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bのぼちぼち日記

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2004年08月14日
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カテゴリ:ココロの話
結婚式の前に家族会食が行われたわたしの家族は(父を除く)
結婚を祝福するような態度では到底なかった。彼は以前からそ
のことも悩んでいた。他の姉妹の旦那様や彼氏はとても和気
会々としているのにその中にわたしたちは入る事は出来なかっ
た。わたしは身内だが彼は他人だ恐ろしくひどい心労だったと
思う。本当にかわいそうなことをした。

わたしたちの結婚は既に前途多難だった。

「どんなに仲が悪くたって出席してくれてるだけ俺よりましや
で」と言ったのが印象的だった。翌日から新婚旅行に出かける
事になっていたわたしたちは御祝い袋を開けて誰にお土産を買
うとか御祝い返しのことなどを話しながらその中に一通の手紙
をみつけた。
その中には、家族関係を修復しないまま結婚していくわたしに
対する不満が書かれ最後に親に迷惑かけるようなことだけはせ
んといてやと締め括られていた。
この手紙はわたしたちの門出にケチを付ける出来事としてわた
したち夫婦の中に刻まれた。
「なんで結婚式当日にこんな手紙を送ってくるんや?今日じゃ
ないとあかんかったんか?」と苦悩を吐露している。
彼は、「俺があんたの家族に迷惑かけるようなことすると思わ
れてるみたいやんか」と言っていた。

その後も彼の携帯依存症は治らず、ここで初めて今までのいき
さつを彼の母親に話、彼の母を交えて二回目の離婚危機を乗り
越える事になる。
わたしがもう一度彼との生活を続ける条件としてi-modeの削除
と仕事を辞めるときは相談することを提案した。
彼はすんなり受け入れ3月にi-modeを停止する。

それ以後携帯代で悩まされる事はなくなり何事もなく過ぎてい
くように思われた。
5月に入り彼は会社のことを愚痴り始める、嫌な予感がしたわ
たしは辞めるなとは言わないからせめて雇用保険適応される期
間を得るまで我慢することを勧めた。
あと2ヶ月必要だった・・・

以前の日記にも書いたがまた仕事を辞めた・・・相談なく。
そして第三回目の離婚危機、今回も彼の母を交えとりあえず
夫婦生活を続ける事になった。

彼は違う仕事に就いた運送業だ。
ある日父の日が近づく頃彼は母親に「Yさんに父の日のプレゼ
ント持って行きたいんやけど」と電話した。彼もわたしもすん
なり“ありがとう”と言ってもらえると思っていた。
しかし、答えは違った「父の日のプレゼントとして貰う訳には
いかない。お父さんじゃないやろ?」
この言葉が彼にどれだけのショックを与えたかはまた後で書く
ことにする。
この後彼は2日連続でめまいを起こし職を失う事になる。

そしてここ最近の日記に繋がっていく・・・

子供にとって親の離婚はいくつになってもショックなのだ。
ただ、成人しているとそのことを理解し折り合いをつけるだけ
の能力があるというだけだ。
逆を返せば小さい頃のようにそれに対して駄々をこねたり気持
ちを吐き出す事ができないぶんとてもしんどい。

うちのだんな様は折り合いをいろんな方法で付けようとした、
でもどれも上手くいかなかったのだ。
結婚式を両親から祝ってもらう事で自分の家族はあると確認し
ようとしたが叶わなかった。
わたしの家族に他の姉妹のだんな様のように受け入れられる事
を願ったがこれも叶わなかった・・・その時は。
皮肉な事に今はいい方向に向かっている・・・
彼の母親の彼氏を新しいお父さんだと思う事にしようとした
彼の思いは拒絶された。

彼は『家族』というものから拒絶された苦しみ『家族』を
失った喪失感にとうとう彼自身を保つ事すら出来なくなったの
だ。

彼はいろいろな場所で意味のある言葉を残している。

彼の父を知るXさんが「あんたのお父ちゃんはまだ子供なんや
・・・もうそこにこだわらずに今あんたのお母ちゃんの彼氏を
お父さんやと思たらええにゃ」という言葉に対して「俺もそう
しようと思ったんや!そやけどおかんに拒絶されたんや」
「あんたのおかんも卑怯やな。その言葉は子供に言う言葉やな
いで、自分は今幸せやからええかも知れんけど」・・・そうわ
たしもあの電話の時にそう思ったのだ。彼にとってはとうとう
母親からも拒絶されたと理解されたのだ・・・そのことは昨日
ここに書いたような事を彼に話した際、彼も認めている。

彼は『家族』というものに捨てられたと認識した。
これでわたしに捨てられたらどこに行けばいいのかわからなく
て途方に暮れたのだそうだ。
その後彼の母親とわたしは彼の今後についてメールでやり取り
した。当初、彼の母親からきたメールにわたしは腹立ちを感じ
た・・・自分だけ幸せやったらええんか!!と。
腹立ちを抑えながら今彼がわたしの傍にいることがいい方向に
向かわない事を説明した。
ほんとは自分に娘がいてこんな事になってたらそんなことが
言えるか?!と言ってしまいそうっだたがそれはなんとか抑えた。そして彼に「いつでもうちに来ていいよ」と母親からメー
ルが届く。
この時の気持ちを彼はこう語っている「助かったーって思った
・・・正直。俺あんたに捨てられたらもう行くところないって
思ってたから」わたしも彼とは違う意味で助かったと思ったと
彼に話した。

彼は、ここ一番最近わたしに罵られたとき、わたしが問うこと
に答えにならない答えを返している。
わたしは頼むから別れてくれ、あんたはわたしを不幸にしたい
んか?あんたといても幸せになれへんやろ!と言った時、「俺
親に離婚して欲しなかったんや」とうわごとのように繰り返し
て言っている。
この事を彼は覚えておらず「恥ずかしいー、俺そんなこと言う
たんや。・・・でもそれが本音や。ずーっと言えへんかったこ
とや、あんたが考えてる通り俺の病気はこれが原因かもな。
今度医者に話してみる」と恥ずかしそうに言った。

彼の夢・・・
彼は見る夢がパターン化している。
最近で言うと手が無い夢。
あとは彼が一番幸せだった頃の風景・・・家族でどこかに
出かけたときの夢。彼はずーっと釣りをしていて、兄は釣りに
直ぐ飽きて母は山菜取りをしている。
彼はこの夢を見ると必ず「もう叶う事無い夢や」と寂しそうに
言う。
そして彼の父の夢これはいつも悪夢になるようでうなされたり
寝起き夢見が悪いのだ。
この夢が原因でわたしを殴りたい衝動にかられたらしい。

彼が家族の呪縛から解かれる鍵はわたしとの間に子供が出来る
ことなのではないかとなんとなく思う。
過去の家族との決別・・・
新しい家族を手に入れる事、わたし一人では家族ではなく夫婦
という形なのだ。
・・・たぶん





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最終更新日  2004年08月14日 14時03分12秒
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