怪談日記
怪談日記のご紹介です。第2の稲川淳二とも呼ばれ、怪談を聴いていると姿を見ない日は無いと言っても過言ではない怪談家ぁみ。本書はぁみさんの自伝であり怪談本です。怪談日記 怖い体験をしすぎて怪談家になってしまった芸人 (イカロスのこわい本) [ ありがとう・ぁみ ]第1章 怪奇の初体験地元山口県で高校球児として過ごし、卒業後福祉系の専門学校に通っていました。楽しい学生生活を送っていたのですが、すでに不思議な体験をし始めていました。霊感のある友だちユカとの話の数々が味わい深いですね。第2章 上京・男6人シェアハウスぁみさんは専門学校卒業後、介護施設で働きながら貯金をし、幼い頃からの夢であった芸能界を目指しました。そしてよしもとの養成所に合格し、大好きな家族や大切な仲間たちがいる地元を離れ上京することになりました。一人暮らしを経て、同期6人でシェアハウスに住むことになりました。都心から少し離れた郊外の一軒家で、古いながらも快適な家でした。しかしそこでは不思議なことがしばしば起こりました。この章ではそうしたエピソードの数々が収録されています。みんな若いせいか、ずいぶんはっちゃけたことしてますね。様子がおかしい(憑りつかれた?)仲間を正気に戻すのにすねガムテって(笑)。本章の最後に、シェアハウスに来て間もない頃の話が収録されています。ってゆうか怪異現象が頻発したのはぁみさんたちがやらかしたからでは……第3章 都内での生活芸人としての仕事が増えて来たぁみさんは、再び都内で一人暮らしを始めました。ですが住んでいた部屋に幽霊がいるらしく、怪異現象が頻発しました。気味が悪かったのですが経済的にも引っ越すことができず、そこに住み続けました。本章ではその部屋で起こった怪異と、それに付随する話が語られています。第4章 芸人怪談家の夜明けぁみさんが怪談を話始めた頃、組んでいたお笑いトリオを解散することになりました。仕事とバイト漬けで睡眠時間も休みもほとんど無い生活だったのが、急に時間ができました。これからのことを考える時間もできたし、好きなこともできるようになりました。自然と怪談に触れる時間が長くなっていきました。やがて怪談を話す仕事が増えたり怪談イベントへ遊びに行っているうちに、様々な怪談仲間ができました。この友だちがまた錚々たるメンバーでした。この人たちだけで怪談イベントできますね。最後に収録されている「サトウさんとの約束」というお話が印象深かったです。芸人を始めた当初、アルバイトでホームヘルパーをしていた時に関わっていたサトウさんとのお話です。稲川淳二さんの怪談は怖いだけじゃないという言葉を表したようなお話でした。ぁみさんは人を惹きつける魅力があるのではないかと思います。怪談好きという共通項があるにしても、これだけの人が彼の周りに集まってくるのはひとえにぁみさんの人柄なのだと思います。それゆえに色々な怪異も寄って来るのではないでしょうか。自身が語るだけでなく怪談でイベント会場を満席にするなど、怪談界をリードするぁみさん。怪談家ぁみの原点を語った一冊です。【おまけ】ぁみ【怪談ぁみ語】ぁみさんのYouTubeチャンネル「ぁみ【怪談ぁみ語】」です。ぁみさんだけでなくアミーゴ(仲間・友達)が怪談を語るチャンネルです。10分くらいで聴けるお手軽ながら質の高い怪談が味わえます。週2回更新なのでコンスタントに動画が増えるのも嬉しいですね。心霊噺心霊噺です。ぁみさんの語りをじっくりと堪能できます。よかったらクリックお願いします。にほんブログ村