし視聴者にはもう伝わっているので、どこの場面をワープさせるかは構成の腕の見せ所だと思います。 また、音楽のセンスが良かったです。 吾輩音楽は詳しくないのですが、おばあちゃんがガンガン聴いてる曲はたぶん有名な曲なのでしょう。 アゲアゲの音楽が入ることで、暗くなりがちな作品にメリハリを与えていると思います。 エンディングテーマがピアノ曲なのも印象に残りました。 【スタイリッシュバイオレンスアクション】 やはり俳優さんってすごいんだなあと思いました。 お姉ちゃんの死にっぷりが壮絶でした。 カメラアングルもあるのでしょうけど、崩れ落ちた後の首の曲がりっぷりが…… あの姿勢で目を開きっぱなしはキツイよね。 主人公則雄がだんだん立派になっていく演技が良かったです。 太極拳や走り込みが全然できていなかったのが、少しずつできるようになっていく表現が上手かったですね。 そして、何といってもインパクト抜群なのはばあちゃんですね。 認知症の感じとかシャッキリしてる時の動きのキレとか、俳優さんってすごいんだなあと見せつけられました。 【人生を生き抜く強さを教えられる一作】 本作は怖い話だけでなく、人生のプラスになる話がありました。 家をきれいに保つことでマイナスの気を追い出すのは分かりやすいです。 風水でも、方角うんぬんの前にきれいに片付けるのが大事だと言っています。 たくさん食べてたくさん寝て、命を濃くするというのは至言だと思います。 怪談を聴いていると時々耳にするのですが、この世は生きている者の世界なのだそうです。 そのため、気持ちで負けなければ生きて肉体を持っている我々の方が幽霊よりも有利なのだとか。 苦難に立ち向かうには命を濃くするのが必要なのでしょうね。 最初はホラーの定番を外したインパクト重視な作品なのかと思っていました。 ですがホラーあり、笑えるシーンあり、アクションあり、総合的に楽しめる作品でした。 ばあちゃんの言葉に人生を生き抜く強さを感じられて含蓄がありました。 特に最後のセリフが最高にイカすので、ぜひ映画館で観てみてください。 ただしバイオレンスなシーンが多いので、そういうのが苦手な方は注意してください。 こんなにバールで人を殴る映画は初めて見ました(笑)。 サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル) [ 押切蓮介 ] 原作のマンガです。 よかったらクリックお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.01 20:00:10
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