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カテゴリ:読書感想文
通勤中の朝の10分間読書、ちびちび継続中。
本屋さんで物色していて、割と厚めだから長持ちしそう♪ と思って買ったのに、ぐいぐい引き込まれて あっという間に読んでしまいました(^^;ヾ 『武士道シックスティーン/誉田哲也』 スポ根女子高生剣道もの? 完全文化系の私には、全く縁のなかった世界です 般若の竹刀袋を持ち、愛読書は五輪書、小さい頃から剣道一色。 斬るか斬られるか&勝つことが全て!なストイックな香織と ずっと日本舞踊を習っていて、中学から同じ和風ってことでι剣道を始め 勝敗には拘らず、お気楽不動心の持ち主の早苗。 正反対というか異星人?ι並に違う二人が出逢って それぞれの、それまでの確固とした自分の世界が波立って。 苛立ったり、反発しあったり、、 挙句自分にとっての剣道の意味がわからなくなったり・・ でも最後にはお互い、最高の好敵手へとなっていく。。。 超端折ると、そんなお話。 お気楽に生きているようで、家庭の事情等があって なかなか波乱万丈な人生な早苗。 辛辣な態度と言葉で、人を寄せ付けない香織。 でもそれぞれ、彼女達をちゃんと見守ってくれる 救いというか大人が居てくれて、、なんか、ほっとします。 あと、世のダメお父さん(笑)の心の代弁みたいな 作者のメッセージ?も感じました(^^) ・・それぞれが自分にとっての剣道の意味について、迷う中。。 蒸発していた早苗のお父さんの言葉。 「人の人生なんていつどうなるか分からない、不安だらけのものなんだよ。 でもね、お父さんは一つだけ、それに打ち勝つ方法を、見つけたんだ。 それが好きだっていう気持ちを、自分の中に確かめるんだよ。 その好きだって気持ちと、勝負の不安を天秤にかけるんだ。 ・・・不安の方が重たかったら、それは、やめといた方がいい。 まず勝てないし、負けたら、ものすごく後悔するからね。 でも、好きだって気持ちの方が重たかったら・・・ その時はもう、やるしかないんだよ。 負けたっていい、失敗したっていい。 やるしかないんだ。 だって、好きなんだから。 他の誰かに先を越されたら、また次のを見つければいい。 そうやって、一つひとつ、不安を乗り越えていくしか、方法はないんだよ」 剣術が好き、兵法が好き。剣道が、好き。 同じ頃香織も答に辿り着く。 「・・好きで始めたことなのに、それの何が好きだったのか、 見失っちゃうことって、あると思うんだよ。 でもさ・・そういうときは、確かめりゃいいんだよな、きっと。 ・・・原点にかえるとかさ、なんかいうじゃん、そういうこと。 そういうの、初めて実感したっていうかさ、再確認したっていうか・・・ うん。そうなんだよ」 その2つのシーンがとても好きです(*^^*) 文庫化はまだされてないけど 武士道セブンティーン、そしてエイティーンも出てるとか。 読みたいなぁ(>_<) 早く文庫化しないかな♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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